「路地裏のススメ。」

俺は昔から路地裏が好きだ。

日常から一歩離れただけで異世界感を感じるほどの廃れ、

次の角を曲がるとどうなるのか?と刺激される好奇心、

身近に手っ取り早くこれほどロマンを感じれる場所はないと思っている。

路地裏は俺の好奇心をかなり高めてくれる。

俺は東京都内に住んでいるんだけど、都内でも味がある路地裏は本当に多いし

新宿や渋谷といった人がごった返す場所にある、

時代に取り残されたような

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路地裏に咲いていた花

路地裏に咲いていた

白い花の強さを僕は知らずに踏みつけた

振り返るその素振りも見せることなく

いつもずっと感じてた安らぎが

そこにあった事に気付かずに

もう出会う事は無い

甘え続けてきた口元は

透き通りガラス細工のように儚くて

何気ない場面にキミを重ねて

心曇らせる自分を慰めて

ただ明日を待つ夜の静けさに

愛の言葉は霞んでしまうけれど

答える必要に迫られる事無く

作り笑顔

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煌めく街にも溺れない強い人間に僕はなりたい

煌めく夜の街にごった返す人々をに縫い踊るようにかき分けて裏の道に入っていく、そこに広がるのは光と男と女だけで飽和した道が続いていた。

僕はそこを練り歩いた。大学に入学するために田舎か上京していた僕にとって、この街は刺激が強すぎたようだ。何処も彼処もホテルや如何わしいお店ばかりでホテルには男と女が何組も吸い込まれるように入っては出てくる。
僕はセックスという物を知らない。だから、日本にある一つのホ

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ひとり旅

よく一人で旅をする。

知らない街をナビを使わずに歩くのが好き。

その街で過ごす人達がどんな生活を送っているのかを想像しながら、ただ一人歩き続ける。

道の途中で見つけたバーに入る。

初めて会う人と話す。

そんな時間がすごく好き。

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一夜

錆びついた螺旋階段を上がる度、細いヒールが寝静まった路地裏に響いた。私はできるだけ音を立てないようにゆっくりと足を進めた。繁華街を抜けた一角にある一軒のバーは、嘘と欺瞞に溢れたネオン街から身を隠すようにひっそりと佇んでいた。OPENのプレートが掛かった扉を開けようとして、立ち止まった。手のひらが汗ばんでいた。
(これは任務だ)
 頭の中で繰り返し呟き、プレートを裏返してからドアノブに手を掛けた。

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ネコの吸い込み

家の近所にネコがいる。特定の時間、特定の位置に訪れるとエンカウント可能なネコがいる。
 通勤で駅に向かうために通る路地に、いるんですよね。2匹。くろい子と茶色い子。

 路地を通るとだいたい、道の真ん中で丸くなってるか座っている。2匹いるんだけど、遊んでるとかあんましなくって、なんなら背中向けてたりするんですけど、まあ、なんかいっつもふたりで居る。

 なんか、同僚? 同僚の距離感。同じ業務の

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路地裏感

「劇団どくんご」の「誓いはスカーレット」という舞台を見てきた。鹿児島を本拠地に、自分たちで通称“犬小屋”というテント劇場を立て、サーカスのように全国を巡回している旅するテント劇団だ。友人に薦められて何の気なしに見に行ったのだが、これがとてもよかった。何がよかったかというと、圧倒的な路地裏感だ。

「どくんご」という濁音がふたつも入った名前通り、毒々しい色の衣装に身を包んだ人たちが自分たちでもぎりを

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