Dee Lee兄貴の兄日記(あにっき)

概ね作曲家。2BulletとかTremendousCircusの曲書いてるよ。それ以外…

Dee Lee兄貴の兄日記(あにっき)

概ね作曲家。2BulletとかTremendousCircusの曲書いてるよ。それ以外もお仕事で作曲してるよ。相撲と落語と競馬が好きだよ。猫のしかさんと仲良く暮らしてるよ。 http://dee-lee.info

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最近の記事

MacBook Air M2で作曲環境作るのはどうなのよ?のお話。その1。

前書きのようなもの ついこないだまで、Mac Mini (2020 Intel/32GB RAM)でお仕事していたのですが、最近MacBook Air M2 24GB RAMを入手したので、仲間のミュージシャン連中から、使えるのか?どうなんだ?!貴様!という声が多いので、雑感を取り留めなく書きます。(2022年8月11日現在のお話です。) 諸々のプラグイン達のM2/M1ネイティブ対応状況など俺の主力プラグインのブランドは、大体以下になります。 IK Multimedia全

    • TremendousCircus 「ペトルーシュカ」の舞台上のシステムのこぼれ話など

      去る2022年3月11日に配信オンリーで上演されました、TremendousCircus "CODE: RED2" ペトルーシュカが松戸StageVにて開催されました。 劇伴作曲家としては、TremendousCircusは俺のホームグラウンド。 今回も全曲書き下ろしで音楽監督やらせていただきました。 2022/3/25まではアーカイブ配信をやってるので、本編のネタバレはまだ避けときたいのと、各楽曲の個別の解説についてはサントラの方に入りますので、このnoteでは舞台上で

      • 劇団桜舞「天狗の義」楽曲提供のこぼれ話など

        去る2022/1/13〜17 武蔵野芸能劇場にて上演されました、劇団桜舞「天狗の義」に楽曲提供をさせていただきました。 主催のK's Link様のご厚意で、作曲サンプルとして楽曲をダイジェストで公開させていただけることになりましたので、動画にしてみました。これです。 俺としては珍しい、TremendousCircusではない舞台への作曲だったわけですが、トレメンドスの場合はサントラがあって、その中に楽曲解説を封入してるんですよね。今回はそういったものがないので、noteで少

        • 演劇とストラトキャスター

          最近は2Bulletと同じくらい(時間的な量でいえばそれ以上?)劇団TremendousCircusでの活動が増えていて、劇団でギターを弾く機会がある場合は概ねストラトキャスターを使用してます。 (※ここで言うストラトキャスターは広義のストラト。後述) で、俺がストラトキャスターという種類のギターが好きで使っていると思われがちなのですが、それは理由の3割くらいで(もちろん好きなんだけど)7割は実用上の理由だったりします。 ストラトキャスターってどんなギター? こういう

        MacBook Air M2で作曲環境作るのはどうなのよ?のお話。その1。

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        • しかさん。
          1本

        記事

          兄貴の弾いてみた総集編。

          おう、みんな何してる?ステイホームなりに遊んでるか? 遊ばねーとメシも旨くないから、遊び方は大事だぜ! さて、兄貴はギタリストさんなわけだが、自分のバンドの曲ばっかり弾いてても修行にはならないので、やっぱり好きだった曲を弾くのが一番の修行だと思ってる。 修行といっても楽しくないと人間持たないのでw そこで、たまーにTwitterに晒してる弾いてみた動画をいくつか紹介するよ。 まぁなんのことはない、おっさんの遊びですよ。 ※音量がまちまちなので、ご注意くださいませ。 "

          兄貴の弾いてみた総集編。

          俺、ダークアンビエントも作ってたんですよ。

          俺本人も忘れかけてたんですが、バンドの他にソロ・プロジェクトも持ってたんですよ。ダークアンビエントを作るプロジェクトだったんですよ。 なんで忘れてたかというと、そもそも単なる気分転換で作ってたものなので、どうしても自分のバンドや、各種プロジェクト、案件のお仕事が入るとそっちを優先するわけですよ。 もちろん真剣に作ってる作品だけど、あくまで気分転換なので、俺自身そこまで宣伝にコストをかけてなかったりするわけで。 最近ちょっと忙しくなって、ダークアンビエントを気分転換に作って

