きっかけ

動物が苦手だった私がなぜ、農業高校に行ったのか。

結論から言うと、人とコミュニケーションが取れるようになりたかったからです。

中学生当時、私は場面緘黙という精神障害で家族以外の人と話せない状態が続いていました。

みんなとお喋りしたいのに声を出そうにも喉がキュッとなって出せないのです。

また当時は、両親とも場面緘黙に対する理解があまり無かったので、自分でもどうしたらいいのかわかりませんでした。

このままだといけない。

でも声が出ない。

話したい、でも話せない。

そんな悶々とした日々が続きました。

そんな中ある日、緘黙の子供は、全く新しい環境に変わると症状が無くなることを知りました。

人との対話が出来ないと社会では生きていけない。

だったら高校から環境を変えて治せるようになろう。

治すなら高校からだ、と思い1番地元から離れた高校に入ることにしました。

それが私の母校である、県立農業高校の畜産科でした。

当時私は犬には少し苦手意識があったのですが、実は牛が好きでした。

高校で牛の世話が出来て、世話をしていく中でなら人と話せそうと思い両親を説得して農業高校に進学しました。

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