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自己愛性パーソナリティー障害

自己愛性パーソナリティー障害とは

アナタの周りにもいませんか?

日本で「ナルシスト」という言葉は、外見を気にする人というイメージが強いが、海外では自己愛性パーソナリティー障害を「Narcissistic Personality Disorder」と言い、外見しかり自己評価が異常に高い、自己中心的な人格障害の人に診断されるパーソナリティーや内面を指すイメージの方が強い。

ナルシスティックな人は自分中心的な考えで共感性が低いのが特徴だと言われている。罪悪感を抱かせて精神的に他人をコントロールするのが得意。他人をコントロールするが責任逃れが得意などが主なパターン。

深く追求していくと、自分に自信がないことが原因であるとも言われているが、その不安を埋めるために他人をコントロールして、周りの人間を確実に精神破壊する。

ナルシストは10~15%の割合でいると言われているが、CEOや芸能関係、指導者や医者・弁護士などの業界ではその割合は高くなると言われている。

ナルシスト達の物事の考え方


American Murder: The Family Next DoorR

Netflixで話題になった「American Murder: The Family Next Door
R」のChris Watts(クリス・ワッツ)も、自己愛性パーソナリティー障害だと言われている。
クリスは会社の若い女性と不倫関係に陥り、夫婦喧嘩の末に二度と子供達に会えないようにしてやると言われ、妊娠4か月の嫁を絞殺した。Netflixで紹介されるまで話題になったのは、彼が全く普通の父親で家庭内暴力の経歴もなく、誰が見ても幸せな家族・いい父親であったのに何故⁈と人々を驚かしたと共に、こんな穏やかな男性でも悪魔のようなことが出来るのだと恐怖に陥れたからだろう。

とにかく家族を殺した原因と方法がえげつない。3歳と4歳の無垢な娘たちは生きたままオイルタンクに詰め込まれ息絶えた。4歳のベラは殺される前に命乞いまでし、身体がギリギリ入るだろうオイルタンクの小さな入口には髪の束が皮膚と一緒に挟まっていたらしい。想像しただけでゾッとする。

警察での事情聴取で妻を殺したことを認めたが、今度は自分が殺した妻に子どもの殺害を擦り付けた。どこまでも自分がかわいい人間だ。

なぜ離婚のプロセスを踏まず、家族を殺すという考えに陥ったのか。憎んでいた妻ならまだしも、なんの罪もない、愛していたという子ども二人までも殺す必要があったのか。
「新しい彼女と新しい人生をフレッシュスタートさせたい」これがナルシストの頭の構造らしい。浮気された上に、子どもも一緒に殺されるなんてたまったもんじゃない。


ナルシストの4つのグループ

ナルシストといっても、性格とパーソナリティー障害は大きく違う。基本的な自己愛性パーソナリティー障害の特徴は上記でも記載したが、パーソナリティー障害と呼ばれるのは、他人に影響を与える危険なマニピュレーターだからだ。

以下の4つのグループでとにかく危険なのが悪意のあるナルシスト(Malignant)。彼らは生粋の意地悪で自分のプライドを守るためには相手をコントロールし陥れるのも平気でサイコパスとも言われるほど危険な存在だ。上記のクリス・ワッツはまさしくコレ。

  • Classic (基本) - 上記でも述べたナルシストの基本。自分中心で他人への共感がない。ルールを守らない。責任転嫁が得意。

  • Malignant (悪意のあるナルシスト) - 意地悪で故意に人を傷つける一番危険なタイプ。サイコパスなどが当てはまる。

  • Covert(隠れたナルシスト)ー 自分が偽善者のように振舞い、周りをコントロールする。表面的にはやわらかい物腰で、暗に怒りや抵抗を表現して相手を攻撃するタイプ。クレイマーなど。

  • Communal (公共を使うナルシスト) - 自分が行った慈善事業や受賞など、どれだけ自分が世に貢献しているかを公共的にひけらかすタイプ。元ZOZO代表取締役の前澤さんとかまさしくこのタイプ。 


