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【WBC】侍ジャパンに選出されたスワローズ4選手について紹介する

こんにちは。でぃーだ(@Dee_bbyS)です。

本来は2021年に開催されるはずだったものの、新型コロナウイルス感染症の影響で延期されていた第5回World Baseball ClassicWBCがついに2023年に開催されます。

野球日本代表侍ジャパントップチームは第1,2回でWBC連覇を果たすも、それ以降の2大会はベスト4止まり。今回は日本ハム前監督の栗山英樹くりやま ひでき監督の元で世界一奪還を目指します。

2022.7.2 侍ジャパン大学代表の激励に訪れた栗山英樹監督


そして本日発表された登録予定選手には、私が応援している東京ヤクルトスワローズから(チーム別で12球団最多タイの)4名が選出されました。

トップチームの代表にも選ばれるほどの選手たちなのでわざわざ私が紹介する必要はないかもしれませんが、
せっかくの機会ですし私なりに4人について紹介していこうかと思います。

※あくまで筆者なりの観点となりますのでその点は予めご理解ください。
 また、想像以上に長くなってしまったので覚悟してご覧ください…。


#1 山田 哲人/YAMADA Tetsuto

<我らがスワローズのキャプテン!>

山田哲人やまだ てつとは2010年ドラフト1位で履正社高校からスワローズに入団した内野手です。

山田哲人という選手について今更私が説明するまでもないかと思いますが、
まず語るべきは長いNPBの歴史の中でたった10人しか達成していないトリプルスリー唯一複数回(しかも2015,16,18の3度)達成した"Mr.トリプルスリー"という事でしょうか。

トリプルスリーの複数回達成だけでも歴史的なのに、
2015年には史上初の”本塁打王と盗塁王の同時受賞”、
2019年には史上最長の38連続盗塁成功という異次元の偉業を達成している等、現時点でも間違いなくNPB史に残る選手といえるでしょう。

ちなみに、総合的な選手の貢献度を表すWARにおいて2015年に11.7という数値を残しており、これは2014年以降ではNPB全選手でトップです。

https://1point02.jp/op/gnav/player/stats/player_stats_bs.aspx?pl=999900380


FA権を取得した2020年オフには争奪戦も想定されましたが、7年総額40億円の大型契約で残留。その後、キャプテンに就任しチームを翌年からのリーグ2連覇に導くなど、スワローズ栄光の背番号1を継ぐ名実ともに”ミスタースワローズ”と呼ばれるにふさわしい選手です。


また、攻撃面のインパクトが凄すぎるために相対的に語られることは少ないですが、守備面も10年連続GG賞の菊池涼介(広島)に隠れがちではあるものの長年に渡ってセカンド守備を高いレベルでこなしております。

実際に、指標で見ても菊池のUZRを山田のそれが上回ったのは2014年~2022年の9年間で(2022年シーズンも含めて)4シーズンあります。
勿論ながら単純にUZRだけで守備力の比較は出来ませんし、ここ数年は吉川尚輝(巨人)という存在もありますが、GG賞の受賞歴こそないながらも圧倒的な攻撃力に遜色ない守備力も誇っているのが山田哲人という選手です。


そして、ここ2年はリーグ連覇のチームにおいて主に3番 セカンドで活躍しておりますが、一方で不調や衰えを指摘する声も一部にはあります。

確かに昨年の打率.243は本格的にレギュラー定着した2014年以降で最低であり、好不調の波の激しさや日本シリーズで苦しんでいた印象もあるためそう思われるのも仕方ない気もしますが、
シーズン通算で見ればまだまだトップクラスの成績を残しているということはここで強く主張しておきたいです。


その証拠に、総合的な選手の貢献度を表す指標であるWARにおいて、昨年は12球団野手全体で13位の4.0であり、同じセカンドで侍ジャパン選出の牧秀悟(DeNA)をほぼ同値ながら僅かに上回っております。
更に、2021年には同5位のWAR5.9を記録していることからも、選手としては依然高いレベルにあることが分かるでしょう。

一方で、平均的な打者と比較した攻撃力を示すwRC+117は、平均を少し上回る程度の数値であり、規定到達48人中26位でもあるため、その辺りが”不調”に見える1つの要因であるのと思います。
(※ちなみに2021年のwRC+143は61人中12位とリーグ上位の成績です)

こうやって見ると、一時期のリーグを代表するほどの”圧倒的”な攻撃力はここ数年鳴りを潜めているものの、未だにNPBトップクラスの選手であるという事実に関しては、数字からも疑いようがないのではないでしょうか。


