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諦め気質


自分は何か願いや望みがあっても、叶う前から諦めてしまう気質がある。
思考の習慣みたいなもので、自分でもあまり良くない傾向だと思うのだけど、こればかりは長年しみついた気質で仕方ない。
こういう自分の傾向に「ふと」気づく瞬間があって「ハッ」とした。

いかん。
いかん。

叶えるための努力もしないうちから、
自分はいったい何を先回りして悲劇ぶっているのだろう?と苦笑いしたり。

成功体験が少ないことが、ひとつ、この「諦め気質」の理由の一つだろうか? 傷つく前にさっさと退散してしまう気質。
だけど信頼するメンターからは以前、「デコネコさんは自分がお仕えする武将が『出陣!』と叫んだらまっさきに戦に飛び込んでいくタイプですよね。たとえそれが負け戦と分かっていても」と言われたっけ。

戦う前にさっさと退散する気質(=自分評価)
戦いの合図と共に真っ先に飛び込む気質(=第三者の評価)
どっちも「さも、ありなん」に思えてくる。

そういえば遠い昔、年上の男性から「プライドが妙に高い」と指摘された。
悔しいかな、それは的を得ているので当時、大学を出たてのほやほや&ぴちぴちガールだった私は曖昧にほほ笑みながらも胸の奥で小さく「ムッ」とした記憶(ふむ)。

向田邦子氏はかなり好き嫌いが激しかったと聞くけれど、
人前ではそれをオクビにも出さず、涼しい顔をして苦手な人も上手にやり過ごしていたという(妹の和子さん談)。

自分でも分かっている。

ポーカーフェイスを貫いた方がクールでかっこよい。
第三者を不愉快な思いにせずに済む。

だけど、このポーカーフェイスが出来ないのだ。

この気質はまったくもって父譲り。
好き嫌いが激しいうえに、それがバカ正直に顔にそのまま現れる。

苦手な人の前でこそ、ひょっこり顔を出しがちな「苦虫」はいったん胸の奥にひっこめて、涼しい顔ができればいいのに。

こんなに分かりやすくってごめんなすって。

そういえば、秋ナスばかり食べている。



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