見出し画像

スコッチ旅レポ12杯目🥃(アイラ島編)

アイラ島2日目後半です。
スコットランド2週間の旅、これまでスペイサイドからアイラ島まで長らく紹介をしてきたが
この記事でアイラ島の蒸留所巡りは終了
これで旅の内容自体もあらかた皆さんには、ご案内ができたと思う。

ラフロイグ蒸留所を後にした私たちが次に向かったのはラガブーリン蒸留所
徒歩で20分程の距離なので歩くことにする。

途中で見つけた、ちっさいトカゲが可愛い笑

目前に広がるのは緑と海岸くらいで何もない。
平坦な道だから天気さえ良ければ散歩するにはちょうどいいかも。

ラガブーリンと言えば...

私にとってそれは、かなり思い入れのあるウイスキーの1つ
東京・目白には、"田中屋"という有名な酒屋がある。日頃ウイスキーを求める愛好家であれば誰もが聞いたことがあるだろう。
そこの亭主・栗林幸吉さんは昨年4月クレイジージャーニーというTV番組にも出演して話題になった。

私は、彼を「ウイスキー界のヘンタイ」だと思っている(凄く尊敬込めてます!)
当時この放送を見ていた私は、すぐに栗林さんのいる田中屋へ足を運んだ。
この時まで私は、Barでウイスキーを嗜むことはあったが
自宅でこだわったウイスキーは殆ど持っていなかったのでこの酒屋にすごく興味が湧いた。

初めて出会った栗林さんは、なんだかずっとニコニコしていた。
どんなウイスキーが欲しいか?まだわからなかった私は、特に明確な要望は伝えなかった。
ただ「アイラ系のお酒が飲みたくて...」とだけ伝えると、栗林さんなりに数多くのラインナップからどれがいいか漁ってくれた。そしてセレクトされたのがこれ。ラガブーリンだった。

ラガブーリン蒸留所
創業は、正式には1816年とされているが蒸留自体は1742年から開始されている。
その当時は、まだ密造酒時代で周辺に10箇所ほど密造所があった。
後に残った蒸留所が合体し、できたのがラガブーリン蒸留所。
2016年には、200周年を迎えた。⬆︎写真、左の緑のボトルはそれを記念したウイスキー。
ホワイトホースのキーモルトとしても有名。
👉Lagavulin distillery

スタンダードのラガブーリン16年は、しっかりとしたスモーキーさが味わえるが、
ボウモアともラフロイグとも違う。
じんわり、しっとり...って表現が近いかなぁ。本当に深い深い味わい

栗林さんに勧められるがままこれを初めて飲んだ時は、ウイスキーの世界がさらにぐんと広がったように感じた。
これは本当の意味でウイスキーにのめり込むきっかけとなった一本だったと思う。

蒸留所内部もまたかなり味のある雰囲気

こちらは蒸留所内のバー

ここではまず、スタンダードな蒸留所ツアーに参加したのだが
ラガブーリン蒸留所内の撮影は基本NG
ツアー内容も今まで紹介してきたものとあまり変わらないのでここは、割愛する。
というのも、この蒸留所へ来た目的、じつは別でもう一つあったからだ

それが「Sensory Tasting Experience」というツアー。
事前の調べで以前、蒸留所を訪れた方が
このツアーをオススメしていたので単純に気になり予約をしていた。
さて、これがどんなもんなのかというと...
まず始めにスタッフから、玉手箱のようなものが手渡される。

ラガブーリンと書かれた箱。蓋を開けてみるといくつかの小瓶が入っていた。
小瓶の中身はさまざま...ラガブーリン蒸留所の限定ウイスキー
原料のモルト、ピート(泥炭)や樽材も細かくして小瓶に詰められている。

実際、小瓶の蓋を開けて香りを嗅いでみると
モルトからはピートで香り付けされた香ばしい香りがした
さらに食べても美味い!笑

ウイスキーは8年→12年→16年と年数別で比較ができたり、限定ボトルのテイスティングもできる。
さらにバニラや紅茶の茶葉、ドライイチヂクなどが入った小瓶もあり、
これに近い香りや味をウイスキーの中から探ることもできるのだ。

すごく楽しみの詰まった箱
しかもコレが持ち帰れる!実際、日本で働いてるBarにこれを持ち帰り、
来店されたお客さんに体験してもらっているのだが思いのほか喜ばれてます😊!
ツアー費用は35£(約5000円)。オススメ!

さてさて...ちょっと長居し過ぎた。
ラガブーリンを後にし次の蒸留所、アードベッグへと向かった私たちだったが
もうこの時点で既に時刻は、夕方16時頃。
アードベッグから中心部(ボウモア)へ帰る最終バスは約20分後に迫っており
殆ど時間がなかった

・・・いや、でもここまで来たんだ。

せめて蒸留所の建物だけでも拝もうと足を進める。

アードベッグ蒸留所
設立は1815年。1980年代は、一度閉鎖も余儀なくされ存続の危機に陥ったが
1997年にグレンモーレンジィ社の傘下になり復活する。日本ではここ毎年6月になるとアードベッグデーというイベントが開かれる。
👉Ardbeg distillery

アードベッグのためのお祭り。去年、今年と参加したがかなりの人で賑わっている。

もうアードベッグと言えば
そのパンチの強さ。個人的にはラフロイグよりもさらに強烈で、初めてこれを口にした際
舌に走る強い衝撃に正直「うっ...」となった

ただここから、どハマりしていく人間も多い。
このアードベッグの魅力に囚われた人間のことを俗に『アードベギャン』と呼ぶ。

毎年このイベントでは、限定ボトルが発表される。先程の一般的なアードベッグTEN(10年)よりも樽の熟成にこだわった複雑な味わいを持つウイスキーが多い。
国内イベントも熱いので興味のある方は是非!

さてそのアードベッグ蒸留所へ、とにかく急いで向かったものの...本当に建物撮るくらいしか全然時間がなかった

こちらが蒸留所内のショップの様子。
たくさんの限定ボトルが並ぶ。

と、はやくもここでタイムアップ
アイラ島・蒸留所巡りの旅もここで終了...
思い返せばゆっくり堪能できたのは、
今回ブナハーブン、ボウモア、ラフロイグ、ラガブーリンくらいで
アードベッグ、カリラ、キルホーマン、ブルックラディは殆ど見れていない。
2日間だとなかなか厳しいか...3日あれば
次回は是非、じっくりと堪能したい🥃

スコットランド2週間の旅も、これで一通りは紹介できた。
(まだ案内できていない蒸留所もいくつかあるのでそれは後ほど...)
次回は、こちらの旅のまとめを書いていきます。

#ウイスキー #スコットランド #スコッチ #お酒 #ヨーロッパ #イギリス #海外 #旅行 #アードベッグ #ラガブーリン

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?