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神戸裏観光案内

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“オシャレな港町”で通っているらしい「神戸市」の洗練されたイメージが完全に丸崩れになりそうな、リアル過ぎる神戸裏町探訪レポート、noteで続々垂れ流しております。(便宜上、当マガ… もっと読む
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記事一覧

【となりのレトロ】神戸・三宮のど真ん中のごった煮カオスビル「三宮センタープラザ」を探検する

アーケード商店街に限って見ると大阪を代表する繁華街は心斎橋筋、京都を代表する繁華街は新京極通と大体決まっている。それが神戸に来ると「三宮センター街」ということになるわけだが、外国人観光客が殺到する大阪や京都のそれとは違って地元の神戸っ子が集まる繁華街といったイメージが強い。しかし一方で新聞記事には“インバウンド一人負け”だなんてディスられてしまう始末。けれども神戸はそのままで良いのではないか。“観光公害”と無縁で、むしろ快適にすら感じる。程よい喧騒、程よい刺激。 さて、今回

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【神戸市】三宮駅徒歩5分なのにめちゃめちゃ寂れてますやん「二宮商店街&二宮市場」

神戸を代表する繁華街「三宮」。しかし専ら商業施設が集中していて繁華街らしさを見せているのは三宮センター街や生田神社などのある駅の西側一帯に限られていて、駅の東側はというと、まるっきり取り残されたようになっている。 三宮駅から徒歩5分くらいのところに、三宮ならぬ「二宮商店街」という寂れたアーケード街が残っている。住所で言う神戸市中央区二宮町、琴ノ緒町に属する一帯だが、こんなに神戸のド都心ど真ん中にこのような場所があったとは迂闊にも気づかなかった。

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【バブルの余韻】神戸の一流観光名所「北野異人館街」が随分寂れてしまっている件

1995年の阪神・淡路大震災から四半世紀を迎えようとしているが、相も変わらず人口減少に歯止めが掛からず、福岡市に次いで川崎市にまで人口を追い越されるわ、そう思ったら今度は「大阪のベッドタウンにされてたまるか」と中心市街地におけるタワマンの建設規制を制定するなど、何かと陰気臭い話題が絶えない「神戸市」。 そう言えば、そんな神戸で一番有名な観光地「北野異人館街」は今頃どうなっているのか、ふと気になって足を運んだ。 三宮駅からは結構距離があって、エッチラオッチラ北野坂を登って来る

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【桜の名所&レトロ】神戸市須磨区の激渋昭和スポット「須磨浦山上遊園」で過ごす至福のひと時

今年の桜は例年になく開花時期が遅れている。3月後半の異常なくらいの“寒の戻り”のせいらしいが、ようやく今になって遅まきながらに桜前線が日本列島を覆い始めた。あまり天気が芳しくない日々が続いておりますが皆様如何お過ごしでしょうか? 今回やってきたのは神戸市須磨区である。最近この界隈の話題と言えば、神戸っ子御用達の水族館・須磨海浜水族園がリニューアルのために閉館し、どうやら今年6月に「神戸須磨シーワールド」というやつに生まれ変わるらしいが、何やらカネ掛けまくって豪華なホテルまで

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【鬼の棲む街・長田区】節分追儺祭で賑わう神戸のガチな下町・地下鉄長田駅前「長田神社前商店街」を歩く

二月と言えば節分。季節の変わり目となる立春を前にするこの時期、日本各地では「豆まき」が行われ“鬼は外、福は内”の掛け声とともに、鬼を追い払うのが恒例行事になっているものだ。旧暦では新年の節目にもあたることから、この時期にやってくる鬼、すなわち「邪気」を追い払うためにこうした行事が毎年恒例で全国各地で行われ、文化が受け継がれているのだ。 鬼は人間の心の煩悩を体現した怪物であり、五色ある鬼の色はそれぞれ人間の煩悩の種類を示している。人間の心をかき乱し不幸・災いを招く煩悩を取り払

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【震災スラム】神戸市長田区六番町、新湊川沿いの「廃墟長屋住宅群」が壮絶すぎる(2024年版)

神戸の街は“綺麗所”ばかりではない。その現実を思い知る事ができる何よりの場所が「長田区」という地域であろう。ケミカルシューズ製造で栄え、沢山の在日コリアンや多国籍な移民を受け入れる神戸のエスニックタウンだが、1995年の阪神淡路大震災では大きな被害を受け、その爪痕は30年近く過ぎた現在も僅かに残っている。 あの震災では新長田の商店街をはじめ、街の至る所で家屋の倒壊に加えて大規模火災が発生、大勢の人的被害もあって、もう二度とあんな思いはしたくはないものだと記憶に残っている神戸

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【モトコー】神戸のカオスでアングラな高架下空間「元町高架通商店街」がオサレに漂白されてしまいそうな件

終戦直後の昭和20年代、日本各地の都市は敗戦の生傷も癒えないまま街の復興を急ぐ事となった。極端な住宅不足に陥り、人々は鉄道の高架下に住まいや商いの場を求めていった。そうして今も残る「高架下建築」の数々。大阪ではJR大阪環状線や阪和線などにも残っているが、元から市街地が山と海に挟まれて使える土地が限られていた神戸の場合、その傾向はさらに強まった。 神戸の中心繁華街である三宮・元町のど真ん中を走るJR神戸線、かつての国鉄の高架下は軒並み商店街もしくは住居や工場などが連なっている

