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一級建築士試験に盛大に落ちた話(後編)〜諦めも肝心だから笑い話にしてみました〜

前回の記事で、R2年の夏に順風満帆に独学ストレート合格を決め込み、ノリノリの僕。周りに誰も受験したことがある人がいず、手当たり次第にテキストや講習会や模擬試験を申し込み、ここまでかかった費用は約50万円!さあ、これからどうなる!?


3.製図試験体験談

3-1 R2年製図試験(課題:高齢者介護施設)

 一発合格の勢いもそのままに、製図もそのまま独学で受験することにしました。「資格学校に何十万も払うなんてアホらしい、俺なら独学でイケる」と謎の自信で様々な通信教育講座を申込み、ひたすら課題を解きました。フリーハンドでも受かる!みたいな胡散臭い動画を妄信した僕はフリーハンドの練習を始めました。情弱…(笑)
 介護施設系の予備知識はあったものの、基本的なことは何もわからないまま20課題以上解きました。質より量を優先し、今思うと完全な不合格パターンです。これから受験する人は、変な情報や動画は信じないで、絶対に定規を使ったほうがいいです。ただし、平行定規できっちり平行線を引く必要はなくて、三角定規でフリーハンドで書くって感じのセミフリーハンドが時間短縮に有効なので、良いと思います不合格者のどの口が..笑)あと、製図用グローブはこの時使って唯一良かったと思いました。熱気ある汗だくの受験でも図面が汚れませんでした。僕はこれを買いました。
 

受験当日はフリーハンドでギリギリ書き終わったかな(?)くらいの感じで余裕も全くなく、あえなく不合格ランク4で終わりました。通信教育や教材などでまた50万円飛びました。更に道具代など細かいところも合わせると更に20円ほど飛びました。
 

3-2 R3年は不貞腐れて受験パス

 受かる気満々だった僕は不合格に気を悪くし、完全にやる気を無くしました。この試験は5年の内の3回受験すればいいのですが、この時の僕はもう二度と受験しないと誓うくらい凹んでいたので、試験から完全に離れました。この頃です、僕が燻製にハマり燻製器づくりに狂い出したのは…(笑) その頃のことを書いた記事はこちら

3-3. R4年製図試験(事務所ビル)

 やる気も復活し、改めて受験することにしました。通信教育は「教育的ウラ指導」にお世話になり、勉強を重ねました。リーズナブルでなにより動画解説が分かりやすく、信頼できる会社と感じました。受験では若干の余裕をもって書ききったのですが、力不足でランク4不合格でした。頑張ったのですが… 結果、不合格にはなってしまいましたが、来年もここの通信教育で行こうと決めました。受験料や諸々の費用30万くらい飛びました。

3-4 R5年製図試験(図書館「カド番最終受験」)

 最後になる受験に後悔がないように、全力で頑張りました。お金も時間も全てを勉強に費やしました。50万ほどでしょうか。自分ならできる!と自分を鼓舞しながらの受験勉強。受験当日は30分以上残るほど自分としては納得の出来で、これで不合格なら潔く諦められると思うほどでした。合格発表までは気が気でなく、何とか日々をやり過ごしました。
 そして結果は不合格。及ばずランク4不合格となり、総合計約200万円の損失と大きな挫折感が残りました。この試験の採点ややり方について試験元に対する不満や批判は確かに多いです。でも、条件は皆同じ中で合格者は確かにいるので、僕はとやかく言うつもりはありません。一重に僕の能力、実力です。
 自分って、自分が思ったより頭悪かったんだと初めて知り、絶望しました。
 その後、これからに希望が持てない鬱屈した日々をのり越え、なんとか新しい明るい希望が欲しいと思い、ブログ記事などで「発信」を始めました。それが今僕が記事を書いている理由です。 今回も最後までお読みいただきありがとうございました。



これから受験する若い方へ、製図は資格学校に行ったほうが無難だと思います。独学で受験するしかない環境の人は教育的ウラ指導をおすすめします。そして何より、1回角落ちしたくらいで諦めないでください。何度でも、若い時間を大切にしつつ粘り強く挑んでください。諦めた先人からの御願いです。


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