<侍ジャパンではどうなる?>

過去の大会では侍ジャパンの中心選手として試合に出続けてきましたが、
今回は先行発表12名に含まれなかったことも含めて、今までとは少し風向きが違うようにも感じます。

今回の侍ジャパントップチームのメンバーにおいて、
セカンドには先述の牧秀悟や走力自慢の中野拓夢(阪神)、
代表で経験のあるファーストには打力自慢の山川穂高(西武)や岡本和真(巨人)、加えてサプポジとして牧秀悟がいるなど、過去の大会と違って中心選手として”絶対的なレギュラー”ということではなさそうです。


しかし、山田哲人の強みの1つは代表経験の豊富さとその中で培ってきた実績、そして勝負強さです。表は見づらくなってしまいましたが、国際大会(WBC,プレミア12,五輪)過去4大会での成績はこちらの通り。

Wikipedia「山田哲人」(https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%B1%B1%E7%94%B0%E5%93%B2%E4%BA%BA)
を基に筆者作成

強化試合を含まない国際大会本番だけで100打席超え(今回の代表で最多)にも関わらず、通算OPS1超えという凄まじい成績を残しております。
また、WBC,プレミア12,五輪の3大会全てでホームランを記録している史上初の選手でもあります。

ここで成績だけ見ると2019年のプレミア12が一番良くなかったように見えますが、それでも大会通算OPSは.835。そしてこの大会では文字通り”チームを優勝に導く”決勝での逆転3ランホームランもありましたね。

また、直近の国際大会である2021年の東京オリンピックでは、準決勝 8回裏2死満塁の痺れる場面で勝ち越しの3点タイムリーを放つなどの活躍で大会MVPを獲得。これらの活躍はまさしくスーパースターそのものでしょう。


こういった代表実績も勿論光るものがありますが、大ブレイクを果たした2014年秋頃から殆どの活動に帯同していることを鑑みれば、わざわざ招集する必要が限りなく少なかったであろう昨年11月の強化試合。
そこに「あえて、どうしても来てくれと言わせてもらった」として栗山監督が招集するなど、首脳陣からの信頼も厚いことが伺えます。


今回のチームでトップクラスに代表を経験していることや所属チームでキャプテンを務めていることも合わせて、恐らくですが代表のまとめ役としても期待されていることでしょう。

決して言葉で引っ張るタイプではありませんが、野球選手としての総合力、そして”愛されキャプテン”でもある山田哲人が、スワローズと同じように侍ジャパンを頂点まで導いてくれる、私はそう強く信じております。


#27 中村 悠平/NAKAMURA Yuhei

<頼れる正捕手”ムーチョ”!>

中村悠平なかむら ゆうへいは2008年高校生ドラフト3位で福井商業高校から入団した捕手です。

高卒1年目から1軍でマスクを被るなど順調な成長を見せ、2015年に本格的に正捕手に定着すると、その年チームのリーグ優勝に貢献するなど順調にステップアップを果たしました。

その後は不調やレギュラー落ちと苦悩の時間も味わいましたが、
2021年の春季キャンプで古田敦也臨時コーチが来たことが刺激にもなってかそこから一段と成長した姿を見せ、
再び頼りになる正捕手へと進化して悲願の”日本一の捕手”になりました。


そして、2022年にはかつて大矢明彦氏も背負い、古田敦也氏の引退以来15年間空き番となっていた”名捕手番号”の背番号27を継承しました。
シーズンは怪我の影響で開幕は出遅れるも、5月に復帰してからはその存在感を存分に発揮して98試合に出場しリーグ2連覇の原動力となりました。


彼のストロングポイントの一つは(以前もその要素は持ってはいたものの)自信をもって”徹底したリード"をできるようになったことでしょう。

相手チームにとってチャンスの場面において、前のめりになっている打者に対してフォークを続けて要求してピンチを逃れる場面や、

それとは一転、完璧なタイミングで打者の裏をかくなど…。
捕手として冴えすぎているがために、彼には何が見えているのか…と、良い意味で恐怖すら感じるようなこともしばしばあります。


また、攻撃面では強打者ひしめくスワローズ打線において潤滑油的な存在となっております。
バント等の小技にも長けていることもあってチーム事情によっては2番も担うなど、攻撃面においても欠かせない選手と言えるでしょう。
(参考資料:シュバルベさんnote)


<侍ジャパンではどうなる?>

今回の代表では五輪でもレギュラー捕手として金メダルに導くなど、
近年の侍ジャパン扇の要である甲斐拓也(ソフトバンク)が中心となって務める可能性が高いのではないか?と個人的には感じております。

