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2分間で自信を取り戻す方法

いきなりですが心理テストです。
しょんぼり落ち込んでいるとき、たった2分で勇気がでる方法は、次のどちらでしょうか?

A:冷たいシャワーを2分間浴びる
B:「エヘン」と胸をそらせて、自身ありげなポーズを2分間とる

この設問は、アメリカの社会心理学者エイミー・カディ博士の実験をもとにしたものです。カディ博士の専門は、ボディランゲージの研究です。
人は会話中でも、言葉よりボディランゲージ(表情・姿勢・身ぶり・しぐさなど)で多くの情報を互いに伝えあっています。ボディランゲージを解読できれば、その人の気持ちを理解することができるというもの。

エイミー・カディ博士についてはこちらをご参照ください。

パワーポーズをとるだけでストレスホルモンは減る

人は気分が良いと自然に笑顔になります。落ち込んでいるときは、自然と首をうなだれ背中も丸くなります。人の気持ちとボディランゲージは連動しているのです。連動しているだけに面白い現象も起きます。無理にでも笑顔を作ると、だんだん気分が良くなるのです。また、上を向いて胸を張っているとだんだん自信がわいてきます。

このことに関する博士の実験をご紹介します
実験は、次の3つの段階で行われました。

①実験前に被験者の唾液をとります。

②被験者を「ハイパワーポーズ」をとってもらうグループと「ローパワーポーズ」をとってもらうグループに分けます。「ハイパワーポーズ」とは、周囲に自分のパワーを見せつけるように胸を張り、なるべく自分を大きくみせるポーズ。「ローパワーポーズ」とは、ひ弱な自分を表現するべく首をうなだれ体を縮こませるポーズです。被験者には、このポーズをそれぞれ2分間とってもらいます。

③その後、2度目の唾液採取を行います。実験前後の唾液に含まれるホルモンを抽出し分析します。

すると「ハイパワーポーズ」をとったグループは、男性ホルモンであるテストステロンの値が20%上昇し、ストレスホルモンであるコルチゾールの値が25%下降していました。

つまり2分間ポーズをとっただけでパワフルな気分とやる気が出たという結果です。ちなみに「ローパワーポーズ」をとったグループは逆にテストステロンの値が10%低下し、コルチゾールの値が15%上昇していました。こちらは、2分間ポーズをとっただけで緊張が高まり、そのせいで疲労感や無力感を覚えるようになったのです。

最後に

という事で、答えはBでした。
プレゼン前の緊張するときなどには、是非活用したいものですね。
「ハイパワーポーズ」を2分間繰り返した先に、おおきな変化が待っているかもしれません。

「上を向いて歩こう」を作詞した永六輔の偉大さも良くわかる。

ちなみに、エイミー・カディ博士はTEDでも登壇されていますので、「ボディランゲージ」に、もっと興味のある方はご参考まで

最後までお読みくださりありがとうございました!


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