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ブランド・アイデンティティとは?

普段マーケティングの仕事もしているので、マーケティングのことも記事にしていこうと思います。

「ブランド・アイデンティティ」をご存知ですか?
企業にとって、「ブランド・アイデンティティ」とは消費者に「こう思ってもらいたい」という企業、商材、サービスの旗印です。

ブランディングの長けた企業では、ブランディングの方向性を決める「ブランド戦略」は、広報やPRの仕事ではなく、マーケティングの上位に位置づけられており、マーケティング活動そのものを規定するための「上位戦略」とされています。「ブランド・アイデンティティ」の構築は、ブランディング戦略を検討する最初の一歩になります。

「ブランド・アイデンティティ」事例

スターバックス:サードプレイス
サードプレイスとは、都市生活者の「自宅(ファーストプレイス)」でも、「職場(セカンドプレイス)」でもない、自分らしさを取り戻せる第三の居場所のこと。注文時の「店内でお召し上がりですか?」ではなく、「店内でお過ごしですか?」の声掛けも印象的です。

無印良品:自然と。無名で。シンプルに。地球大
無印良品が目指しているのは「これがいい」ではなく「これでいい」という理性的な満足感をお客さまに持っていただくことのようです。
このコンセプトにハマれば、トースターだろうが、コートだろうが、布団だろうが、調味料だろうが、消しゴムだろうが、すべて無印のブランドテリトリーに入ってきています。

リクルート:まだ、ここにない、出会い
十人十色、百人百色のひとりひとりの架け橋になり、「まだ、ここにない、出会い。」を届けたいという意図です。ご存知の通りリクルートは起業家精神の高い会社です。人材事業だけなく、ゼクシィやSUUMO、じゃらんなどメディア事業でも多岐に渡りますが、どれもアイデンティティに一貫性があります。

ライザップ:結果にコミットする
やり方を教えるのではなく、やり切らせることに重点を置いていることが良く分かります。3坊主市場をターゲットにした、ノウハウも提供するコーチングビジネスなんですよね。ですから英語やゴルフなどにも横展開していることが良く理解できます。

ユニクロ:LifeWear
服を変え、常識を変え、貧富の差なく誰もが気軽にカジュアルウェアを楽しめる世界を実現する。インナーファッション市場を開拓したことや、ユニクロは全商品をリサイクル、リユースする取り組み「RE.UNIQLO」にも印象的です。

Google:世界中の情報を整理し、世界中の人がアクセスできて使えるようにすること
Google Workspace を使ったことがある人ならば、体感できると思います。また夢は破れましたが、大空に浮かべた気球から世界中にあまねくインターネット接続サービスを提供しようとした「気球インターネット」も印象的でした。

「ブランド・アイデンティティ」を考える

もともとブランド・アイデンティティは、社会的な背景や市場ニーズを考慮しなければなりません。これまでの競争戦略だけなく以下のようなテーマを含めて検討が必要です。もともと考えるのが大変なのに…..

・競争ではなく、持続可能性
・SDGsなど社会と共創
・評価経済による価値観の変化

目指すべき将来像を「企業・ブランド側」に置くのではなく「より良い社会・ライフスタイルに置くことができれば、ブランドが示したゴールは、社会との共有・共創が可能になります。今のブランド・アイデンティティの再構築というところでしょうか。

皆さんは、自社のブランド・アイデンティティをご存じですか?

最後までお読み下さりありがとうございました!



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