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菩提心の賞賛《宝珠の灯》第75偈

75)天空の果てに等しい衆生を、
直接、あるいは間接的にでも構わない。
一時と長期の幸せに、
菩提心が到達させる。
 
 

「天空の果てに等しい衆生」とは、
天空の果てに等しくはかり知れない衆生のこと。
 
「幸せ」の部分は、チベット語直訳では「楽(bde ba)」である。
 
何かの役に立とうとする時、
多くの者は、直接役に立ちたいと思う。
 
その方が結果も早く分るし、
おそらく、一部は、
相手にはっきりと、目に見えて感謝されることを期待しているから。
 
菩提心は、返礼はもちろん、
相手の反応さえも関係なく、
ただ相手のためになろうとする。
 
それは直接でも間接でも違いはない。
 
ただ相手の役に立てば良いだけだから。
 
それも、一時的なことだけではなく、
長期的な、永遠にも続くような楽を、
 
全ての衆生にもたらそうとする。
 
これは大き過ぎる。
測れない。

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