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心・技・体

今日はちょっと難しめのテーマかもしれません。スポーツにおいて「心・技・体」を鍛えることはとても重要なことであり、どんなスポーツであっても避けては通れないことでしょう。

皆さんは考えたことはおありでしょうか?「心」「技」「体」の中でどれが一番大事なの?どこからするのがいいの?って思ったことないでしょうか。

私の考えではありますが、これはかなりの自信を持って「心」だと断言できます。では「心」とは何か。

  • 競技に対する興味

  • 向上心

  • 挨拶やマナーなど礼儀の部分

  • 相手(ドッジの場合はボール)に立ち向かう勇気

  • 自信を持つこと

  • あきらめない気持ち

  • 自己分析、俯瞰的思考

  • 努力を継続する力

  • 逆境に負けないメンタル

数え上げたらキリがありませんが、特に前半部分にある興味や向上心が欠けてたとしたら、その状態で練習をやっても効率が悪いのは目に見えています。後半は難易度高いものもあるため後回しでも全然大丈夫ですが。

シンプルに表すなら「かけ算」

成長=「心」×(練習の質)×(時間)

心の状態が100%か、50%か、はたまた0%でまるで違ってきますね。マイナスなんて場合もあるのかな。時間が長すぎたり、練習の方向性が間違っててもダメなんですがね。今回そこは置いとくとして。

「心」の部分が100%に近ければ近いほど選手はグングンと伸びていきます。ですが思わぬ壁にぶち当たった時はメンタルも折れてしまいがち。その時にいち早く気づいていかに心のつまずきを支えてあげられるかが指導者の腕の見せ所だと私は考えています。

もちろん成長期に差し掛かり、気持ちが乗っかっていなくても速いボールを投げだす子もいます。それゆえに気持ちにズレを感じたままチームの中心を任されるケースも珍しくない。「心」より先に「技」「体」に恵まれた子の場合は気持ちが追いついてくれば、元々持ってる恵まれた部分が開花する可能性もあることでしょう。ただし、本人の「心」の部分に寄り添い育んであげないと、せっかくの才能が置き去りになってしまうかもしれません。「心」ほど後になって矯正・修正するのが難しいものは無いと感じてます。

スポーツに限らず、勉強でも何でも同じかもしれません。まずは興味を持ち好きになること。そこが整ってさえいれば、その子の力を効率よくあげることは期待できるのではないでしょうか。「ゲームばっかりやってないで勉強しなさい!」と怒ってもさほど効果ないでしょう?あなたがそうだったように(違ってたらすみません私がそうでした)

そこで指導者の立場で何をすればよいか。選手一人一人の特性を見抜いて、その選手がベストな気持ちの状態で試合や練習に入っていけるようモチベーションを上げる言葉をかけてやることだと思っています。もちろん選手をおだてて甘やかすというわけではなく、時には厳しく叱咤激励も必要でしょう。使い古された言葉ですが結局は「飴と鞭」が大事なんです。

有名なので詳しくは引用もせず割愛しますが、『SLAM DUNK』の安西先生が山王工業との試合前に湘北メンバーそれぞれにかけた言葉。あのシーンで説明はつくと思います。あれと同じようなことをやってあげましょう。全員は無理かもしれません。キーマンとなりそうな選手に魔法の言葉をかけてあげるのです。キャプテンやエースに限りません。一番のチビちゃんに魔法をかける場合だってありますよね。もちろん適当な口先だけの言葉じゃ響きません。普段から選手一人一人をしっかり見ていないとなかなか難しいですね。

監督の仕事なんて試合前のスタメン決めとミーティングでほぼ完了なんです。野球チームの監督を長年させてもらってますが、ホントそう。サインや継投もあるにはあるけれど、采配で勝つ試合の方がよっぽどレアケースなんですよ。試合中の指示なんて伝わらないこともあるし。野球ならタイムを要求して間を取ることもできますが、ドッジボールの場合はそうはいきません。大事なことは試合の前に伝えておきましょう。

コツは選手と同じ目線で接すること。子ども扱いしない。考えを押しつけない。否定から入らない。選手の考えも聞いてみる。じゃあこういうことだね、ときちんと2人の間で結論づける。「本当はちょっと違うんだけどな」と思っても一旦はチャレンジさせてみて失敗してもOK。トライアンドエラーでまた考えたら大丈夫大丈夫。そうやってアップデートしていけばOKなんです。

最後に「心・技・体」の話に戻りますが、「心」の部分をクリアできれば、技術や体力は飛躍的に向上するものです。だって「好きこそものの上手なれ」っていうではないですか!


ん?オチが弱い?

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