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横浜ビー・コルセアーズ 21-22シーズン振り返り

一介のビーコルブースター、タカハシDです。こんにちわ!
22-23シーズンの開幕まであと少し。新シーズンに向けて希望しか湧いてきませんが、新たな航海を前に昨シーズンの振り返りと新シーズンへの期待を2本立てでまとめてみようと思います。
ちなみに昨シーズンの開幕前のまとめ3本はこちらから。

昨年同様、アドバンスなスタッツを活用できる知識はないので、ベーシックなスタッツを中心に観戦の感想を合わせてお届けしていきます。

尚、スタッツはまたしてもBasketballnavi.DBさんのものを使用させていただきました。とっても使いやすく見やすかったのですが、21-22シーズンをもって更新終了とのこと。これまでのご尽力に対し尊敬と感謝の念しかありません。ありがとうございました!

では、昨シーズンの振り返りをば。

21-22シーズンのロスター

継続

森川正明
パトリック・アウダ
レジナルド・ベクトン
森井健太
生原秀将
須藤昂矢
エドワード・モリス

OUT

ロバート・カーター(→三遠)
アキ・チェンバース(→群馬)
秋山皓太(→京都)
ケドリック・ストックマン Jr(→大阪→FE名古屋)
竹田謙(引退→ビーコルGM)
小原翼(引退)

IN

レイトン・ハモンズ(Enisey→)
大庭岳輝(京都→)
古牧昌也(群馬→)
阿部龍星(横河電機→)
土屋アリスター時生(大阪→)
ジェイコブス晶(ビーコルU18兼→)
河村勇輝(昨年特別指定でインカレ後加入 東海大→)
キング開(昨年特別指定でインカレ後加入 専修大→)

21-22シーズンの戦績

全体勝敗

22勝35敗(消滅3試合)。勝率38.6%。Bリーグ開幕以降のクラブ最高勝利数と勝率。ただ、20-21/22-22シーズンで2チームずつ昇格している状況の中で、昨シーズンは昇格チームと7試合対戦した上での結果であることは考慮が必要でしょう(昇格チームとの成績は4勝3敗)。

シーズンの変遷

開幕のスタメンはレジ―、森川、アウダ、生原、大庭。
レイトンがなかなか波に乗れなかったものの、11試合目三河戦までの戦績は6勝5敗。
そこから9連敗の沼に入り、21試合目滋賀戦からスタメンPGを生原→森井にスイッチ。
12/25から勇輝とキングが加入。
森川は全試合スタメン。レジ―は怪我がなければスタメンで、アウダ、レイトンは状況に合わせて。開幕時には怪我があった須藤ですが、6試合目以降はほぼスタメン。大庭はここぞという時に気持ちよく3を放ってくれましたがMP(Minutes Played:出場時間数)は11.7分。MP15分以上は、レジ―、森川、アウダ、レイトン、森井、須藤、生原、勇輝、キング。
特別指定選手を含め最大15名の選手がいましたが、彼らの実力をもっと発揮できる起用方法があったのでは、というのが率直な感想です。

河村勇輝、キング開の加入前後の勝敗

インカレ終了後の12/25琉球戦から加入。それ以前の勝率は33.3%。以降は41.6%。
大活躍した勇輝の出場試合に限れば37.5%
2人の加入でチーム力が向上したのは間違いありませんが、勝率に関しては対戦チームによる影響の方が大きかったようです。

21-22シーズンのチームスタッツ

Basketballnavi.DBさんで集計されていたスタッツはこちら。

下の表は主要なスタッツの数値と順位です。比較のため20-21シーズンのものも並べています。黄色は一桁順位以内、灰色は16位以下(20-21ではワースト5位以内、21-22ではワースト7位以内)の項目です。

※スタッツ項目の説明についてはBasketballnavi.DBさんの用語集をご参照ください。上の表のカッコ内文言は筆者の方で書き変えているものもあります。

グラフにしました。20-21/22-22ではチーム数も違うので参考まで。

スタッツから結果を振り返ると、21-22シーズンは「去っていった人たちの力を埋めるのは容易ではなかったが、若手の進化とチームオフェンスでなんとか埋め合わせることができた」が感想です。
ゲーム内容ではいくつかの変化が出てきていますので、

  • よくなったとこ:Pace、AST、3FG%、FD、FTA

  • うまくいかなかったとこ:ORB、TRB、被3P

に分けて取り上げていこうと思います。

21-22シーズンのよくなったとこ

昨シーズンの開幕前に青木HCはバスケットボールキングさんの記事の中でこう語っていました。

リーグ7位の1試合平均78.5失点という昨シーズンの守備に関しては「昨年はペースが遅いなかでの失点の少なさだったと思います」と言及。「もう少し得点を取るには、やはりペースを上げなければいけない」

