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汚部屋から脱出 第五回 「もう紙媒体の漫画買うのやめよ」←今ここ

六畳の自室からあふれかえるほど自分のものがあった。
現在せっせと捨てたりメルカリで売ったりしている。
思い出したかのように本棚や棚から引っ張り出し、メルカリに出品する。
昨日出品したものが今日売れるということがちょいちょい起きている。
何でこんなに物を持ってるんだ、私は。
時折とってもめんどくさくなる。
「もう紙媒体の漫画買うのやめよ」
今この境地である。
先日、とあるコミックがお嫁に行った。
実は人気が爆発する前から知っていた作品だったのだが、2ケタの巻数に行く前に挫折した。
今日、その小説が出てきた。しまった、もっとはやく見つけられれば、セットで送ってあげられたのに。
ぺらりとブックカバーを外してみる。とても綺麗だ。
パラパラとまくってみる。ページにくせが一切ついていない。
小口も黄ばみも少なく、日焼けもない。
おそらく一回読んでそれ以降本棚のこやしになっていたのだろう。
私は何をこんなに「物」に執着していたのだろう?
最近そんな思いに駆られる。

基準はわからないが、私の中で本棚に残そうと思う本と処分しようと思う本の線引きがあるようだ。
一度しか読んでなくて、記憶にも残らないような本はお嫁に出そう。
「もういいか」と思える本はお嫁に出そう。
そうやってふりわけていく。
目下の課題は、「漫画意外と売れない問題」である。


さて、私の中で、今は「お嫁に出すもの」「処分するもの」「残すもの」で振り分けをしている。
その中で「処分するもの」の中に愚痴ノートがある。
数年前より思いのたけをノートにぶつけるということをしている。書く瞑想というやつだ。
よく漫画やアニメなどで恨みつらみを書き記したノートのエピソードが出てくる。
私の知っている中では「Fate/hollow ataraxia」の間桐桜と「スキップ・ビート!」の天宮千織だろうか。
当時はただの笑いネタだったが、今はやる気持ちが分かる気がする。
どちらも外に本音を吐けないのだ。
私の愚痴ノート、試しにちらっと目を通したら、ナチュモラの元パートナーとの付き合い始めや精神的にきつかったころの愚痴がえらい乱れた文字で書かれていた。
そっと閉じた。
いけない、これはあけてはいけない闇だ。
割とかわいいノートにえっぐいことがいっぱい書いてある。相当ため込んだ様子だ。
これで彼は私のことを「僕のことを他所で愚痴ったりしない人」と評価していたのだから、彼は私のことが全く見えていなかったと言える。
掃除のまとめスレの動画でも言っていた。


「悲しい思い出が出てくるものは縁が切れているから、処分した方がいい」

うん、捨てよう。

今日お嫁に出したもの
・公務員試験対策の本
・こども向けのスタンプ

今日処分したもの
・愚痴ノート(いっぱい)

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