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花粉症を知ろう

春に勝つ

皆さん、恐怖の季節がやってきてますね。

「え?なんのこと?」という方ももちろんいらっしゃると思いますが、そうです!花粉です!花粉症です!本当に、花粉さえなければ春も好きになれたのですが、花粉のおかげで春はだめです。私は心の中で、いろんな人が花粉症になればいいのになと思っております。

そんな嫌われがちな花粉症ですが、どういったメカニズムで症状が出ているのかご存じですか?
今回はちょっと小難しいでも知ってほしい、花粉症のアレコレについてご紹介します。

アレルギー反応とは

そもそもアレルギー反応は、本来は身体を守るはずの免疫の仕組みが異物(アレルゲン)を過剰に攻撃しすぎてしまい、守ろうとしたはずが逆に身体を傷つけてしまうことで症状が引き起こされます。

免疫にはもともと生き物が持っている自然免疫と、何かしらの刺激を受けて新たにできる獲得免疫というものがあります。
その中でも花粉症と深く関係があるのが獲得免疫のIgEという抗体です。抗体は特定の異物に対して結合し、その異物を体内から除去する働きをもちます。IgEは細菌などに対する抗体と違い、自然にある花粉や食物タンパクに対して出現します。

花粉症のメカニズム

花粉症はアレルギーです。アレルギーにはⅠ型~Ⅳ型までの4つのパターンがあります。(5つに分類されることもあります)

花粉症は、即時型アレルギーやアナフィラキシー型とも呼ばれるⅠ型アレルギーに当てはまります。このⅠ型アレルギーには、アナフィラキシーショックや気管支喘息・じんましんなどがあります。
Ⅰ型アレルギーの抗体として強く反応するのが先程も挙げた、IgEです。

身体に異物(アレルゲン)である花粉が侵入してくると、これを排除すべきかどうか体内で会議されます。排除すべきだと判断されたときに働きかける抗体としてIgEが作られます。作り出されたIgE抗体は、皮膚や粘膜の下にあるマスト細胞の表面や血液中の白血球の一種である好塩基球の表面にくっつき、アレルゲンを待ち受けています。この抗体は花粉が侵入してくるたびに作られるため、少しずつ体内に蓄積されます。
この蓄積量が一定量以上になったところに花粉が入ってきてしまうと、ヒスタミンというアレルギー誘発物質が放出され、花粉をできる限り体内から出そうとします。これがくしゃみや鼻水・目の痒みなどの症状になります。

去年までなんともなかったのに!今年から花粉症になった!などは、蓄積されていたIgE抗体が一定量を超えてしまったからです。蓄積量は人によって異なるため、花粉症になるかどうかも人それぞれです。

花粉症と食べ物

実は花粉症が影響で、一部の食べ物に対してアレルギー反応が起きることをご存じですか?

果物や野菜を、特に生の状態で食べたときに唇や口内・のどなどに痒みや腫れ・いがいが感が起こることを、口腔アレルギー症候群(OAS)と言います。そして花粉症患者が口腔アレルギー症候群を引き起こす場合、花粉食物アレルギー症候群(PFAS)と呼ばれます。

これは食べ物の中に、花粉に含まれるアレルゲンとよく似た構造のものが存在することによって引き起こされます。
主な食品としては果物や野菜・豆類などがあります。どの花粉がアレルギーかにもよって食品が異なります。

カバノキ科(ハンノキ・シラカンバ)
・バラ科食物:りんご・梨・もも・さくらんぼ・アーモンド
・セリ科食物:セロリ・人参
・マメ科食物:大豆(特に豆乳)・ピーナッツ
・マタタビ科食物:キウイ               など
ヒノキ科(ヒノキ・スギ)
・ナス科食物:トマト               など
イネ科(オオアワガエリ・カモガヤ)
・ウリ科食物:メロン・スイカ
・ナス科食物:トマト・じゃがいも
・マタタビ科食物:キウイ             など
キク科(ヨモギ)
・セリ科食物:セロリ・人参
・ウルシ科食物:マンゴー             など
キク科(ブタクサ)
・ウリ科(メロン・スイカ・きゅうり)
・バショウ科(バナナ)              など

ほとんどが定番の食べ物ですね。この花粉食物アレルギー症候群は花粉症の人が必ず発症するわけではありません。ずっと発症しない人もいれば、突然発症する人もいます。


花粉症を知るものは花粉症を制す

花粉症のメカニズムや、花粉症に伴う症状についてお伝えしました。

花粉のピークはもちろん、症状は人それぞれです。無理はしすぎず状況に応じて病院などにも行ってくださいね。




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