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14.郵便


赤い郵便箱に手紙を出しにいくとちょっとウキウキする。

いつもはだいたいメールかLINEで文章を打って送信するだけだから。

郵便ともなると、手書きで文字を書かなければいけない。


なぜ郵便で気持ちが高まるのか?

それは、送るまでに、「ちゃんと届いてね」という祈りを3回込めているからじゃないだろうか。


宛名、自分の住所を、ていねいに、郵便配達の人に読める字で書いて、ちゃんと届いてねという祈り

内容物が外に出ないようにしっかりのりで封をしてちゃんと届いてねという祈り

そしていよいよポストに投函するときのちゃんと届きますように、という祈りだ


郵便には”既読”がない。

私の代わりに遠い道のりを届けてくれる人がいて初めて届けたい相手に届く

だから届いて、相手に確認するまでは、自分の郵便がどこにあるのかが分からない


自分がていねいに時間をかけた分だけ、届いたときにあぁ届いてよかったという安堵の感情がおこる


この郵便が届いたときの感情って、他のなにかで代替できるものじゃないから結構貴重な体験なのではないか、とひそかに思った


今日出した郵便がちゃんと届けたいところへ届きますように

そしてどんな状況でも、私たちの郵便を届けてくれる人たちにありがとう。

【今日のおすすめBOOK】

樹木希林さんの世界観が好き。話し言葉より書き言葉の方がその人の人生観が見れるよね。



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