ちほーけー

白骨の日々

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女性だけの街

アメリカにはアーミッシュと言う集団がいる。雑に言えば移民当時のローテクアナログな暮らしを未だに続ける気合いの入った宗教者たちだ。 電気や車といった近代文明を拒否して、自給自足と祈りの日々を送っている。別に悪い人たちではない。 彼らは一定の年齢になると、その村を出て街へ行く。そして何日間かの近代文明生活を送る。酒を飲んでも良し、煙草を吸っても良し。電気の下で夜更かししたって良い。 彼らはそこで得た体験を元に、そのまま街に残るか、村へ帰るかを選ぶ事ができる。 実に公平でとても

    • いきもの係のいない世界です

      夏休みが終わると小屋のうさぎが死んでいた。 いきもの係の少年は、夏休みを境に部屋から出なくなってしまった。 無職、ヒキコモリ、障害者、病人。 いてもいいけど、近所にはいないで欲しい。 そもそも視界にすら入ってないのに、それでもなお近所にはいて欲しくない。 基本的に、いてはいけない存在なのです。 本当はいて欲しくない存在。 でも存在するのは仕方ない。 だから、ひっそり、こっそり生きて欲しい。 視界に入らないところにいて欲しい。 なぜなら、私たちの生活の邪魔だから。 でも、

      • 禁煙できないクズから頃せ

        腹を空かせた犬が吠える。 それくらい当たり前に。 蛇口をひねって水を出す。 それくらい簡単に。 私はいつだって禁煙できる。だからこうしてまた禁煙を再開しようと思う。何度も禁煙に成功しているんだから間違いが無い。 私は私の意思で禁煙をした。そして私は私の意思で禁煙を終える。その繰り返しだ。 しかし煙草をやめてもいい事はあまりない。 飯の味がとても鮮明になり、肌の調子がグッと良くなり、不始末による火事の心配が一気になくなり、部屋や服がとたんに臭くなくなり、「たばこ」と書いてる

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