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パパもママも評価されない社会っておかしくない?〜ジェンダーギャップのない社会を想像して価値観を見つめ直そう〜

あけましておめでとうございます。みなさまは年末年始いかがお過ごしでしょうか? 私は子ども2人にもみくちゃにされながら毎日を過ごしております(笑)

さて、昨年末、日本のジェンダーギャップ指数が121位に下落のニュースがありました。この話をもとに、未来の日本について考えてみたいと思います。

ちなみにこの結果に対し、私はあまり衝撃はなく、「そうだよね、まだ日本は変わりきれてないよね」という印象でした。

私は昨年秋からママ向け事業をはじめ、自分から積極的に情報を取りに行ってはじめて、ここ数年、様々な方が働き方や価値観を変えようと声を上げ、活動してくれていることを知りました。

たしかに、ここ2〜3年で大きく変わったなと感じています。パパ育休の話が話題にのぼったり、リモートワークを取り入れる企業が増えたり。

でも、まだ一般の人はジェンダーギャップがない社会がどんな状態なのかをしっかり想像できるところまではきていないのでは?と感じています。

そこで今回は、ジェンダーギャップがない状態の社会、生活って具体的にどんな風?を考える内容を書いてみたいと思います。

日本は少子化で、子ども産んでほしいと言われている現代。子どもがいる家庭を前提として想像してみます。


ジェンダーギャップのない社会の家庭像

例えばこんな感じでしょうか。

・育休はママとパパ2人同時の期間に加えて、ママとパパが交代でとった。

・今週は月火水はパパが早く帰り子どもをお迎えに行きご飯を作る。木金はママ。来週は交代。

・子どもが熱を出したら、パパとママが半分ずつ会社を休んで看病をする。

・夜の飲み会はパパもママも行く。同じ回数くらい。ママが飲み会の日は、パパが子どもにご飯をあげてお風呂に入れて寝かしつけをする。

・スーパーでパパが子どもを連れて食材のお買い物。ママが連れてる数と同じくらい。

・専業主婦がいる数と同じくらい専業主夫がいる。

・この状態について、誰も「旦那にそんなことやらせるなんてダメな奥さんだね」「出来たパパだね」などと言わない。

どうでしょうか?イメージできたでしょうか。

パパが柔軟な働き方をして早く帰っている
家事も子育ても、ママもパパも同じくらいできる(家庭の中心が片方ではなく2人である)
この状態が普通であり、どちらかが褒められたり蔑まれることがない

これが、これからの日本のあり方だと私は思います。

女性に社会で活躍してほしいなら

この話を考えていると、ふと思い出した我が家の話があります。以前、私と夫は同じ会社に勤めていました。

ある時、夜に全社総会が催されることに。発表や表彰の後にはご飯もお酒も出る懇親会付き(豪華!)。会社としては、社員全員に参加してほしいと望んでいました。

でも、私は言いました。

「小さい子どもがいるので、私が出席なら夫は欠席だし、夫が出席なら私は欠席ですよ」と。

今、社会に伝えるべきはまさにこういうことかなと思いました。

ママに会社で活躍してほしいなら、パパを長時間労働・休めない状態から引き剥がさないといけません。

「早く帰ると出世街道から外される」なんて価値観はなくなるべきだと思います。時間じゃなく、時間単位の成果で評価する世の中に変わっていかなければなりません。

(もちろん、すべての職種がそうなれるわけではないとは知っています。でも世の一番スタンダードな評価軸がこう変わるべきだと思います。)

ジェンダーギャップを埋めるために一人ひとりが考えるべきは

ジェンダーギャップの問題は、女性に「頑張って」というだけでは解決しません。私は以下の2つ、変わる必要があると思っています。

・男性も含めた、社会一般の働き方
・家庭の一般的なあり方の価値観

男性が早く帰れて、突発的な休みも取れて、柔軟な働き方ができる社会になることがまず必要です。長時間労働ではなく、時間単位の生産性が高いことが凄いと言われる世の中になることが。

そして、自分の母親像から想像する家庭のあり方、つまり、「料理も洗濯も掃除も子育てもママが中心となってやるもの」という価値観を、みんなが改める必要があります。男性が子育てや家庭に、もっと積極的に関われるように、それが良しとされる世の中に。

子どもともっと関わりたい、家庭を大事にしたいと思っている男性は、きっとたくさんいるはずです。

あらゆる年齢の人の、社会全体の意識が変わってほしいです。

そしてもし、現代までの家庭像を前提として、この生き方を批判する人を前にしたら、「もうそんな時代じゃないんですよ」と言うのがごくごく普通の価値観になってほしいなと思います。

女性も男性も、仕事も家庭も自分も大事にできる、柔軟に選択肢を持てる、そんな世の中を実現していきたい。

これを読んでくださったあなたも一緒に、考えていきませんか?

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