ナルシスト達から身を守るには

もし、自己愛性パーソナリティーの両親で悩んでいる人に忠告するとすれば、とにかく「物理的な距離を置く」こと。逃げるしか方法がない。なぜなら、彼らを正そうとか治そうとするのは無駄だし、時間の無駄というほど無可能に近い。なぜなら、彼らは自分の非を認めないから。

母に昔の虐待が私の過食嘔吐に影響していると勇気を振り絞って告げた時、子どものようにプンとそっぽを向き「じゃあ、一生許さなきゃいいでしょ!」と涙を浮かべて言われたことを思い出した。
母の被害者面と全く私の気持ちを理解しようとしてくれない態度にショックを受け、それ以降は彼女に理解を求めようとは思わなかった。母に自分の気持ちを告げたのはこの時が初めてで、これが最後だろう。

結婚相手や上司などどうしても逃げることのできない相手の場合は、しっかりと境界線を引くしかない。相手に罪悪感を感じさせるのが得意なので、精神的コントロールをされないように、現実を秩序だてて彼らの矛盾を解く力がある人は反論してもいいと思う。しかし逆に攻撃を受ける危険性が高いのでお勧めはしない。

一番効果的なのは、
ナルシストの挑発にのらない。
こちらの感情を示さない。(感情的になったら相手の思う壺)
罪悪感の植え付けに反応しない。


受け継がれるパーソナリティー障害

なぜ自己愛性パーソナリティー障害が生まれるのか?

多くの場合、幼少期に甘やかされ過ぎた、もしくは逆にネグレクトを受けた環境が自己愛性パーソナリティー障害をつくりだすと言われる。

私の母も父も、平均以上の裕福な家庭で育ち、話を聞く限りはかなり甘やかされていたように感じます。両親とも幼少期に死に直面する事故と病気をしており、ひょっとすると祖父母達はそれが原因で彼らを特別に甘やかしたのかもしれない。

クリス・ワッツの母親のインタビューを聞いたが、彼がどれほど甘やかされていたかが伺える。自分の息子が殺した嫁が嫌いだったと言う「空気の読めない」彼女に私は違和感を覚えた。

ちなみに私の母の弟、私の叔父は人望も厚く、仕事も成功しており、私は子どもの頃から叔父さまが大好きで尊敬している。嫉妬深い母は「私は負けず嫌いだから」と、成功している叔父と叔母の悪口ばかり言っており見苦しい。祖父母も私にとっては優しく思いやりのある人達だったと思う。


ナルシストの親が子どもに与える影響

子どもは育った家庭環境の影響を大きく受ける。親の考え方や行動が自己中心的であれば、子どもも同じような考え方になるのは当たり前。私も親と距離を置くまでは、彼らの影響をかなり受けていた。

短気で自己中心、相手の立場を考えられない横暴な態度、人を見下した話し方、信頼を裏切る、約束を守らない等・・・

20代の自分は最低の人間だった。
これは全て私が思っていた「親の嫌なところ」だった。

言い訳ではないが、両親がふたりともナルシストだと、子どもは自己中心的で共感性のないことが当たり前で育つ。片親だけの場合は、子どもでも何が正しくて何が間違っているか比較が出来ると思うが、ふたりのナルシストがお互いを指さして責めあっている家庭から、どうやって子どもが優しさ、共感性、譲りあい、信頼を学べるだろうか?

