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「石田組」に出会った

彼はだれ?



まずはこの方の写真を見て欲しい。

このそり込み、派手な衣装、サングラスの奥に隠れている鋭い目。
夫に何も言わないで見せたら「横浜銀蠅か」といっていました。
 彼は「石田組の組長」です。

  やっぱりと思ったあなた。
それが違うのです。よく見ると、バイオリンを持っている。

 彼の名前は石田泰尚。神奈川フィルハーモニー管弦楽団主席ソロコンサートマスター。
現在は京都市交響楽団特別客演コンサートマスターも兼任。

 オーケストラの他にアンサンブルやユニットでも活躍。
「石田組」はバイオリン6名、ヴィオラ3名、チェロ3名、コントラバス1名の全部で13名。
彼が召集。クラシックだけでなく、バック・トウ・ザ・フーチャーなどのポップス、クイーンやディープパープルなどのロックなど幅広い音楽を演奏し、全国を回っています。
みな、それぞれのオーケストラの首席を務める実力者ばかり。

石田組との出会い


 なぜ石田組を知ったかというと、Lーソンチケットです。いつも情報はメールに流れて来るけど、状況から行けないし、いつも速攻削除していた。それが少しゆっくり見ていて、この顔を発見した(失礼!)というわけです。

 やはり、この顔に惹かれました。
この人、何? 誰?面白そうとなって、昨日行ってきたというわけです。

 会場はこれも久しぶりの芸文。
もう全部、木でできています。落ち着く素敵な空間。バルコニーのような席が4階まであります。私の席はそのバルコニー席の2階。それでも、高いし落ちやしないかと少し心配でした。

 そして演奏ですが、良かったです!久しぶりに聞いたクラシックや弦楽器の音。心に響く素晴らしい演奏でした。プログラムを少し紹介すると、バルトークの『ルーマニア民族舞曲』、チャップリンの『スマイル』など。
 私は実はアンコールの前までは、「ポップスも良いけどクラシックの演目の方が良いな」と思っていたのです。でもアンコール以降の演奏がすごかった。結局4曲も演奏してくれました。最後はクイーンの『ボーン・トゥ・ラブ・ユー』がとても素敵でした。 

組長は組長

 石田組長はやはり組長でした。演奏光っている。衣装も派手。なぜこんな格好をしているかというと、CDと一緒に買ってしまった本人著の本にありましたが、「好きだから」らしいです。気に入るとトコトンらしい。似合っています。

 アンコールで演奏が終わると、客席にお辞儀もせず、メンバーには「良かったよ」といったようにバイオリンを挙げて(しかも見ないで)自分だけ先に舞台袖にはけるんです。それって、かっこよ過ぎでしょう。最後の最後は皆さんで挨拶されていましたがね。
 
 組長らしさに影響されて、アンコールの拍手をしながら私が脳内発語していたのは「組長、もう一曲聴かせろー!」でした。あらなんて乱暴なんでしょう。

曲がっていない


 その本にありましたが、石田さんは圧倒的な実力がありながら、謙虚。周りに感謝。まっすぐ。揺らがない。練習は手を抜かない。仕事には全力。即決即断。とにかく礼儀を重んじる。エラそうな口先だけのやつは嫌いと断言する。アドバイスは必ず受け取って次に生かす。若いやつよ、努力せよ!
 そして、目標をしっかりと立てて、有言実行する。

 その風貌から、ちょっと変わっているといわれるかもわかりませんが、その生き様は、そんな世間におもねらず自分の道を行くぜ、という感じが良いですね。若い人に対する影響も考えておられました。少し褒めすぎかも。

 そんな感じで高揚して帰ってきました。
芸文、音楽、コンサートいいな。いま、私は行こうと思ったら行けるという環境です。それに感謝してまた無理せず楽しみたいと思います。

 会場にはこんなパネルも。CDはポストカード付き。
やっぱり横浜銀蠅だ。

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