女性だけの街



アメリカにはアーミッシュと言う集団がいる。雑に言えば移民当時のローテクアナログな暮らしを未だに続ける気合いの入った宗教者たちだ。
電気や車といった近代文明を拒否して、自給自足と祈りの日々を送っている。別に悪い人たちではない。

彼らは一定の年齢になると、その村を出て街へ行く。そして何日間かの近代文明生活を送る。酒を飲んでも良し、煙草を吸っても良し。電気の下で夜更かししたって良い。
彼らはそこで得た体験を元に、そのまま街に残るか、村へ帰るかを選ぶ事ができる。

実に公平でとても自由なシステムだ。

ポーチでつまらなさそうな顔でビールを飲む、山高帽みたいなのを被った、真っ黒い服に身を包み、モサモサとしたヒゲ面を今でも覚えている。思えば話しかけてどう言う心境か聞けば良かったな。

随分と以前にツイッター上で「女性だけの街」と言うのが流行った。電車の女性専用車両も活用しきれない癖にずいぶんと噴き上がったものだ。だが、やれるならやって見ればいいんだよ。
何も現代文明を全て破棄しろとは言わない。ただ自分たちの信念に殉じて生きろと思うし、アーミッシュの様に一定の年齢になったら街へ出て、街に残るか村へ帰るかを選べばいい。

気合いも根性も無く、単に喚き散らかすだけなら赤ちゃんにだって認められない。米つぶ程でもプライドがあるならやるべきだし、やれないなら黙っていたら良い。

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