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【最寄り駅は阿波座】生コン会館もあるで!大阪開港の地・大阪市西区「川口居留地跡」を歩く

長引くコロナ禍のせいで強制的に“鎖国状態”になってしまい海外旅行も行けない、外国人観光客の受け入れもできない、というのが今の状況なわけだが、せっかく“第5波”の感染拡大が相当に収まって、様々な自粛や規制が解かれて日常生活を取り戻している我が国とは裏腹に、欧米やロシアなどでは未だに感染拡大傾向が続いている。

上記記事の通り、本日11月8日より外国人の入国制限が大幅に緩和されることとなった。あくまで観光客ではなくビジネス関係者と留学生を対象としたものだが、個人的な意見を述べればこの時期での入国制限緩和はまだ「時期尚早」という他ない。思いの外に感染者数が減り続けていることで政府関係者も気が緩んでしまっているだろうか。政治的決断の結果“第6波”が始まったとしても、それを粛々と受け入れるしかないのが我々一般国民の立場である。

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近代においてはコロナ禍と戦時中以外に前例もない「鎖国状態」…この日本の歴史を振り返って江戸時代の長い長い鎖国体制が解かれた江戸時代末期~幕末期に遡ると、当時の政府のもと外国人の居留・交易を認めた外国人居留地が各地に設置されていった。よく知られているのは横浜・神戸・長崎の三都市で、あとは東京の築地明石町くらいか。しかしあまりメジャーではないにせよ、大阪にも外国人居留地はあった。大阪の中心・中之島からちょっと川を下ったあたりに位置する「大阪市西区川口」である。最寄り駅は地下鉄阿波座だが、梅田から出ている天保山行きバスに乗ると便利。

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