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暁の手記 その12(A.B.C-Z編)

私が愛するA.B.C−Zの一幕が今もうすぐ終わろうとしている。
12月、帝国劇場にて私は5人最後の姿を見にきていた。
今、ジャニーズは性加害問題で事務所はぐちゃぐちゃに。塚田くんの活動休止がやっと終わったと思ったのにこんなことになってしまった。
そんな中、飛び込んできたのが《河合郁人 A.B.C−Z脱退》というニュースだった。
公式からの声明もすぐに出てデマではないことは分かった。
何年も前から悩んで、去年に入ってやっと言うことができたと言う。
メンバーの中では賛否が分かれた。メンバーは特に言及しなかったが、塚田くんはギリギリまで反対していたとか。
そんな中で決まった卒業日。12月21日。ゆっくりと、でも着々と時間は過ぎていく。
A.B.C−Zは話し合いの末に一幕にやっていた芝居を歌とダンスに変更し、二幕はコンサートの雰囲気を作ることにした。
一幕のジャニーズメドレーは素晴らしく、私的には特に「この星のHIKARI」のハモリがうま過ぎて驚いてしまった。ブラザービートの高音も、他の曲の難しい曲もなんのその。一幕はあっと言う間に終わり、二幕が始まった。目まぐるしいA.B.C−Zメドレーやremix、ソロパフォーマンスなどどれも本当に最高で釘付けだった。
私の推し、戸塚さんのパフォーマンスは歌ではなくダンス。コンテンポラリーのような振り付け、響くような音、流れるセリフ。
そして全てが終わった後に、エレキギターを受け取った彼は、少し自由に弾いてからA.B.C−Z屈指の名曲、「Vanilla」のイントロを弾く。強烈なソロパフォーマンスだった。
個人的にピックアップしたいのは河合くんのソロで「きみの優しさVS僕の愛情」
という去年のコンサートで初披露した曲を再演した。
上の照明には5つのメンバーカラーのライトが光り、幼い河合くんのような少年が最後に「僕にも思い出できるかなぁ?」と尋ねるシーンがある。
成長して大人になった彼は返す。
「できるよ。たくさん仲間ができて、たくさん経験して…」
話しながら彼らは舞台を去るのだった。
それが、すごくグッと来た。
私が大好きなアンジュルムの「友よ」と言う曲にこんな歌詞がある。
「友よ 約束しよう 迷ったらここに集合」
確かに、もう5人でステージに立つことはないかもしれないけれど、いつだってここが、私たち、ぼたんとA.B.C−Zが貴方の居場所を空けているから。
私も人生の大きな岐路に立とうとしている。本気で勝負しようと思っている。
向いてないとか、そんなの関係ない。私は私なりに最善を尽くすだけだ。
いつかの自分に後悔させない為に、今を駆け抜けて、夢見ていたいから。紆余曲折あってもいいじゃないという父の言葉を胸に。
さよならは少し湿っぽいから、今までの私と旅立っていく河合くんへ送る。
さよならじゃない、バイバイだ!

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