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【京都≒狭都】京都市東山区某所、線路と線路に挟まれた激狭路地裏長屋を歩く【住んではる】

つい最近になって市長選挙が行われたりして新しい市長が決まったものの、政令指定都市最悪クラスの財政難を抱える“頭痛の種”はなかなか消えそうにもない街「京都市」…任期満了で4期16年にわたり市長の座に留まっていた門川大作氏に代わる新市長・松井孝治氏はこれからの市政運営について、関西テレビのニュース番組に出演し、次のように語っている。

京都市は約144万人いる人口の1割を大学生が占めている、全国的にも例を見ない学生だらけの街。しかし学生たちの卒業後、京都市内に残って暮らすことはほとんど無く、就職先は決まって東京の会社。京都には魅力的な企業がない。結婚して子供を育てるにしても住民サービスの質は悪い、住宅費用がやたらと高い、そしてオーバーツーリズムの問題、市内交通が観光客のせいで麻痺している…とにかく悪いことづくめで、人口流出が止まる目処はどこにも立っていない。気がつけば京阪神では大阪市の独り勝ちになっている。

東山区某所、線路と線路に挟まれた街、京都は“狭都”でもある

そんな、どーにもこーにも首が回らなくなっている京都市の窮屈な懐事情を傍目に見つつ「お気の毒どすなあ」と慰めの言葉でも掛けようかと、やってきたのは東山区某所の某有名寺院に近い、なにやら窮屈そうな一帯である。線路と線路に挟まれた激狭路地に立ち並ぶ長屋だらけの住宅密集地があり、電車の窓からいつも見えていたので、どうにも気になって立ち寄ったのだ。

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