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【Defimans勉強会】auのcrypt walletが凄すぎる件!

秘密鍵を自分で保存、管理しなくてもwalletが作れる大革命!

KDDIが昨今「秘密鍵のバックアップなしでwallet」が作れるという、前代未聞のcrypt walletを発表しました。
walletは通常であれば秘密鍵が出てきてハードルが高い悩みの種・・。第三者に秘密鍵を保存させるのはリスク、という判断から、クラウド管理でバックアップするのカルチャーはほとんどなかったのですが、秘密鍵を自分で保存を怠る、なくす、盗まれた等の非常時はwalletの復元ができず死ぬ、という問題も深刻です。秘密鍵がなくても電話番号とソーシャルIDのみでクラウドバックアップできるというのは、画期的なUIなのです。

【用語】
秘密鍵/リカバリーフレーズ:ウォレットを作るための12個の単語やフレーズ。これを保管すれば、どこでも同じウォレットが復元できる。

今後のゲームの開発にも生かせる、とんでもない仕組み

このKDDIとKDDIデジタルデザインの2つの会社に秘密鍵を分けて保管していると推測されます。ユーザーは2つの会社の利用規約に署名しないといけないため、この2社がいないとwalletを動かせない(2社の会社に秘密鍵を半分に分け、両方からデータダウンロードし、併せて使う)スキームのため、カストディに当たらないという法律解釈が行われているようです。

【用語】
カストディ:資金決済法に定められる秘密鍵を扱う業者=秘密鍵は業者側で扱う。
ノンカストディ:カストディに牴触しない業態=秘密鍵はユーザーで管理。

ウォレット大合戦時代の兆候

メタマスクを作る際にも弊害になっていた秘密鍵問題を前に、ユーザーにwalletを作らせる際にカストディに引っかかるのかどうか悩んでいる業者様はたくさんいらっしゃるのではないでしょうか。
今まで秘密鍵問題はウォレット作成時に多くのユーザー離脱を生み出し、それに対して対応策もなかったことから、「ユーザーに秘密鍵を保管/管理させる負担を強いずにwalletを作ってもらう」スキームにより、walletの浸透率が上がっていくことが何よりのインパクトでしょう。「ポテンシャルユーザー=au利用ユーザー」という大きなweb3マスアダプションのきっかけを作ってくれたと言っても過言ではありません。そして今後、様々な会社が使いやすいwalletを作る戦争が起きると思われます。

ネットワークはポリゴン(余談)

なぜ Ethereumではなくポリゴンなのでしょうか。
ネットワークチェーン選定はとても重要な作業ですが、トランザクション費用の安さもあり、 EthereumではなくポリゴンかAvalancheかというくらい、ポリゴンは日本での浸透度は高いです。その理由に、以下の要素が挙げられます。
・トランザクション手数料がとても安価で、スピーディーであること
・日本語コミュニティが盛んであること
・多様なdApps、NFTプロジェクトが開発されていること
・事業担当者が優秀で、ビジネスディベロプメントが上手いこと
トークンの名前がMaticというのもかっこいいです。

wallet浸透率を上げたい!という会社様は、是非弊社にご相談ください!

https://defimans.com/

(勉強会内容:師匠、文:ちゃんぺっつ)


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