          俺、ダークアンビエントも作ってたんですよ。

          魔女裁判予告編と映像たまに作る兄貴。

          我らが劇団TremendousCircusの公演、魔女裁判が阿佐ヶ谷シアターシャインにて、2020/4/1-4/5の日程で上演されるわけですが、予告編映像が出来上がったので、見てやってくれ。 もちろん音楽は俺が書いたサントラから使ってるんですが、じつはたまーにこうやって映像もつくってます。撮影からやるわけじゃないので、フライヤーとか既存の画像を組み合わせるスライドショー程度のシンプルなやつですけどね。 俺がサントラやってる公演では、実は毎回予告編作ってたんですよ。 せっか

          魔女裁判予告編と映像たまに作る兄貴。

          多分日本一安いギターをレビューする。 Playtech TL-250が思いの外良い件。

          前フリっぷり※これはギターマニア向けの記事ではありません。オカルト大好き老害ギタリストもどきはママのおっぱいでもしゃぶってな。 先日2/17に誕生日を迎えまして。 前日の2/16には池袋手刀でお誕生会的ライブをやらせていただいて、非常に幸せだったわけですが、俺の親友が『嫌がるものを自宅に直送したからな!』 と言い放ったんですよ。 で、自宅に届いたやたらでかいダンボール。 これ、乗るんじゃない! うわ!真っ赤なテレキャスだ! 確かに俺本人は絶対選ばない!だって似合わない

          多分日本一安いギターをレビューする。 Playtech TL-250が思いの外良い件。

          歴戦の証明 (Ibanez K-7)

          Ibanez K-7 買ったの多分2004年頃だと思います。ちょうど2Bulletが挙兵して少し過ぎたころ。それからずっと、2Bulletのメインギターとして使い続けてきたギターです。改造や修復を繰り返してなお、俺の持つどのギターよりも凶暴な娘です。 長く一緒に戦い続けた分だけ、多くの傷を増やしてきた姿。 レリック加工なんかじゃない本物の傷だから、美しいのです。 歴戦とはこういうことを言うのです。

          今年の納得のいった曲。"Ave Maria (The Judgement Day)"

          ここ数年曲書いていて、一番「納得のいった」曲がこれ。 劇団Tremendous Circusの"Salome-androgynos-(両性具有)"サントラ曲の "Ave Maria (The Judgement Day)"ですねぇ。 このサントラは、元は2018年に上演されたサロメの再演ですので、2019年版のSalome-androgynos-も2018年版のサントラの曲はそのままに、2019年分の追加曲のみ俺が書いたというものです。 (2018年のサントラは俺は関わってません。なぜか出演はしてましたがw) で、このAve Mariaも元々は別アレンジが存在して、これのバージョンはあくまでも「リミックス」のようなものなのですが。 俺としてはこのバージョンが一番しっくり来てます。達成感ありますねぇ。 オーケストレーションの壮大さがちょうどいいのと、ギター・ソロが人生で一番良く弾けた気がします。 仕事でギターを弾く時に、ギターソロを任されると、大概クライアントは 「バカテクの超速弾きを入れてください!」って言うんですよ。俺、そこまでテクニックないんですけどねw そんで、実際弾く曲を送ってもらうと、どう考えても「曲が速弾きを必要としていない」パターンが多いんです。というか95%が速弾きいらない曲です。 大抵の場合クライアントとちゃんと話し合って落とし所を見つけるんですけど、そういうギターソロはバカテク速弾きがすべて!とかいうのが俺は大嫌いでしてw それよりも、音楽を引き立てるギターが大事でしょうよ!と。 なので、とにかくギターを歌わせよう…心が伝わるギターを弾こう…。 というのを大事に考えて弾きました。 いわば「このギターで絶対観客に涙を流させるんだ。」という気持ちで弾きました。 いや、ギターに限らず和声の組み方もそう思って組み立てました。 実際に泣かなかった客もいるでしょうけど、まぁ俺の中ではそういう心を大事にして作ったので、思い入れが深いのと。今の俺が到達できる限界まではやれたと思います。 来年はこれを越えなきゃいかんのですよ。だから、作曲の仕事を俺に寄越せ。