一方で、昨年の甲斐は攻守ともに精彩を欠く場面もあったのも事実です。
捕手でもう1人選出された大城卓三(巨人)も攻守揃った良い捕手かつ、この2人とは違う左打ちという差別点もありますが、
2年連続ベストナイン&GG賞の中村悠平の実績や実力を鑑みると、それなりの出場機会は与えられるのではないか…と勝手に期待しております。

また、出場機会は抜きにしても捕手は特殊なポジションでもあり、この3人で協力して”歴代最高クラス”の投手陣をリードしていって欲しいですし、
実は代表の野手最年長となるため、投手陣との繋ぎ役にもなりつつチームを引っ張ることにも期待したいです!


#47 高橋 奎二/TAKAHASHI Keiji

<NPB屈指の快速左腕”けけ”!>

高橋奎二たかはし けいじは2015年ドラフト3位で龍谷大平安高校から入団した左腕です。

2年春のセンバツでは4試合に登板して23.1回4失点の好投で”優勝投手”となった左腕は、チームからも大きな期待をかけられていましたが怪我などもあって数年間にかけて殻を破りきれない日々が続きました。

2020年頃までは速くて良いボールを投げながらも、コントロールが定まらずに走者を溜めてしまい痛打されることが目立ちましたが、
2021年中盤頃からストライクゾーン内で勝負が出来るようになったことでローテに定着し、一気にチームのエース格へと成長を遂げました。


高橋奎二の持ち味はなんといっても”弾丸”のような軌道のストレートです。
同じく侍ジャパンに選ばれた今永昇太(DeNA)などを上回る、昨年90回以上投げた左腕では12球団最速の平均球速148.7km/hのストレートを軸に、対戦した全打者の1/4以上(K% 27.2%)を三振に切って取りました。

変化球としてはカーブのように曲がる大きなスライダーとチェンジアップを持っていましたが、そこにカットボールを本格化させて加えたことで、
ゾーンの中でも質の高いピッチングが出来るようになりました。


高橋奎二についてはヤクルトが誇る小さな大エース・石川雅規もテレビの取材にて「(自身の)背番号19を奎二に継いでほしい」と語るなど、スワローズの未来を背負って立つ左腕です。

20年以上にわたってスワローズの背番号19を背負う石川雅規


<侍ジャパンではどうなる?>

昨年11月に行われた強化試合でも同様の役割を務めていましたが、
WBC本戦でも第2先発を任されることになると思います。

国際大会初出場となる高橋奎は、昨年11月の強化試合で代表初招集。同10日のオーストラリア戦(札幌ドーム)では2番手で登板し、3者連続三振を奪うなど2回1安打無失点、4奪三振と結果を残し第2先発としての適性の高さを示した。

https://www.sanspo.com/article/20230115-2UIHBYCQCZKZ7IPGK46DIENGRM/

多くの方がご存知の通り、WBCでは各ラウンドによって異なる球数制限が課されており、特に1次ラウンドでは1試合あたり65球とかなり厳しめの設定となる見通しです。

ちなみに、球数制限については準々決勝は80球、準決勝と決勝は95球の予定となっております。

また、その他のルールとしては下記のようなルールがある模様です。
ワンポイント禁止:投手は最低でも打者3人と対戦するかそのイニングを完了するまで交代できない。
登板間隔について:50球以上投球したら中4日、30球以上では中1日の登板間隔を空けなければならず、3連投以上は禁止されている。

https://www.sponichi.co.jp/baseball/news/2023/01/14/kiji/20230114s00001004011000c.html


このルールにより、大谷翔平(LAA)やダルビッシュ有(SD)というMLBでも屈指の先発投手を、特に1次ラウンドでは早めに降ろさざるを得なくなってしまいます。
そこで重要になるのが第2先発であり、前回大会では千賀滉大(当時SB,現NYM)がそこで大きな役割を果たし、大会ベストナインにも輝きました。

今回の侍ジャパンではその大事な役割を戸郷翔征(巨人)や宮城大弥(オリックス)、髙橋宏斗(中日)といった若い投手たちと担うことが想定されます。
国際大会特有かつ勝敗に直結する難しいポジションでありますが、ぜひ彼ら若手投手たちで刺激し合いながら頑張って欲しいです…!