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【消える神戸の昭和遺産】メリケンパーク・神戸ポートタワーの隣にそびえる「中突堤中央ビル」を見に来た

首都圏で言う“オシャレな港町”とチヤホヤされるのが横浜のみなとみらい辺りだとすると、関西で言う似たような場所というのは神戸の「メリケンパーク」辺りになる。幕末のニッポンに黒船で乗ってやってきたペリー提督に“カイコクシテクダサイヨー”と迫られて開かれた、国内に五ヶ所ある港のうちの一つ。横浜・神戸、それに函館と新潟と長崎、この五ヶ所なんですね。しかし新潟ってあんまりイメージ湧きませんけども…ピースボート万景峰号とロシア船以外に何かある? 当然ながら神戸の“開国スポット”も横浜で

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【極寒限界ニュータウン】神戸電鉄で行く関西のシベリア・三田市の新興住宅街「ウッディタウン」が色々とバブリーな件

大阪のベッドタウンとしてギリギリ北限を辿るとすると、千里丘陵などと同じ“北摂”扱いされていながらも、宝塚トンネルを越した先の山奥の深くに大規模なニュータウンを構える「兵庫県三田市」に行き着く。大阪駅からJR三田駅まで電車で約40分、北摂の里山に抱かれた、人口10万人を数える住宅田園都市。冬の寒さが厳しく、連日のように最低気温が氷点下を割り込む。別名“関西のシベリア”… ここは以前にもフラワータウンという場所を訪問した事があるが、今回はその隣にある「ウッディタウン」と称する、

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【神戸の昭和】阪神電車元町駅改札そばにあるレトロ地下飲食街「元町有楽名店街」が閉鎖される

2020年代、令和の時代に入ってもなお神戸の街は“昭和レトロ”の宝庫である。いや、逆に大阪が綺麗になってしまいすぎて、神戸がそのように感じるようになっただけなのかも知れない。2025年の大阪・関西万博の開催やそれに向けての再開発、コロナ禍以降冷え込んでいたものの久しぶりに再燃しつつあるインバウンド景気、そういった束の間の“熱気”からは若干遠ざかった印象のあるのが神戸という街だ。 そんな中でも最近になってこんな話題が飛び込んできた。阪神電車元町駅の改札横に連なる地下飲食街「元

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神戸有馬街道の隠れ里・続編!兵庫区平野町「天王谷」の謎の小集落にかつて存在した施設とは

2017年に当編集部が紹介した神戸市兵庫区平野町の「有馬街道」沿いに残る謎の砂防ダム際集落について、かなりの反響があったので、今度はその続編をお届けしたいと思う。前回紹介したところ以外にもこの近辺にはいくつも“集落”が残っており、現在も人の生活がある、ボロボロのままの民家が点在している。 前回訪れた「平野町天王谷筋西服」よりも400メートル手前付近の「旧有馬街道」に入ったところにある一画が今回紹介する場所だ。住所で言うところの「平野町天王谷西服山」である。なんだか紛らわしい

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【人権と利権】とある“公金チューチュー”団体が入居しているらしい、JR神戸駅近くのオンボロビルを見物に行ったら想像以上に闇深だった件

最近しきりに聞かれる言葉「公金チューチュー」…東京都新宿区歌舞伎町付近にたむろして売春行為で糊口を凌ぐ家出少女らに声を掛けて囲い込みシェルターなどに住ませる事業を行ってきた、とある一般社団法人を指して使われ始めるようになった言葉である。この法人には東京都から毎年多くの補助金が投入されてきたが、活動報告書の中身はどんぶり勘定もいいところでデタラメばかり、その内情が“暇空茜”氏によって暴露され、大層な騒ぎになった事は記憶に新しい。 またこの問題も氷山の一角で、NPO・一般社団法

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【震災から28年】チャリティの精神が息づく神戸の街に蠢く貧困ビジネス…逮捕されたNPO法人代表牧師の教会がある街「六甲道」を散歩する

新年あけましておめでとうございます、と挨拶するまでもなく、2023年1月もはや半分が過ぎ去っていった。正月気分も否応なしに抜けていくこの時期に関西のローカルニュースでは毎年恒例となっている「阪神・淡路大震災」がらみの話題が続々と報じられる。「1.17」から今年で28年…また神戸の街はしめやかな空気に包まれ、市役所横の東遊園地で竹灯籠に明かりが灯される。 それで今回やってきたのがJR神戸線の「六甲道駅」…神戸市灘区に属し三宮からも程近い一方、大阪への通勤客も非常に多く、徒歩圏

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【バブル遺産の宝庫】試される神戸第二の人工島、巨大バブリー建築が乱立する「六甲アイランド」を見に行った【おったまげー】

新長田再開発の失敗、新神戸駅前の生ける廃墟…何かに付けて暗い話題ばかりが先行しがちで「震災の影響が…」などと四半世紀前の出来事を理由に駄目っぷりの言い訳をし続ける、凋落著しい近年の神戸市。予測不能な天災でしかなくひたすら不運な出来事で、確かに悲惨な思い出でしかないが、しかしこの自治体も震災前後に“復興”の二文字を御旗に結局何をやらかしたかと言えば大阪市同様に市内のあちこちに無駄なハコモノを乱造しまくって、それを未だに持て余してしまっている醜態だ。 ところでそんなハコモノ乱開

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