青木HCが言わんとしたペースが「攻撃の回数を増やす」ことだとすれば、その指標となるスタッツ上のPaceがリーグワースト2位の19位から2.8上昇して15位に上がったのは目論見どおり。
ボールを持ってからのプレイが多かったエース格のロバート・カーター(当該プレイヤーで攻撃が終わったことを表す指標USG%でカーターはチーム1の29.8%)から、アウトサイドショットを武器とするレイトン・ハモンズにシフトしたのもこの方針の上での戦略でしょう。
ファストブレイクの値は7.0→9.2に上昇し、平均得点も3.3向上しています。ただ、FTAは1.8増加したものの、FGAは微増でORBは減少。100回オフェンスした際にいくら点を取れたかを数値化したORtgの上昇も0.8にとどまりました。

ASTについては16位から2.3上昇して8位へと大きくステップアップ。リーグの影のアシスト王(アワードの対象となるリーグ公式でのランキングには全試合数の85%以上出場が条件)である勇輝が特別指定→本契約で32試合出場7.5アシストを叩き出し、森井も自己最高のアシスト5.3(リーグ12位)の活躍。

この2つの項目から評価すると、オフェンスの"量"であるPaceの向上はある程度図れたものの、"質"については、20-21シーズンのチームNo1スコアラーのロバート・カーター(17.4PTS)と当時の日本代表候補のアキ・チェンバース(10.4PTS)が抜けた穴を、PGのボール配給による前年より高確率なショット=チームオフェンスでなんとか埋めた、と言い換えられるのではないでしょうか。

PaceとASTの向上によりケミストリーが増し、3FG%を1.1%、FD(被ファウル)を0.7上げ、それがFTAの1.8増加にもつながっているかと(FGあたりのFT獲得率FTRも0.26→0.28に)。ちなみにFT%も3.2%上昇しているんですが。。順位としては2年連続最下位でした。。

21-22シーズンでうまくいかなかったとこ

Paceは上がったものの、ORB/TRBは下がってしまいました。。ORBで奮闘するエド・モリスのMPが少なかったのと、カーター(7.8TRB)に比べ線が細いレイトン(5.0TRB)で差が出たのかなと。
ディフェンス面でうまくいかなかったのは対戦相手の3P。Basketballnavi.DBさんのAdvancedチームスタッツに被3Pの項目があり、

地道に順位を集計したところ、被3P試投数(26.8)ではワースト2位。被3PTSではワースト3位でした。。
実は20-21のビーコルの被3P試投数(26.2)もワースト2位。。このシーズンはカイル・ミリングHCがパックライン・ディフェンス気味に中を固める作戦だったため、被3Pが増えるのも必然だったと思いますが、21-22はその欠点を払拭するシーズンだったはず。。
ウイングのプレイヤーがヘルプに寄りすぎてコーナー3を打たれる姿が多々見受けられました。コーチ陣もこの弱点を改善しようとバイウィーク期間に練習していたようですが、中断明けの実戦では上手くいかずに試行錯誤を続けていたように見受けられました。

22-23シーズンに向けた改善点

  • リバウンド

  • 被3P試投数・確率

  • FT

この3点に注目しています。
リバウンドの面では、レジ―と同等の力を持つCJ、レイトンより強力なオリバー(8.6TRB)、日本人3番としては強靭なフィジカルを誇る赤穂雷太の加入で、この点は払拭できると期待しています。
一番の問題は被3P。勇輝が本格的にタクトを振るうオフェンスはともかく、ディフェンスでは各自が高い意識を持って取り組まねば、過去2シーズン同様3Pショットで崩されてしまいます。PSG(PreSeason Game)を見る限り、森井、森川、須藤、キング、大庭、赤穂、オリバーのクローズアウトに対する意識は高いのでやってくれるはず。
FTはCJ、オリバー、アウダが3人そろって昨シーズン60%台なので、、3年連続のワーストは避けて欲しいです。

まとめと予告

スローペースからの脱却を図った21-22のビーコルですが、失ったものをチーム全体で何とか埋め合わせたシーズンだったように思います。
しかし、PSGの2試合の戦い方からすると、新シーズンでは大きく変わった海賊軍団が観れそうです!!
次回は選手にフォーカスして22-23シーズンの期待を綴ってみます。Go! B-Cor!!

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