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仮面ライダー響鬼を18年振りに見返した記録

ここのところ、戦隊ヒーロー・平成ライダーマラソンをしてます。
先日、リアルタイム以来、約18年ぶりに仮面ライダー響鬼を完走しました。

18年経って気づいたこと。
私、当時のヒビキさんとザンキさんの年齢超えてた。
あの頃憧れていたヒビキさんやザンキさんみたいなかっこいい大人になれてない自分にちょっと泣いてます。

Twitterでもぼちぼち感想を呟いていたのですが、
書ききれなかったことや
リアタイ当時の心情とかも含めまとめておこうと思います。
多分、主に後半について。

1話〜29話

とにかく初回から本当に好き。
(ミュージカルにはびっくりしたけど)

クウガがめちゃくちゃ好きだった自分は
龍騎、555、剣 とライダー同士が戦って殺し合ったりお互いを疑い合ったり、そういうのに多分ちょっと疲れてました。
剣の最終回はとにかく悲しすぎたし。

その点、響鬼は流れてる空気が穏やか。
万引き犯と明日夢くんのくだりはちょっと心苦しくなったりはしたけど、
基本的には優しい世界。

主人公のヒビキさんは人あたりが良く、その割に人に踏み込まれないような領域作ってて距離取ってたり、飄々としていてミステリアスなところもある。あと多分ね、どこかで五代くんと重ねて見ていたところがあったと思う(私が)。

自分自身の話を少しすると、
放送開始当時、私も明日夢くんと同じく中学3年生の受験生で。
春には同じように高校進学して。
更に言えばうちも母ひとり子ひとりの母子家庭育ち。
そういう偶然が重なって、余計に感情移入して観ていたところはあったなあと。

ヒビキさんと明日夢くんがゆっくりと仲を深めていくところが良かった。
いづれ明日夢くんは、イブキさんとあきらくんのように、ヒビキさんの戦いをサポートしていったり弟子になっていくんだろうなあとその日を楽しみに待ちながら見ていたものです。30話からあんなにガラッと作品の空気が変わることも知らずに…

30話〜

脚本家・井上敏樹を認知するきっかけになった記念すべき響鬼後期。

18年ぶりに見たらまあとにかくやっぱり桐矢京介の異物感はすごいし、トドロキ君に関しては解釈が相容れないなあとか、ザンキさんをギャグ要員にすんなとか、思うところは色々あったけど、当時はぶち壊されたと思ってたけど、後期製作陣が響鬼を守ろうとしていた というのはちゃんと伝わりました。18年経って、やっとだけど。

でも当時はね、本当にショックで。
毎週縋る思いで、今週の脚本家は誰かとOPロールをテレビにしがみつくように見ては落胆し、それでも響鬼という物語が好きだったから泣きながら怒りも覚えながらもどうにか見てたんですけど。

その後の平成ライダー作品でも敏樹脚本回に警戒するようになったり。
その後、キバのメインライターになった敏樹に対し「この世アレルギーだあ?こちとら井上俊樹アレルギーだよ!!」とブチ切れたのも良い思い出です。キバは早々にリタイヤしたのでいつか完走したいです。

ちなみに今は、人を描くのがリアルで上手いんだよなあと、そこは尊敬してます。

これは後々知ったんですけど、響鬼の前年ライダーだったブレイドの今週なんか変な回だなーと思ってたも敏樹が書いた回で、妙に納得しました。

京介はザ・敏樹が描くプライドエベレスト級のヤなやつ〜って感じで。
初登場の30話は今見ても今までの雰囲気ぶち壊しにきてて笑
でも私自身も大人になり、
敏樹の癖も分かった上で見直したら
30話はともかくトータルでいくと思ったより敏樹節抑えてたな…と、いやそれでも敏樹なんですけど。1年間ドンブラザーズ浴びて、更にジェットマンも全話浴びた後に見たので…そんなん見た後だから私の感覚がおかしくなってしまっただけかもしれないけど。それでも前半の響鬼の雰囲気を守りつつも頑張ってくれてたのはよく分かった。本当にありがとう。(ここまでオタク早口)

あきらちゃんについて
作中、割と大人っぽく描かれていた彼女。
途中、朱鬼さんに師事したり、明日夢と京介を勝手に弟子にしたり
あのあきらちゃんがそんなことする?
って思ったけど
あきらちゃんだって16歳で、悩むし選択を間違うことだってある。

関東十一鬼もみんな男性みたいだし
女性の鬼って全国的にも珍しそうなので、めちゃつよ朱鬼さんに出会っちゃったらそりゃ師事するとまでいかなくとも、話を聞いてみたいと思うよね、鬼を目指す女としては。

イブキさんの弟子を辞めた後は明日夢くん同様、イブキさんたちとも少し一線引いてた感じなのかな。でももっちーの有事の際はすぐたちばなにヘルプの連絡入れられるあきらちゃん大好き。あの連絡を入れた一件以降、明日夢くん同様、またみんなと良い関係でいてくれてるといいなと思うオバちゃんです。

最終回のヒビキさん
明日夢を突き放してまさかの1年経ってたヒビキさん(笑)
みんなに「明日夢君を思ってなのはわかるけど…」とせっつかれる始末。
大人の一年ってあっという間ですからね…
京介の育成もあるし、仕事もあるし、
明日夢くんから来てくれるのも待ってたってのもあったろうし。

ところでイブキさんの代わりに勝手に太鼓ドンドコして鎮めたことは本部に怒られなかったんかな…結果的に鎮められたからいいんかな。

あとね、多分ね、ヒビキさんのことだから明日夢くんのことちょこちょこ見に行ってたと思う。ある程度経った頃から。あの時やっと見かけた・見つけて声かけた訳では絶対ないと思う。
どうやってもバイト中なのに、あえて突き放した空白の1年なんかなかったみたいに肩組んで「ラーメン食いに行こうぜ」なんて言っちゃうヒビキさん。不器用なお人柄よ。すき。

結果的にラーメン屋じゃなく、夕方の海岸でお話できてよかったねヒビキさん。
でもなんで最初着てた可愛い水色のダウンからいつもの黒のレザージャケットにお着替えしたのかな。カッコつけたかったのかな。かわいいね(?)

総括


とにかく良い感じに物語を着地させてくれてありがとう敏樹。キャストの皆さん。製作陣。本当にテコ入れのせいでトラウマになっちゃって本放送以来ずーっと見返せていなかったんですけど、見返して良かったです。
後半も含めて、トータルで良い物語でした。
これからはあまり前期後期と区別せず響鬼という物語を愛していきたいです。
色々あるね人生って、て感じなので、ゆっくり時が動いてたかと思えば突然走り出すこともある。止まってた時が再び動き出すこともある。それをね、改めて教えられた気がします。

劇場版もよかったので見てない人は見てね。
敏樹だけど大丈夫だよ。時代劇なんですけど、スーパー歌舞伎みたいな感じで面白いです。あと歌舞鬼さんがかっこいいので…。

久しぶりに始める創作活動費用に充てさせていただきたいと思います。