また、ビックゲームで力を発揮する傾向もあるのも高橋奎二の魅力です。
前述の通り、龍谷大平安高校時代にはセンバツ優勝投手になり、
ここ2年間の日本シリーズではキャリア初完封(2021年第2戦)と6回無失点(2022年第3戦)などビッグゲームでの好投が目立ちます。


WBCはある意味すべての試合がビックゲームと言えるでしょうし、つまりはここでも好投への期待が高まりますね!



#55 村上 宗隆/MURAKAMI Munetaka

<常に進化を遂げる”村神様”!>

村上宗隆むらかみ むねたかは2017年ドラフト1位で九州学院高校から入団した内野手です。

村上宗隆に関しては、敢えてここまでを超簡単に振り返ろうと思います。

高卒1年目はイースタンで打率.288 17本 OPS.879と異次元の成績を残し、シーズン終盤に1軍に昇格するとプロ初打席初ホームラン
2年目には打率.231で184三振を喫するなど確実性に課題はありながらも36本96打点を挙げて新人王を獲得。
3年目には4番に定着すると確実性の課題も解消して打率3割越え、出塁率.427自身初タイトルとなる最高出塁率を獲得。
4年目は39本112打点で二冠王を達成、チームを日本一に導いて自身はリーグMVPを獲得。
5年目は5打席連続ホームランのNPB新記録を達成、そして三冠王(+最高出塁率)を獲得してリーグ2連覇に貢献し、文句無しで2年連続のリーグMVPに…。

このように村上宗隆は人間の想像を遙かに超える成長を続け、
若干22歳の若さでNPBを代表する選手へと成長していきました。

また、打って欲しい所で必ずのように結果を出す頼もしさから、いつしか人は彼のことを”村神様”と呼ぶようになり、この言葉は2022年の流行語大賞も受賞しました。


彼の持ち味は誰が何と言おうと豪快なバッティング。
ヤクルトの本拠地は12球団でも屈指のヒッターズパーク・神宮球場ですが、彼のスケールの前ではそんなことは一切関係ありません。

それを証明するかのように、12球団で屈指のピッチャーズパークである中日ドラゴンズ本拠地・バンテリンドームでも13試合で7本とホームランを量産しております。
そもそも打撃成績はホームよりビジターの方が格段に良いんですよね…。

https://nf3.sakura.ne.jp/Central/S/f/55_stat.htm  より筆者作成


逆方向にも引っ張ったような強い打球が打てるのも大きな持ち味です。
千賀滉大から放ったこのHRも衝撃的ですが、個人的には侍ジャパンに選ばれた松井裕樹(楽天)から逆方向に放ったこのHRが一番の衝撃でした…。


また、こういった大柄なスラッガーにしては珍しく(?)一定以上の脚力を持ち合わせており、3年連続2桁盗塁をマークしているのが彼がスペシャルな存在たる所以。
2020年には二盗,三盗,本盗を1試合で達成するパーフェクト・スチールを達成したことも。しかもこれの何が凄いって1回の出塁で、なんですよ…。


そんな中で彼の弱点として挙げられるのが(サードの)守備力です。
実際、レギュラー定着した2019年はお世辞にも1軍レベルとは言い難く、シーズン中にサード失格の烙印を押されてファースト起用にシフトしました。

2020年以降もエラー数は毎年2桁に届いており、これが起用の際の不安要素であることは間違いありません。

一方で一時期に比べると守備が上達しているのもまた事実です。
まだまだ送球も含めて危なっかしい場面も多いですが、守備範囲の広さを示すRngR 5.4は規定イニング数を守ったサードで12球団で最高の数値であり、UZRも2022年は4.8と自身初めてのプラスを記録しました。

また、高校時代の捕手経験が活きているのか、先輩後輩に関わらず投手への声掛けを欠かさない姿勢も特筆ものです。


あんまり守備のネガティブなことばっかり書いていても良くないので、昨シーズンで個人的に一番興奮した守備を置いておきますね。
直前のミスを取り返すとともに首位攻防戦でマジックを再点灯させたということも含めて、彼のアツさがとても印象的なシーンでした。


<侍ジャパンではどうなる?>

言わずもがなではありますが、村上宗隆には侍ジャパンの主軸打者としての活躍が期待されます。彼が打つか打たないかで世界一への道のりが大きく変わる事でしょう。

侍ジャパンとして出場した2022年秋の強化試合では3試合4HRと1人格の違いを見せつけましたし、
2021年の東京五輪では恐怖の8番(!)として打率.333 OPS1.007をマーク。地味ながら6得点を挙げ、金メダルに貢献したのも記憶に新しいですね。
特に決勝で放った先制ホームランは彼らしいホームランでした。


