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1月の良かった短歌

令和のダイマックス正岡子規・ヴォンボです。

私は1日一首短歌を詠み、それを手帳に書きつけるということをしていますので、今月の良かった短歌をnoteにまとめます。
(当然のように歌人顔をしていますが今年から急に始めた趣味なので来月には飽きている可能性が富士山より高いです)

ちなみに短歌ぢからとしては、学生時代に賞をもらったことがありますが999年前のことなので超絶素人と同じです。

それでは見ていきましょう。

佳作

釜飯の隙間にぞ漏れる湯気の中 一つ年取る 冬の夕べよ

2022年1月22日

誕生日に詠んだジジイみたいな一首。意味は「アラサーになったので誕生日にケーキではなく高級釜飯を頼みました。ウオオオ!!」です。

高い釜飯の蓋を開けるのにまごまごしている間、湯気が漏れ続けている状況と年を取る自分を重ねた趣深い一首となっています。何回見てもジジイみたいな歌で読み返すたびにウケますね。
(評・斎藤ボ吉先生)

優秀作

弟は 十年同じに見えるけど この雪道を 運転するって

2022年1月1日

白銀の ワイパー上げる弟を 曇らす吐息よ 霜の張る窓

2022年1月1日

共に1/1に詠んだ短歌。意味はどちらも「数年ぶりに帰省したら弟が自分の車持ってて草」です。

久々の帰省で感じた弟の成長をストレートに表していますね。ちなみに当時、助手席に乗せて運転してって頼みましたが「は?」と言われました。実際に運転するところを見れなかった寂しさも歌によく乗せられていると思います。

一首目は主観的で現代短歌っぽさがありますが、二首目はカメラワークを意識した桓武天皇リスペクトの風情がありますね。どちらも実家で成長を続けている弟と、都会で漫然と暮らしているゴミ姉の対比が素晴らしいです。
(評・石川啄ヴォク先生)

最優秀作

硝子越し 静脈のような影騒ぐ 枯木立が未だ冬だと

2022年1月21日

なんかキモい歌。意味は「風強ぇ~~~~~~」です。この日は本当に風が強く、枯れ木が窓に当たってジャギジャギ言うのが超うるさかったし、それ以外マジで何もなかった日だったようです。ただ、「風が強い日」というありきたりな1日をここまでなんかキモい表現で詠んでいる点から最優秀作といたしました。

リモートワークになったおかげでボロアパートで毎日仕事をするハメになり、普段なら気にもならないような枯れ木の音も気になってしまう人間の哀愁も込められているように感じます。

ヴォンボさんはふとしたミクロな風景を捉えて歌にするのが好きなようですね。感情をそのまま歌うような瑞々しさがマジでないのには好感が持てます。これからもその作風で頑張ってください。
(評・折口信ヴォ先生)

総評

一日一首を始めた月なだけあってわりと真面目に作っているなという印象を受けました。今月はもうサボりまくっているのでダメかもしれません。

ていうか何この記事?


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