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小説で世界を変えることはできないなんてことはまるでない、はず

ひさびさのエッセイ。noteで人のエッセイ読んでると自分も書きたくなるね、ということで最近ちょっと見えた将来の方向性について。


わたしのすきなものたち

わたしのすきなものたちはいつも全てフィクションだった。

小学生の頃は図書館に行っていっぱい本を借りて本の世界に入り込んでいる人間だった。

本の中はいつだって楽しい。


テストでいい点がとれなくても、

ともだちとけんかをしてしまったときも、

親に怒られたときも、

本を読めばいつでもそこに別の世界が広がっていた。


運動をしない人間だったけど中学生になってなぜか柔道部に入り本をあまり読まなくなってしまったけど夢はずっと小説家になることだった。


高校に入ってから伊坂幸太郎作品と出会った。

きっかけはたしか父が見ていたフィッシュストーリーだった。

隕石があたる地球滅亡の危機に30年前の売れないロックバンドの曲がトリガーになって地球を救っちゃうというなんともありえない痛烈で爽快感のあるストーリーだった。

そこから小説を読むようになって今ではほとんどの小説を読んでいる。

伊坂作品の特徴は地球を救ったり、政治に立ち向かったり、世の中の鬱憤にとってもライトに立ち向かう。

そんな小説を読んでいたから私の夢は小説家になることから小説家になってその小説で世界平和にすることに変わった。

でも伊坂作品何作品目か、浪人中に読んでいた本で「小説で世界を変えることはできない」という文がでてきた。

とてつもなく衝撃だった。稲妻に打たれたかと思った。

自分の大好きな小説を書く小説家が、こんなことを小説で言っている・・・

発言の真意は分からないがとてもショックだった。

それを読んでから小説家になる夢は横道に置くことにした。


ドラマのサントラ

ドラマのサントラや曲も好き。

イケパラのサントラとか、リッチマンプアウーマンのサントラとかNのためにとかサマーウォーズとか、良いドラマ・アニメには必ず良い曲がある。

特に尊敬しているのは宇多田ヒカルさんと久石譲さん。

宇多田ヒカルのfirst loveを聞いたら花男を思い出すし、 Prisoner Of Loveを聞いたらラストフレンズを思い出す。ドラマ中もここぞというタイミングでベストマッチな曲が入ってくるからより劇的で観客の心を震わすシーンになる。曲を聞いてもドラマを思い出すし、ここまでドラマと曲を融合できる人はなかなかいない。

ジブリは作品ごとに全く違うストーリー。でもラピュタももののけ姫もハウルも作品ぴったりの世界観に音楽がある。音楽が合ってストーリーがあるのか、スト―リーがあって音楽があるのか分からない。分からないほどにお互いになくてはならない存在として融合し一つの作品になっている。

私はこの二人の曲を聞いて目を閉じるといつも苦しくなる。

この音楽を生み出せる力に脱帽、尊敬。

いつかこの二人と仕事ができるような人間になりたい。

それが一つの夢でもある。


夢の足跡を振り返ってたどっていってみると、わたしはせかいをつくりたい気づいた。

自分の思う世界を創り出して、現実の世界をちょっとでもよくする。

そして私が世界を変えたら、伊坂幸太郎に会って

小説で世界が変わらないなんてことは、まるでないかもしれません。

私はあなたの小説を読んで世界を変えたいと思うようになって変えてしまったので。

と言いたい。

それがいまの私の夢。


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