          今年の納得のいった曲。"Ave Maria (The Judgement Day)"

          今年の納得のいった曲。"Ave Maria (The Judgement Day)"

          芸名のおはなし。

          芸名は一種の自己表現。やれ音楽活動だ役者だとやってると、同じ立場の仲間たちがいっぱいいるわけですが、大抵の場合その道を歩むと決めたときに自分に名前を与えます。いわゆる芸名ってやつですね。 これに関してはそれぞれに由来があると思うんですよ。 でも決定的に戸籍名と違うんですよね。 芸名と戸籍上の本名の大きな違いは、名付け親が自分であることが許されることだと思うんですよ。 まぁ、事務所の偉い人が名付けたとか、世話になった僧侶が決めたとか、姓名判断で決めたとかだと、100%自分の意

          But in the end

          去る2019/11/06〜2019/11/12まで上演いたしました、 劇団Tremendous Circus「フランケンシュタイン」挿入歌です。 この曲は、作・演出の田中円さんのオーダーで、ヴィクターと怪物の関係性はある面では青春だったのではという解釈の曲ですね。 これの前の公演の「サロメ 2019」の追加曲で、ゴシック・ロック的な曲をヨカナーンのテーマとして書いたのですが、ああいうテイストが「彼らなりの青春」としてピッタリだという話になり、その流れを今作に引き継いだものです。 当初は歌モノではなく、インスト曲にするつもりでした。 曲はまぁすんなり書けたのですが、メロディを任せる楽器が思いつかない。 とりあえず自分の声で仮録音をしてたんですけどね。 これはもう、自分で歌詞書いて歌ったほうが早いなと…。 こういうと誤解を招くかもしれないんですが、俺本人は俺の声が大嫌いです。 俺のボーカルが大嫌いです。 俺は自分の出す音源にはそれなりのクオリティを求めるし、それを実現できる能力があると思ってますが、俺のボーカル能力はトラックメイカーの俺から見ると採用できるレベルにないと思ってます。 だったら、歌える誰かに任せたほうがいい。そのくらい俺は自分の声が大嫌いです。 俺も数々のバンドを股にかけて作曲してますが、俺がメインボーカルを取る音源は皆無です。 それが、演劇の舞台に立たせていただくようになってから、多少自分の声に向き合えるようになったんですね。 それでもまだまだ俺の歌は使い物になるとは思ってないんですが、でもこの曲に限っては俺が歌いたかったんですよ。 で、歌詞を書いたら、なんかスルスルと書き上がったわけです。 なんで英語歌詞なんだという意味なんですが、 それは俺が英語の方が作詞に慣れているからです。 むしろここ10年以上、日本語で歌詞を書いたためしがありませんから、 素直に言葉を音楽にしようとすると、英語の方がもはやラクなんです。 で。以下に歌詞を公開いたしますが、俺なりに 『ヴィクター視点でも怪物の視点でも成立するように』書いたつもりです。 ぜひ、皆様の思い出の片隅に置いといていただけるとうれしいです。 以下、歌詞と対訳 -- lt was in the November storm on “Dreary night” Ghost of desire haunted me In every sleepless night I was crawling on the dark fields Just like prowling ghoul All I wish was simple thing I’ve never had Beyond the godlike wisdom My doom arise Once you look into my eyes I hoped we'll love each other But in the end Monsters in silence stands in you sight Hear the weeping voices Once you touch my heart beat I hoped you will love me But in the end Our dreams were torn apart into dust Hear the weeping voices — それは11月の嵐の中 侘しい夜に始まったこと 欲望の亡霊が眠れない夜に 何度も付きまとった 俺は暗黒の大地を這いずり回る グールのような姿 俺が望んだのは本当に単純なことで ただ手に入らなかったものだった 神の叡智を乗り越えて 俺の破滅が迫ってくる 君が俺の眼を見てくれたら きっと愛しあえると思っていた だが最後には 静寂の怪物が視界に立つことになる 怪物の悲しむ声に耳を傾けろ 君が俺の鼓動に触れてくれさえすれば 君に愛してもらえると信じてた だが最後には 俺と君の夢は粉々になって散ったのだ 怪物の慟哭に耳を傾けろ

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          しかさん。