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私の出会った「折々の言葉」

昨日の新聞ですが。
「私の折々の言葉」

社会に対して、自分を表現するための大切なツールが、
僕にとっての演劇だった」

朝日新聞2023年4月29日 27面



 春の叙勲(演劇)を受ける俳優の風間杜夫さんの言葉。
「鎌田行進曲」の主演が俳優人生の転機に。
 
 実は「人前で自分をうまく表現できないタイプ」とのことですが、
「役」を借りればそこに自分の本質を塗り込むことができるそうです。

【私】
 風間杜夫さんは、遙か昔、朝ドラに出ておられました。
今、調べたら、「雲のじゅうたん」です。たぶん。
その時に、風間さんを初めて見て、胸がキュン!
そう、ときめいたのです。

そんな思い出。それが言いたかった。


ふたつ目

「海が変わるなら、考え方を変えていくしかない」

朝日新聞2023年4月29日 27面


岩手県宮古市の重茂地区の漁師の言葉

 重茂地区はワカメ漁が盛んだ。
東日本大震災の津波で船や漁具を失う。

 陸に上がることも考えたが、
漁協主導の復旧が早く、どこの地区より早く再開する。

 息子が大きくなる頃、この豊かな海は残されているだろうか。
気がかりだが、悲観はしていない。
天の恵みに感謝し、不測の事態に備えていく。

 見出しを紹介します
「俺も息子も 海と一緒に変わっていこう」

 【私】
 漁師にとっての海、農業にとっての田畑。
それはなりわいの場であるけど、
生きていく上での精神的な土台にもなっていると思います。

 昔から引き継がれてきた変わらないものと、
新しく変わっていくもの、変えていくべきものがあるのでしょう。

 小学生くらいのの息子さんと一緒にワカメをゆでている写真。
二人とも笑顔で、息子に対する親の思いと、父親に対する尊敬が感じられました。「大きくなったらお父さんの跡を継ぐ!」と言っているような笑顔です。

 東日本大震災を訪ねる旅で
私はバスのガイドさんに聞いてみたことがあります。

 「漁師の人たちは、そんな被害を出した海を恨んだりしていないのでしょうか」
ガイドさんの答えは、
「でも、それしかない。
海で生活していかないといけないのだと思います」

 太平洋の海は濃い青色をしていました。

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