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ITエンジニアにとって一日をふりかえるということ

この記事は「ゆめみ Advent Calendar 2020」の19日目の記事です。


ITエンジニアという変化が激しく、キャリアのベストプラクティスが確立されていない職種において、自分の人生やキャリアについて深く考え、大小何かしらの目標や計画を立てている方は多いのではないでしょうか。

自分のなりたい将来像を思い描いたり、それに向かうための目標設定したり、中にはしっかりと具体的な計画を立てている方もいらっしゃるかもしれません。

そして物事を計画するからには当然、想定通りに進んでいるか進捗の確認が必要となります。

当然ですが人生とはままならないもので計画通りに進むことはまずなく、様々な要因が重なって当初の計画とは少しずつズレてしまうことはもはや必然と言えるでしょう。

ではそれらを知覚し、方向修正するにはどうすれば良いでしょうか。

一日のふりかえりを始めよう

自分はその日に得た学びや変化をふりかえりを通して確認するようにしています。

ふりかえりのやり方は簡単です。

1. 紙と付箋とペンを用意。
2. 付箋に今日あったことを書いていく。
3. 感じたことを付箋にメモする。
4. 学んだことや気づいたことを付箋にメモする。
5. 明日やってみたいこと(Try)を一つ書く。

実際にはペンの色を分けることで感じたことや学んだことをわかりやすくしています。
(画像では青色が感じたこと、赤色が学んだ&気づいたこと)

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ふりかえりのメリット

この一面だけ見るとただの日記と大差ないように思えてしまうかもしれませんが、ふりかえりには大きなメリットがあります。

1. その日に得た学びを認知する

まず一つ目がその日に起こったことをふりかえることで、そこで得た学びを認知することができることです。

日々の行動から得られる成長というのはなかなか認知するのが難しいです。

ですが自分で出来事ベースで書き起こすことにより、その日一日で自分には何ができるようになったのか、また次に何にチャレンジできそうで、足りない部分は何かというのがはっきりとわかります。

例えば上記の例で言うなら、CloudFormationやStepFunctionsに関しては実装は独力でできるレベルで力がついてきたものの、設計や細かい実装などにまだ不安があることがわかります。

なのでそこを早めに押さえておくように動けば、先に問題を潰すことができるでしょう。

このように次のアクションが明確になること自体にメリットがありますし、何より自分自身の成長を実感できることはモチベーションに直結します。


2. 目標に対する差分を得られる

二つ目のメリットは自分の目標に対する差分を得られることです。

ふりかえりを一日、一週間、一ヶ月と積み重ねることで自分がどのような行動をしてきたかを可視化することができます。

それを自分の立てた目標や計画と比較することでどんなズレが発生しているのか、また計画時点では得られなかった学びをフィードバックすることも可能です。

肝心なのはそのズレにいかに早く気付き、方向修正できるかです。

少なくとも何が正解かすらわからないことだらけの中で本当に自分の選んだ道が正しかったのかをふりかえることは、その先の数年を考える上で重要な指標となります。


3. 大きな計画を小さなタスクに

三つ目のメリットは大きな計画を小さなタスクに落とし込めることです。

ふりかえりをすることでその日に得た学びをフィードバックして「明日はこれをやってみよう」、「来週はこれをやってみよう」と言う小さなタスク(Try)を立てることになります。

この時のタスクは自分の目標、例えばAWSの資格を5冠したいやリードエンジニアになりたいといったものに対して、現状を反映した次の最善の一手を考えることになります。

つまり計画段階では予測できなかった、実際にやってみて得られたものやわかったことをベースにその場で方向修正することが可能なのです。

こうすることで思いもよらぬ遠回りをしてしまうリスクを下げることができます。

最後に

たった一度の人生において完璧な計画というものは存在しません。

様々なことを経験するうちに目標ややりたいこと自体が変わってしまうことが多々あるからです。

ですのでその時々の自分のやりたいこと、なりたいものとのズレをいかに早くに気がつき、修正できるかが大切になります。

それを積み重ねることで次第に自分の人生を満足して過ごすための道筋を確実なものにしていくことができるでしょう。

一度しかない人生だからこそ、自分が思い描いた道をしっかり歩めているかを確認することが重要になるのです。

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