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【ヤクルト】”3人”の外国人野手がチームに与えたもの


こんにちは、でぃーだ(@Dee_bbyS)です。

久しぶりにスワローズ振り返り記事以外のnoteを書くことにしました。
ちなみに頑張って毎週更新している振り返り記事はこちらから。


さて、なんやかんやで現在リーグ3位とここまでは良い位置につけているスワローズ。その背景として、昨オフの様々な面からの補強が効いているといっても良いのではないでしょうか。

セリーグの首位に立つ阪神を見ていても分かるように、大きくチームを左右するのが外国人選手の活躍。今回はここ2年間のヤクルトにおける外国人”野手”の動きについて簡単にまとめ、考えていきたいと思います。

以下の文章には、一部私の推測が含まれております旨ご承知おきください。



①2020年シーズン:明確な狙いと多くの誤算


2019年シーズンにおける野手の大きな課題の1つがショート(以下SS)のポジションでした。レギュラーとして期待されていたのは2位に躍進した前年(2018年)119試合にSSスタメン出場した西浦直亨

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しかし、2019年の西浦は試合中のアクシデントもあって2度の離脱。
SSとしてのスタメンは38試合に留まり、シーズン成績も打率.235 OPS.663(SSスタメン時:打率.238 OPS.665)というレギュラーとしてはかなり物足りない成績でした。
 ※2018年も通算で打率.242 OPS.673ではありますが試合数の差が…。

西浦の離脱時には主に奥村展征廣岡大志が主にSSを務めていましたが、"若手"としてはともかく"レギュラー"としては如何せん頼りない成績とであり、2020シーズンに向けては何らかの対策が必要となっていました。

奥村展征 スタメンSS:43試合/SSスタメン時成績:打率.207 OPS.589
廣岡大志 スタメンSS:40試合/SSスタメン時成績:打率.206 OPS.710


この状況に加え、2020年から指揮を執ることになっていた高津臣吾監督の『1点に拘る野球』を達成するために、NPBでは珍しくSSの外国人選手としてエスコバーを獲得しました。

エスコバーは2014年に青木宣親との1.2番コンビでワールドシリーズに進出し、翌2015年にはワールドシリーズ制覇、そしてゴールドグラブを受賞。
更にはMLBで2010年~2018年まで9年間連続140試合以上プレーしていた、いわゆる”バリバリのメジャーリーガー”。

当然年齢による衰えは考慮に入れるべきものの、
先述した青木宣親との縁もあり、補強のインパクトだけでなく当然ながらレギュラーSSとして大きく期待されていたように思います。


しかし、ここでフロントにとって1つの誤算が起こりました。

それはバレンティンのFA権行使。
FA権を取得したバレンティンに対して、ヤクルトフロントは功労者、そして必要戦力として慰留を行ってきましたが、長くの知り合いであるエスコバー加入というのも残留に向けてプラスに働くと考えていたのではないでしょうか。

「エスコバーとバレンティンは住んでいる家が近く、昔からの友人らしいんです。今季は助っ人野手がバレンティン1人のみで寂しいところもあったと思う。そういった意味でも、気心の知れた選手が増えるというのは彼の中でメリットになるのでは」 ソース:東スポ

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結果としてバレンティンはソフトバンクに移籍。
また、(コロナ禍もあってか?)外国人野手を追加で獲得することはせず、外国人野手はエスコバー1人のみでのシーズンとなりました。

シーズンでは随所にゴールドグラバーらしい守備も見せていたものの、明らかな守備範囲の狭さが露呈し、結果としてシーズン中盤からはサードでの出場が増えていきました。
また、「MLBでは長距離砲ではないものの神宮なら…」と期待していた打撃面でも、想像以上にパワーを発揮できないという事態に。

※2018年にMLBで4本打ってた選手が、まさかNPBフルシーズンで1本しか打てないとは誰も思わないですよね…。


結果として規定打席に到達して打率こそ.273とまずまずの成績も、OPS.641は既定到達者の中で最下位。
期待していたSS守備でも満足のいく内容でなかったこともあり、残念ながら1年限りでの退団となってしまいました。

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しかし、これを単なる1人の問題と片付けてはいけない側面も少なからずあったのではないかと考えております。

打線として見ても、村上宗隆は順調すぎるほどの成長を遂げていましたが、バレンティンという長距離砲が抜けたこと、更には山田哲人が不調だったこともあり、チャンスメーカータイプであるエスコバーがどうしても活かされにくい環境・編成でもありました。
バレンティンの代わりとなる選手を獲得しなかった理由は分かりませんが、これは結果的にはエスコバーには酷な状況だったな、と思います。


また、チームに外国人野手はエスコバーただ1人
エスコバー自身はチームに馴染んでいるようには見えましたが、バレンティンのように長年在籍しているならまだしも、異国の地で少なからずやりにくかった面もあるのではないでしょうか。

