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実践⁉飲みにケーション2.0

働き方改革により、不要論が増えてきた飲みにケーション。4月に入り、新入社員が入社して社内の親睦が求めれていると思います。
2021年11月に実施された日本生命保険相互会社のインターネットアンケートによると、飲みにケーションは61.9%の人が不要と考えているようです。女性においては、67.8%が不要とさらに割合を上回っています。飲みにケーションについて考えてみました。

ニッセイインターネットアンケート
勤労感謝の日について

https://www.nissay.co.jp/news/2021/pdf/20211117.pdf

もう少し、アンケートの結果をみてみます。

飲みケーションが、必要と回答した方の理由で、もっとも多かったものは、「本音が聞ける」でした。30代以下の属性では、「悩み(仕事)の相談ができる」という回答も高い傾向にあるようです。
一方、
飲みにケーションが不要と回答した方の理由で、もっとも多かったのは、「気を遣うから」、次いで多かったのは「仕事の延長」と感じるからのようです。

食事におけるコミュニケーションの効用について

飲みケーションの問題を考える前に、食事の効用について考えたいと思います。一般的に食に関するコミュニケーションは、基本的に肯定的に考えられています。いくつか例を挙げたいと思います。

「同じ釜の飯を食う」
同じ共同体が同じものを食べることによって、同体としての帰属意識を持つこと。 あるいはそれを強化することを言います。

「子供の孤(個)食問題」
最近では、夫婦共働きになり、子供の孤食についても問題視されています。「孤食が問題視されるのは、誰かと食べるのが人間にとって当たり前の行動だ(だった)から」だと言われいます。文化人類学者として知られる石毛直道氏によれば、人間は「共食(きょうしょく)する動物」であり、それは世界のどの民族にも共通した特徴なんだそうです。食卓はコミュニケーションの場であると人にはインプットされているとも考えられます。

「民食・ミールシェア」
「民食」とは、主に「一般の人の家庭料理を食べる食事のこと」を指します。つまり、誰かの手料理を食べに行く食事で、「ミールシェア」とも呼ばれています。民食は、お店で食べる(外食)、家で作ってたべる(内食)購入したものを家で食べる(中食)と異なる「第4」の選択肢です。料理だけでなく、共に過ごす時間や空間もシェアできることが魅力に感じます。

「コンテンツとしての食」
これは見知らぬ人同士が集まるワークショップなどで感じることですが、ワークショップで扱うテーマがどんなに秀逸で盛り上がっても、「飲み会」「食事会」の方が、親睦が深まる印象があります。「飲み会」「食事会」のコンテンツとしての魅力もそうですが、アルコールや、会話がなくとも食事で口が動いているようなリラックスした状況も心理的なハードルを下げているように感じます。

家族はもちろん、他者と食事の機会を持つことは決して悪いことではなさそうです。しかし飲みにケーションについては、なぜ否定的なのでしょうか?

飲みにケーションの問題

歓送迎会や忘年会など、従業員が集まって飲食することは多くの企業・組織で行われています。飲み会が定着したのかについては諸説ありますが、大きな理由として挙げられるのは「終身雇用制」のようです。家族的な組織運営に必要な「一体感」を保つため、みんなで飲んで盛り上がってきたといわれています。一方で、夫婦共働きが一般化、生活様式も変わり、勤務後のプライベートな時間を「飲み会」に強制されることへの不満や、お酌をするなどの気遣いで疲れる、体質的にアルコールを受け付けない(弱い)、時間やお金を費やしてまで上司の説教や愚痴を聞きたくない、パワハラ・セクハラの温床になるなど、職場の飲み会に対して否定的な意見も多いようです。

しかし個人的にはジレンマも感じます。
終身雇用が崩壊して、一企業への執着が乏しくなったのは理解できますが、そうは言っても、サラリーマンは1日のほとんどは仕事で費やす事実。日本で進行する少子高齢化社会。などを考慮すると他人との関わり合いは、今まで以上に重要になると思います。飲みにケーションは、コミュニケーションの取り方に問題があって本来は、効果的に利用できるものではないでしょうか?

楽しく飲む。飲みにケーション2.0

飲みにケーションも、コミュニケーションのひとつだとすると、まずは信頼関係の構築が重要でしょう。お互いへの敬意を深める場として、私なり会社の上司、同僚と楽しく飲むためのルールを考えてみました。

・説教と愚痴は、禁止。社交辞令はOK。距離は適度に。
・無礼講は無礼なだけ、お互い敬意をもって臨む
・終わりを決める。「そろそろ」言い出す、そろそろ係を決めておく
・セクハラ、アルハラしたら即退場。飲み過ぎてはいけない、勇気をもって内部監査を飲み会にアサイン。
・上司の「武勇伝」と「疲労乾杯」は、大目にみる
・部下の悩みは丁寧に聞く、上司の悩みは「悩むな」とアドバイスする
・チェイサービールはまやかし、お水を飲もう
・唐揚げに勝手にレモンをかけるのは禁止。ここは上司に確認
・最後は、みんなで手をつないで帰る

最後に

はやく楽しく飲める日が戻ってくるといいですね。
レッツ、ガブガブ!

最後までお読みくださりありがとうございました!




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