あなたの親しい友人や家族にお薦めしたいですか?

ご存じの通りNPS(ネット・プロモーター・スコア)やeNPS(エンプロイー・ネットプロモータ・スコア)で活用される質問です。先日友人から、相談をうけたので、紹介します。
人は、(購入の)意思決定をする時に「理性」だけでなく「感情」が働きますが、以前は、この「感情」部分について可視化することができませんでした。その感情を測る質問として「あなたの親しい友人や家族にお薦めしたいですか?」が利用されるようになりました。

NPS®とは「Net Promoter Score(ネットプロモータースコア)」の略で、顧客ロイヤルティを測る指標です。
今まで計測が難しかった「企業やブランドに対してどれくらいの愛着や信頼があるか」を数値化することで、企業の顧客との接点における顧客体験の評価・改善に生かされています。
さらに、NPS®は事業の成長率との高い相関があることから、欧米の公開企業では3分の1以上が活用しているとも言われており、日本でも顧客満足度に並ぶ新たな指標として注目を浴びています。
NTTコムオンライン:https://www.nttcoms.com/service/nps/summary/


NPSとは

「この商品やサービスを知人や同僚にどれぐらいお薦めしたいですか?」という質問に対してお客様に0~10の11段階で回答してもらいます。マーケティングとしては、NPSの割合を可視化することで、市場にいるロイヤルカスタマー(継続的に商品を購入してくれる顧客)を数値化します。企業はロイヤルカスタマーを増やす為に、商品開発やサービス向上に投資をします。

正直、NTTコムさんの動画が分かりやすいです。

感情を問う質問として活用する

コーチングの中で、クライアントの感情にフォーカスすることは重要です。
クライアントとのセッションの中でも、〇〇さんのサービス、もしくは、〇〇さんの会社は、親しい友人や家族にどのくらいお薦めしたですか?と聞くことがあります。
先日ある役員さまが、社内で働き方改革を推進されていました。その会社では、離職も多く、特に若手社員が残らないと問題意識がありました。そこで「自社を子供や家族に就職先として紹介したいか」と社内アンケートを取ったところ、散々な結果だったようです。「そりゃあ社員が育たない訳だ」と言って改革に踏み切りました。改革後は社内の雰囲気も変わったようです。

また、私もクライアントとのコーチセッションが終了した際に必ず質問するようにしています。NPS、感情を問う良い質問例として紹介いたしました。
最後までお読みくださりありがとうございました!


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