加えて、これは全選手に当てはまることではありますが、コロナ禍で3月の開幕が6月に延期したことも調整には難しかったでしょうし、それが初めての国となればなおさら…。

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ということでエスコバーの補強を改めて振り返ってみました。
SSという大きな課題に対してのアプローチは悪くなかったですが、
様々な外部要因もあり、望んだ通りの結果は出なかったと言うのが簡単なまとめになるのではないではないかと考えています。



②2021年シーズン:2020年の反省を活かして


バレンティンの退団と山田哲人の不調により、神宮球場を本拠地としていながら長打力不足に悩まされた2020年ヤクルト、チーム長打率.375はリーグ5位。神宮球場なのにこの数字は正直かなり厳しい数字でした。

また、エスコバーの退団に際して奥村国際グループ担当部長はこのように語っておりました。

「ショートで特に守備重視で獲得したが、その点については競争意識も芽生えて日本人内野手も昨年よりは刺激を受けて、すごく頑張ったと思う。ただ2年連続最下位というのもあり、どうしても外国人の守備だけに頼ると、先を考えたときに、パワーというところにもう1度考え方を戻してということで、新しい選手を探すという結論を出した


そして2020年オフ。
この課題を解決すべくヤクルトが獲得したのがオスナサンタナ

Twitter上で新外国人候補に詳しい方々の情報やInstagramでのオリックス獲得疑惑もあってTwitter上では有名であったオスナ、
2017年にMLBでは30本を放った実績もあり、2019年にはSEA日本開幕戦で満塁ホームラン等を放つ等、日本でも知られていたサンタナと、
昨年に引き続きどちらも話題性のある補強となりました。

入国規制の関係もありチームへの合流は開幕後となりましたが、
12試合を消化して成績はこちらの通りとなっており、まだ課題もありながらもそれぞれが持ち味を発揮し貴重な戦力となりつつあるように感じます。

 オスナ:打率.277 1本 6打点 OPS.788
サンタナ:打率.214 4本 6打点 OPS.783

また、2人が仲良さげに話しているシーンをよく見かけますよね。
出身は違えど2人は同級生ということもあり、外国人野手として1人ではないというのはこういった意味でも相乗効果もあるのではないでしょうか。

サンタナ「オスナの活躍も刺激になるし、同じ異国で野球に挑戦する仲間なので、彼が成功するのは素直にうれしい」 
サンタナ「オスナとも仲がいいので、2人で笑い話をするよ。」
ソース:サンスポ

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③1年と少しで感じたこと


ここまでダラダラと書いてきましたが、結局は

「エスコバーが当初の想定程の活躍が出来なかったこともあって、色々な声が聞かれたけど、獲得の狙い自体は悪くなかったよね。」

ということを書きたくて今回のnoteを作りました。

むしろ、エスコバーで得た気付きをしっかりと2020年オフに活かしてきた点は、当然ではありますが球団も色々と考えているのだな、と改めて実感しました。
また、どちらも強打者型とはいえ、オスナとサンタナというタイプが違う選手を獲得したのも、トライ&エラーの観点もあるのではないでしょうか。


これは野球のプレーでも日常生活でもそうですが、結果が伴わなかった際にただ非難するのではなく、それがどういう意図や背景だったかを認識し、結果とは少し分けて考えて評価していくことが必要ですよね。

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先述の通り、残念ながらエスコバーはNPBにはマッチしませんでしたが、
今年はエチェバリア(ロッテ)がエスコバーと似たような役割を期待されていると思いますし、こちらも継続して見ていきたいなと思っております。

また、そのエスコバーはヤクルト退団後長らくFAとなっていましたが、先日古巣・ロイヤルズとマイナー契約を結んだことが発表されました。
私自身も動向がずっと気になっていましたが、2015年に世界一に輝いた際のレギュラーショートということもあって歓迎のコメントが多いように見えますし、是非MLBの舞台に返り咲いて欲しいですね!


サンタナとオスナもこれからどうなって行くかは分かりませんが、
TKGエピソードに代表されるように早くもチームに馴染んでいるようにも見えます。せっかくの""ですし、長年ヤクルトを支えてくれる選手となるか、MLBから声がかかる程の大活躍をしてくれることに期待しております!

サンタナ「ある試合後の夕食時に、山田と村上が卵かけご飯を食べていたんだ。母国(ドミニカ共和国)では生卵を食べる習慣が全くなくて抵抗があったんだけど、2人から『“ジャパニーズパワー”の源だ』って勧められたから、『僕もこれでパワーがつくなら食べてみよう』と思ってトライしたよ」



<出典>

(写真は2018~2021年に全て筆者撮影)



<P.S.>
バレも色々あるけど腐らず頑張ってね、陰ながら応援しております…!





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