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円空展~旅して、彫って、祈って

以前「行きたい」と言っていた「円空展」に行ってきました。
あべのハルカス美術館。
駅を下りてすぐ。駅前にそびえるあべのハルカスの16階です。入り口にはそんなに人がいなかったのに、中は結構賑わっていました。

円空
江戸時代前期の修験僧。各地に「円空仏」と呼ばれる独特の作風を持った木彫りの仏像を残した。一説によると生涯12万体の仏像を彫ったとされる。

Wikipediaより抜粋

入ってすぐに、たくさんの仏像に魅せられてしまいました。初期の仏像は彫り込まれているのですが、その後は木の特徴をいかしたような、ゴツゴツした野性味に溢れているのが特徴のようです。

それって、良かったです。アートっぽい。(と言っていいのか)

それと、十一面観音とか毘沙門天とか、もちろん仏像によってそれぞれなのですが、お顔が何と言えない微笑みを浮かべているのです。

いや、笑っていると言うより、目はすーっと引かれた細い一筋なんだけど、じっと見ていると、思わずこっちの気持ちがほわっと緩むようなお顔をしておられました。


こんな、素朴な表情に惹かれます。

これ、好き

こんなにたくさんの仏像を彫るとき、円空さんは何を考えているのかと思いました。仏像ですから、祈っていたはずです。お経を唱えていたかもわかりません。

私は、「無心」だったのではないかと思いました。無我の境地のような。
美術家の草間彌生さんが、90歳になっても「描きたいことがどんどん出てくる」と言って描き続けているように。違うと思うけど。

狛犬。先日「胴を彫られていない狛犬」の投稿を見たので、これを。


円空は和歌もたくさん残しているそうです。修験僧ですから、日本中修業もしている。博識でなんでもできた賢い人だったのではないかと、勝手に想像しました。

木喰さんの作った木喰仏(もくじきぶつ)と比べられるそうです。隣町にあるので、親しみがわきました。

仏像なんて、地味で何が面白いのかなという方もいると思いますが、面白かったです。


撮影は第4章のみOKでした。みんなスマホを出して撮り出します。私も、やはり撮ってしまいました。

グッズは買いません、と宣言したはず。これだけですよ。一つは本だし。これは円空仏がたくさん祀られている千光寺の長老、大下大圓さんの本。私の中で、「ああ、あの大圓さん」と繋がりました。スピリチュア・ケアに詳しい方です。真ん中は絵はがき。

般若心経の手ぬぐい、即、買い、でした。

このあと、せっかくだから、あべのハルカスの展望台に昇りました。
その話はあしたのココロだー!


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