「中国、19年6.1%成長に減速 29年ぶり低水準」に対する雑感

以下の記事のとおり、「中国国家統計局が17日発表した2019年の国内総生産(GDP)は、物価の変動を除く実質で前年比6.1%増」となり、「伸び率は18年から0.5ポイント縮小し、2年連続で減速」となりました。

この原因の一つに、アメリカと中国の貿易戦争の影響があることは確かに思いますが、それでも6%の成長をしていることは驚きです。

この成長率が本当に正しいものか否かは精査が必要ですが、中国の経済力の方が日本を上回っているという事実は忘れてはいけないと思います。

実際、IMFデータによると、市場為替レートベース(ドル換算)で、1995年のアメリカ・中国・日本の世界経済に占める割合は各々24.6%・2.4%・17.6%でしたが、2010年に中国は日本を上回り、各々22.7%・9.2%・8.6%になっています。なお、2018年時点では各々24.2%・15.8%・5.9%で、アメリカは中国をまだ上回っていますが、財・サービスの生産量でみた「購買力平価ベース」では、2014年に中国はアメリカを上回っています。

実際、IMFデータによると、購買力平価ベースで、1995年のアメリカ・中国・日本の世界経済に占める割合は各々19.9%・5.9%・7.8%でしたが、1999年に中国は日本を上回り、各々20.6%・7.2%・7.0%になっています。2018年は各々15.2%・18.7%・4.1%で、既に中国はアメリカを凌駕しているからです。我々日本も一丸となって頑張る必要がありますね。

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