#110 町内軽トラ牽引大会で準優勝した時の話【多分一番体力あったころ】

さて、思い立ったので久しぶりにエピソードトークをぶち込もうかと思った次第。以前、自分が中学時代に吹部に所属していた話はしたかと思いますが、今回は中学二年の夏の話です。

学校祭が終わって次の日、残暑が堪える9月上旬。ブラック部活代表といえる我が吹奏楽部も流石に振替休日でした。町内会では地元の農家さんたちが生産した野菜を軽トラに載せて売りさばくことから、『軽トラ市』と呼ばれるお祭りが催されており、いつになく家の周りは活気づいていました。

そんななかひと際目を引くイベントの一つに『軽トラ牽引大会』というのがありまして、軽トラを引っ張る速さを競うというもの。

12時に申し込み締め切りだったそうですが、同じ中学の同級生のお父さんがその大会を取り仕切っていたこともあり、なんと無料で参加させていただくことに(通常参加費は500円程かかるんですがね^^)参加者は確か20人程だったと記憶しています。

この軽トラ市が地元の高校との提携もあり、参加者の中には野球部のユニフォームを身に纏った背丈180はあるであろう高校生やら、日頃から身体を動かしてるJAの兄ちゃん達が全体の参加者の4割を占めていた(子供や女性も参加していました)ので、いわば力自慢大会みたいな気色を帯びていたわけです。

私の方はというと、吹部でクッソ思い楽器を抱える生活をしていたので腕力には自信がありました。また個人的な趣味でしていたランニング(その前にしてたダイエットの影響)で脚力もそこそこ鍛えてはいましたが、やはり中学生なのでそこまで期待はできまいとも思いながら、順番を待ちました。

アイドリング状態の軽トラのフロントバンパーにロープをあしらったものを引っ張り、20m位の距離を競うこのイベントでは、序盤に出た高校球児のお兄さんが15秒台という記録を叩きだしてから残りの参加者はそれを上回ることが出来ず、10人位が終えた時点ではその15秒が暫定一位のタイムのままでした。

しかし次に来たおじさん(野生爆弾のくっきーさんに激似)がなんと13秒台前半を叩きだしたではありませんか。

それまで塗り替えられなかったベストレコードを2秒も上回るインフレ具合に会場もどよめいていましたね。

そして何をかくそう、そのおじさんの次が私でした。アシスト(子供や女性の参加者につけられる、ゴールまでの距離を短くできるもの)無しの参加者としては私が最年少でした。

結果を言えば、この時出したタイムは13秒後半でした。

二人連続で2秒越えをして、会場は一層テンションを高め、田舎にある町内の催し事の範疇を超えるような熱狂に酔いながら、最終的に結果は準優勝、つまりあのあと記録は変わらずにクリアーという訳です。

くっきー似のおじさんは大会が終わるや否や颯爽と消えていきました。

景品として商品券三千円分とゼリーの詰め合わせを頂き、大満足したものでした。この出来事こそが、吹部の中学生だった私が野球部の高校生やJAの兄ちゃんに体力で勝利した最初で最後の出来事です。

さて、ここからは余談です。

軽トラ市はこの後も毎年行われるようになりまして、私も中3、高1と参加をしていたのですが、全然結果が振るわなかったのです。

それどころか、今度は逆に高校生の私が中学生の子にしてやられるなんて始末です。

これは、私の体力のピークが中二だったということか、はたまただんだんと強い奴が表れて年ごとに激しいパワーインフレが起こっているドラゴンボールZ的な展開を示唆しているのか…人体というのは恐ろしいものです。

そんなわけで今日は武井壮さんのYoutubeライブでも見て寝ますかね。

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