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2022-1: 小寒

年が明けてまた日記を書きたくなった。

年末年始の休み中に『僕たちは習慣で、出来ている』という本を読んでいて出会ったこの一節に背中を押された。

習慣を身に付けることというのは、習慣を完成させることとは違う。
習慣はいつか崩れるし、人間は変化を求めるもの。
だから習慣に完成はない。
それは点線のようなもので、途切れ途切れだが、それをなぞれば確かに1本の線を引くことができそうだ。習慣とはそういうものだと思う。

佐々木 典士『僕たちは習慣で、出来ている』

自分のnoteを見返してみると、最後にnoteに記事を投稿したのは昨年の2月。これまでに投稿した記事の本数と時期は以下の通りだった。

2018年:89本
2019年:8本
2020年:5本
2021年:3本

こうしてみると順調だったのは1年目だけで、2年目以降はなかなか継続して書くことが出来なかった。毎年はじめに今年こそは継続して記事を書こうと心に決めるが、長続きしなかった。今年も同じように途中であきらめてしまうかもしれないし、去年よりは続くかもしれない。

いずれにせよ、いまの自分は何か書きたいと思っている。この気持ちがあるうちに何かを書き残しておきたい。途切れた線の続きをもういちど書き始める。

2022年の日記ルール

  • 日記の頻度

    • 週に1回くらいは投稿したいと思ったが、毎週だときっと時間を取れない。月に1回だと一回で振り返ることが多すぎる。そこで、隔週くらいのペースとする。

    • 隔週で区切るのに二十四節気が使い勝手が良さそうなので記事のタイトルに使ってみることにした。

  • 日記の体裁

    • 2週間で特に印象に残ったこととその間に読んだ本・漫画、観たドラマや映画などを書く。

ということで2022年の1回目の日記。


出来事・考えたこと

  • 年末に2021年にお世話になった人と2022年に旧交を温めたい人を書き出してLINEでメッセージを送った。 一人ひとりの顔を思い浮かべると、この2年間のコロナ禍ですっかり連絡を取らなくなってしまった人も多いことに改めて気がつく。また、思い出していくにつれて温かい気持ちが湧いてくる。これはなんなのだろうか。 お世話になった人の顔を思い浮かべると、その人との出来事もつられて蘇る。そして、その当時の感情も一緒についてくる。こうして過去の記憶を引き出してまた楽しめるなら、年を重ねていくというのも悪いことではないかもしれない。

    年賀状を書くほどのまめさは持ち合わせていないが、LINEでメッセージを送るというのであれば自分でも続けられそうなので、年末の恒例にしていきたい。

  • 家の近くに新しくサウナが出来たので、年末年始の休暇に何度か通った。暑いのが苦手だし、SNSでサウナを推している人たちの雰囲気もなんとなく苦手に感じていたので避けていたが、実際に行ってみると、良いじゃん!!と思ってしまう自分がいた。 勧誘の押しが強かったりサイトの雰囲気が苦手だったりで避けてきたが、使ってみるとなんだかんだで一番便利…!!と、楽天カードを使い始めたころの自分がフラッシュバックした。

    今年はさうなーになるかもしれない。

  • 新年早々にバスケの区民大会があったが、初戦敗退。相手のディフェンスの強度が高く、自分たちの思うようなプレーが出来なかったと反省。今年こそは普段の練習から強度を上げて頑張ろうと心に決めるのだが、次の大会がやってくる夏頃にはすっかりその悔しさを忘れていて同じ轍を踏むというループをここ数年繰り返している。

    悔しい気持ちを持ち続けられるというのは大きな才能だなとつくづく思う。

読んだ本・観たもの

大山 泰弘、''「働く幸せ」の道''

  • 日本理化学工業という川崎にあるチョークを製造している小さな会社の社長(現会長)が著した本。昭和30年代に2名の障がい者を採用したことをきっかけに障がい者雇用に取り組み、現在では全社員88名中63名が知的障がい者となっている。2018年に民間企業の法定雇用率が2.2%に「引き上げられた」日本で、50年以上前から先進的な取り組みをしている。朝の電車で読み終えられるくらいのページ数だが、その密度はとても濃い。

  • 国が法律を定めて障がい者雇用の推進を図ることは大切なことだが、それを受けて困るのは企業の現場でのオペレーション。日本理化学工業はさまざまな工夫・改善を行い、チョークの生産工程をシンプルにすることで知的障害のある従業員が働きやすい環境を作り上げてきた。障がい者の作業をしやすいような工程は健常者にとっても効率的なはず。昨今盛り上がりを見せているダイバーシティ&インクルージョンという理念を現場レベルに落とし込んでいる稀有な例であり、これから考えていきたいテーマ。

齋藤純一・田中将人、''ジョン・ロールズ-社会正義の探究者''

  • 「無知のベール」という考えを導入し、現代の正議論の端緒を開いたロールズの人物像・思想について簡潔にまとまった新書。「なぜ人を助けなければならないのか?」という問いに対して、「人は誰もどこに生れ落ちるかはわからないから」という答えを提示した。

  • 「もしかしたら自分だったかもしれない」という感覚からはじまる共感については過去にnoteに書いているが、その感覚をより普遍的に適用したものと解釈した。多くの人にとってはいきなり「無知のベール」を受け入れるは難しく、身近な人への共感にはじまりそれが徐々に拡大していき、より多くの人への共感へと達するのではないか、と考えている。



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