また、東京五輪では全5試合でスタメンサードで起用され、
(普段から慣れているハマスタとはいえ)ノーエラーで終えられたことも本人にとっては大きかったことでしょう。
なんせ、本人だけでなく髙津監督もそう言っていましたので…。


また、栗山監督から村上宗隆に「日本を背負って戦ってくれ」と話があったそうですが、きっとここには野球の実力だけではなく、彼の持つエネルギーみたいなものも含まれているのではないでしょうか。

たまに”村上監督”とも評されるように、味方を全力で応援しつつ、良いプレーには全力で喜ぶ姿はチームにも間違いなくプラスになると思います。


そして、ただチームを盛り上げるだけでなく、チームがコロナ禍に見舞われた際に残った数少ない主力選手としての覚悟を感じるコメント、
そしてそのコメントを発した後の最初の打席でホームランを放ってみせた芯の強さは国際大会でもきっと大きな武器となることでしょう。

「こういう時だからこそ一層団結してやる。その中でも中心は必要で、そこに僕がいることは自覚している。何とかチームを勝たせる打撃をしたい」

https://www.sanspo.com/article/20220711-AEQHXSYCVVOH3N45NWMLDQ3ZJI/?outputType=theme_swallows


そんな村上宗隆について、WBCに2度出場経験があり、昨年をもってNPBからの引退をした元スワローズ・内川聖一(現 大分B-リングス)も彼の持っている”気持ち”を讃えた上で、こう語っております。

 「ムネはもうあの年(22歳)で、日本を背負うぐらいの気持ちがある。だからこそ、3冠王になったと思う。普通の感覚じゃ取れない。そのくらい、俺はやるんだと。背負ってもいいんですよ。背負える人しか背負えないから。でも、いきなり全部を背負うのではなくて、『よし、俺がやってやる』という張り切り感にしてほしい」

https://hochi.news/articles/20230123-OHT1T51154.html?page=1

この通り、いくら主力選手とはいえまだ22歳。
慣れ親しんだ"燕のキャプテン"もいますし、まずは伸び伸びと彼らしいプレーをしてくれれば良いなと感じております。


少し話が変わりますが、現行の”25歳ルール”から外れる2025年オフにはMLBへのポスティング申請を行うことでヤクルト球団と合意し、その旨を2025年までの3年契約を結んだ2022年オフの契約更改の際に公言しております。

つまり、今回のWBCはMLB関係者に向けた”MURAKAMI MUNETAKA”のアピールの場にもなります。
ここで活躍することは直接的に自らの価値を高めることになるでしょうし、自身の野球人生にとっても間違いなく大切な大会になるでしょう。


彼にかかる期待と重圧は大きいですが、それをいつも想像よりも高く乗り越えてきたのが村上宗隆という野球選手でもあります。
今回のWBCでも世界に”村神様”を見せつけてくれることでしょう!


最後に

色々と書いていたらとても長くなってしまいましたが、いかがだったでしょうか。今回のnoteで少しでもこの4選手について詳しくなり、応援したいと思ってもらえればなによりです。

今回のメンバー選考に対して様々な意見が飛び交うのは、それだけ日本の野球が盛り上がっている証拠でもあると思います。
個人的にもあの選手も選んでほしかった…という気持ちはありますが、登録枠にも限度がある以上、こう決まったからには現場で実際に見て判断したことを信頼するほかないですよね。

「本当に『キャンプから行きます』と言ってくれた選手の中でも全員を選ぶことができなかった。そういう選手たちには申し訳ないと思っている。大会が始まっても選手の入れ替えは行われていく。そういうことも含め全員で戦っていきたいと思う」とも述べ、手を挙げながら落選した選手へ陳謝することも忘れなかった。

https://www.tokyo-sports.co.jp/articles/-/252137


WBCはシーズン前という難しいタイミングにはなりますが、スワローズから選出された4人は勿論、侍ジャパンに選ばれた選手や首脳陣、関係者の皆様にとって悔いの残らないよう全力を出し切って欲しいです。
そして結果として世界一奪還できたら言う事はないですね…!

また、侍ジャパンに選ばれてWBCを戦うからこそ得られるものがあると思うので、それを自分自身の糧にしつつ、更には所属チームへの財産としてくれればなお嬉しいなと思っております。

そして願わくば昨年末に日本中を熱狂させたサッカー日本代表のように、
日本中が侍ジャパン・WBCで盛り上がる瞬間、そして世界一を奪還する瞬間を今から楽しみにしております!



頑張れ、侍ジャパン!



[データ等引用]

(本文中の写真はすべて筆者撮影)


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