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蚊に襲撃されない夏。


今年は蚊にさされる回数がやけに少なかったな、と思ったら、単に外出する機会が例年に比べて激減したからだ、と気づいた。

数えてみたら3回ほどだろうか。
猫とベランダで遊んだ時(2回)。
駅のホームで電車を待っていた時(1回)。

これまで「夏になると、蚊にすごくさされる体質で」と人に話すと、みな嬉しそうに「それはね、足の裏を綺麗にしておくと刺されなくなるよ(こほん)」としたり顔で言われたことを悔しくも思い出す(悔しい!キーッ)

まるで私が足裏を不潔にしている人間みたいじゃないか。
(断じて否!と反論したい)

齢3歳の時からやぶ蚊に刺されて病院送りになった筋金入りの私は、これほどまでに蚊に刺される、ということは、子ども心に「私の血がべらぼうに美味しいからだろう」とシンプルに思っていた。
だけど、それを実証する手だでもなく、いろんな人がいろんな「蚊に刺される理論」を持ち出して、鬼の首を取ったかのように誇らしげに話すのを聞くたびに、ただただ、うなだれて曖昧にほほ笑むだけだった。

そんな時、朗報ともいえるニュースが舞い込んだ。

突然だけど、昨年わが姉は血液のガンが見つかって、骨髄移植をした後、療養中の身である。
姉は、自分と同じような病気になった人のTwitterやブログを追いかけては、せっせ、せっせと情報収集しているのだが、同じ病、骨髄移植を経験した人は「(病気が発覚する前から)蚊に刺されない」タイプがちらほらいる、というのだ。

ちなみにわが姉も昔から蚊に刺されにくいタイプで、姉によると「元気のない血液の人は、蚊に刺されにくい」とのおおざっぱな推論だった。

「だから、あんたが異常に蚊に刺されるのは血液が元気で美味しい証拠だ」と嬉しい新説を聞かせてくれたのだ。

学術的に本当かどうかは別にして、これは実体験に基づくリアルな説と言えよう。


長年の雪辱を晴らしたかのような、胸に刺さった小骨のつっかえがちょっとだけ取れたかのような気分だ。

美味しい血液であるのはヨシとして、血液はいつも川の流れのようにサラサラ、健やかに循環させておくのが大事だ(合言葉は血液サラサラ!)


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