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55歳で初めて歯列矯正について相談してみた

そもそも私は大人になるにつれ歯並びを治したいと言うよりも
横顔の顎のシャクレをずっと気にしていました。
歯をかみ合わせるとものすごくシャクレるので
歯をかみ合わせずにギリギリ上下の前歯が当たる位置に固定して
横顔のシャクレ具合を緩和していました。
初めて自分の意思で歯列矯正について尋ねたのは
1997年、28歳のときに右の親知らずを抜くこととなったとき。
当時でも大人の矯正という言葉は耳にしていたので
歯を動かすチャンスかもしれないと
「これから矯正することはできますか?」
と尋ねてみました。
すると若い歯科医の回答は
「今から矯正して、慣れ親しんだ顔が変わってもいいんですか?」だった。
矯正することで顔が変わるほど私の歯並びは悪く難しいのだと悟りました。
だから、それ以来、2023年に55歳になるときまで
歯科医にかかっても矯正の相談をすることはありませんでした。
でもずっと、気になっていて
そのうち口の中を頻繁に噛むようになり
これからの健康のためにやろうと改めて調べ始めたのは
マウスピース矯正ができるくらいだから
歯列矯正の技術は上がっているはずと考えたからです。

調べられる範囲であれこれと調べ
電車を乗り継いで1時間くらいの矯正歯科医院に決める。
女性の先生で、ネット情報で分かる範囲で良さそうに感じたから。
2023年8月に予約を入れ訪ねました。
医師「今の年齢で矯正治療をしようと思うに至った経緯を教えてください」
としっかりカウンセリングしていただき
私「かかりつけ医からはインビザラインでできると言われましたがなんとなく違う気がして・・・」
医師「えー!確かに上下の前歯は合うけどね・・・
   矯正歯科医10人中8人がインビザラインでは無理と言うと思います」
私 大きく頷き納得。
私「できれば歯だけを動かして矯正したいんですけど・・・」
医師「できないとは言わないけれど
   歯だけを動かすのは歯を失うリスクがあります。
   手術をすればきれいに治せます」
私「歯を失うと言うのはどういうことですか?」
医師「骨は動かすことができないのだから歯だけを動かせば
   歯が不安定な状態になるからです」(←というようなニュアンス)
歯を失うのは、私が矯正をする目的と本末転倒。
でも手術をするとなると2週間の入院。
しかもかなり恐い。
一人では決められないから
この日は結論は出ずに夫に相談するとして帰宅しました。

絶対反対すると思っていた夫は
「歯を失うんなら本末転倒だから、やるなら早くやるしかない」
という意外な返事。
でもそれに背中を押され、手術をしようと決めました。
ただやっぱり恐い。
なんとか下顎だけの手術でやっていただけないか相談。
医師「うーん、私が知人として話を聞いているんだったら
   そうだよね、下だけがいいよねって言うけどね」
私「上は恐いんですよね」
医師「大丈夫だよ」
力強い『大丈夫』という言葉。
この年齢で反対咬合の手術をすることに
大丈夫と言ってもらえたので
これはもうやるしかないと気持ちが固まり
2023年12月に上顎のワイヤーを装着し
反対咬合手術を伴う歯列矯正が始まりました。