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分析の基本は、比較対象同士を適切に揃えること

不適切な比較は誤った解釈へつながる

過去の話ですけれども、昨年同月と比較して、今の広告成果ってどうなってるんだろうって、大まかに分析をしている時に、こんなとことがありました。
「コンバージョン数が減っているのは、コンバージョン率が低下しているからだ!」
当時の僕の上司は、すごくリーダーシップをお持ちの方で、コンバージョン率大革命みたいな感じで社内プロジェクトを立ち上げ、どう解決していくかを旗振りしようとしていたわけです。

ちょとまてちょとまてオニーサン♪みたいな感じで、昨年の今頃って、ディスプレイ広告を配信していて、クリック数が増えていた時期だったよな。ディスプレイ広告分のクリック数を外して比較してみたらどうなるんだろう、ってことで、比較してみたら、案の定コンバージョン率は前年比で高くなっていて、逆にクリック数の減少が、コンバージョン数減少につながっていそうな比較結果になったわけです。

解釈を誤ると解決策も誤った方向へ進む

分析って、分析目的に合わせて比較し、そこから解釈を得て、解決策を考える行為だと考えております。適切に比較対象を揃えられていない状況というのは、分析の出発時点で間違えちゃっている可能性が高く、その後の解決策も違う方向に進んでしまうかもしれません。
先ほどの、コンバージョン率の例で考えたら、コンバージョン率が低下しているのはホームページに課題がある!改善だ!ってなっていたかもしれません。クリック数が減っている場合は、広告配信量を増やすべきだ!ってなるかもしれないので、課題解決に向けるリソースは、まったく異なる場所に投入することとなります。

適切な解釈は目標達成に向けて最大の武器となる

歳を重ねるごとに、リソースの重要性に気付かされるようになりました。
リーダー的なポジションに立つ人であれば、なおさらそうだと思います。
リーダーが間違った解釈をしてしまえば、チームは間違えた方向に進んでしまいます。間違えた方向に進んでしまえば、目標達成から遠のいてしまう可能性が高くなります。
目標達成に向けて、最短でたどり着くための、第一歩として、適切な比較と適切な解釈を目指していけるといいですね。

それでは。



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