実際にパーソナリティー障害の発生原因は育った環境の影響が大きいとされている。統合失調症のような「脳の病気」は遺伝の確立が高いが、パーソナリティー障害は環境が違えば発症しない確率はかなり高い。また、治療可能だあるのがパーソナリティー障害だ。


両親のパーソナリティー障害を引き継がない為に

私の両親もあと何年生きるかわからないが、親の介護は今のところするつもりはない。海外に住んでいるので実質的に無理だが、ボケたら老人ホームへ入居していただきたい。そのために自分だけの貯金はしっかりしているのだから。
母が最期まで気にかけていた「私の老後はどうなるの?」という答えは自分の胸に手をあてて考えてもらいたい。

父は今もひとり家賃3万ほどのボロアパートに生活保護を受けながら住んでいる。孤独死だけはして欲しくないと思うが、彼の面倒を見る気もない。

両親が何もわからない小さな子どもの私にしたように、自分より弱い立場になった両親の失敗を責め、人格を否定し、言うことを聞かなければ殴って従わせることが、私に出来るか想像してみたことがある。

私は誰に対しても暴力をふるう人間にはなりたくない。
身体的にはもちろん、精神的にも。

虐待された子どもは怒りを抱えながら生きる。
その怒りを受け入れて自ら解消しないと、その怒りをまた自分の子どもに投げつける。これが虐待の連鎖だ。

両親から虐待を受けて育つと、その辛さがわかっているはずなのに同じことをしてしまいがち。

私も息子に酷いことをした事がある。
日本に帰国した時。
母とのストレス。
イヤイヤ期のワンオペ。

歯磨きをしないと暴れる息子を怒鳴り無理矢理に押さえつけて磨こうとする私。母は帰国中に孫の面倒どころか、私達を避けて部屋から出てこなかった。
警察を呼ばれるのではないかという息子の叫び声と、それを上回る私の怒鳴り声。
近所の目を気にした時だけ少しあやしにくるけど、迷惑そうな顔をしてサッと部屋に戻る。

辛かった。泣きながら寝る息子の横でひとりで大泣きした。心にまったく余裕がなくて、こんな酷い事を息子にしてしまう自分は最低だった。

せっかく帰国して同じ家にいるのに、会話しようともしないどころかコロナを理由に部屋から出てこない母に苛立ちが隠せなかった。

たまに部屋から出てきたと思ったら、電気がつけっぱなしだ、ソファーで飛び跳ねるなという母に気を使い、2歳の息子が母の家を汚さないようにとキリキリしていた。

落ち着かなかった。
もう実家って呼べない感じ。
日本に帰っても落ち着ける実家は私にはない。
息子は日本の祖父母の愛情を知らないまま育つ。

あれほど自分を責めたのは酷い鬱の時以来だったが、あの時の最低の自分(両親と同じ様に子どもを無理矢理コントロールしていた)に自ら気づいた時に、もう残りの日本滞在の1週間は母を気にするのを止めようと決めた。

母にはもういっさい食事を作ってくれなくていいと告げ、なぜ孫ともっと時間を過ごさないのかと聞いた私に母はこうテキストしてきた。

普通の専業主婦と違って、私に子守りにさせるのが当たり前と思ってるのか大間違い❗
可愛い=子守りと思ってるのも勘違い。

時間もあるし、子供の面倒を見るのは、親が、一番でしょう、ましてや、二歳半児で、食生活も違うしね、親でも苦戦してるのに無理でしょ❗
電気つけっぱなしを、言われて、消してけば済むことを
自分を正当化するのもどうかね⁉️

なるべく感染しないように気を付けてる人に、移る時は移ると言ってる人には、自分から考えて行動する方がいいと、思ってるけど、、
受け止め方の、違いでしょう!

この年になると、何を言われようが、
自分で決めた、やるべき事は、やってきたんだから、、回りを巻き込まない範囲で、自分のペースでの生活を守っていく事が大切❗

友達のお母さん達とか、他の人は知らないけど。私の回りの人は、同じ考えの人が多い。

子守り??
母にとっては孫との時間は子守りをさせられてるという感覚のようだ。
可愛い=子守りと思ってるのも勘違い。
というのであれば、彼女の愛情表現とはいったいなんなのか教えてほしい。

もう帰国時に母親のマンションには泊まらない。

母は帰国する度、近くによる度に私を虐める。
母はいつも私に愛情を感じさせてくれない。

私は息子に同じ思いをさせたくない。

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