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新井由木子【思いつき書店】

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「思いついたことはやってみる」と言うのは、とあるおしゃれカフェの中の小さな書店「ペレカスブック」店主であり、イラストレーターでもある新井由木子さんです。世界文化社deliciou… もっと読む
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記事一覧

これは、つまらない仕事をはかどらせる、わたし独特のコツについての文章と、 一生か…

わたしの仕事道具であるノート型マッキントッシュはクリック機能が壊れ、マウスがないと動かな…

noteを始めようとしたけれどリキャプチャの認証が上手くいかなくて苦しんだことと、人…

リキャプチャの認証がうまくいかないかたへ。 人間は(生理学的に)どこまで耐えられるのか知り…

絵描きで 52才のおばさんですが 書店を作った話と エドワード・ゴーリー

絵を描き続けたいひとへ ちいさな書店を営みたいひとへ これは、画業だけで成り立たなかった…

ちいさな書店ペレカスブックより

52歳(2020年現在)の おばさんで 絵描きで 書店主 です。 1998年HBgallery file competition大…

だから やっぱり本が好き/新井由木子

 先日、初めて店(ペレカスブック)にいらした方から、 「いったいどうやったら、出版社とお…

娘のお弁当に付ける“荷札”は、親の圧倒的な片思いなのか?/新井由木子

 下準備をして、誰よりも早く起きて、心を込めて作るお弁当。  それなのに肝心の子どもとき…

くどいバス/新井由木子

 バスに乗るのは、いつでもなんだか気持ちが弾みます。  生まれ故郷の式根島にはバスが走っていなかったので、小さい頃に憧れた気持ちが、そのまま残っているのかもしれません。観光バスでなくてもよいのです。路線バスで充分、旅気分、遠足気分です。  車窓に見えるのが、どこにでもある町の風景だとしてもよいのです。そこにある団地や一軒家、オンボロ家や豪邸、それぞれにどんな人が住んでいるのかと想像します。  今にも崩れそうなあの家には絶世の美女がおり、夜な夜な惑わせた男たちの生き肝を食べて

男心はわからない(わかりたくもない)し、女の情報網はすごい/新井由木子

「Aちゃんの彼、浮気してるって聞いた?」  女子二人の間に発せられたこの言葉に、思わず聞き…

三本の指で命拾い/新井由木子

 伊豆諸島の式根島に暮らしていた幼き頃、よく家族揃って海遊びに出かけていました。  父と…

絵を仕事にする/新井由木子

 絵で身を立てたいと思っていた20代の頃、様々なコンペティションに挑戦していました。  コ…

ういろうの一本食い/新井由木子

『ういろう』を丸ごと一本食したことがあります。バナナを食べるがごとく、頭からモリモリと、…

必ず眠れる子守唄/新井由木子

 幼き頃、伊豆諸島の新島に暮らす祖母が歌ってくれたのは、こんな子守唄でした。 ♪ねんねん…

死ぬ夢と呑気な中学生/新井由木子

『死ぬ夢』を、よく見ます。  ある時は討ち入りの場面におり、抜き身をひっさげ、ときの声を…

ろくでもない思いつき/新井由木子

 世の中にはさまざまな『思いつき』が、溢れています。  人々を幸せにする『思いつき』としては、カツカレーやクリームソーダがあり、わたしたちはその味を口にしては、「思いついた人、天才!」と、心からの賛辞を惜しみません。  しかし残念なことに、この世には『ろくでもない思いつき』というものもあるのです。  特に権力者の『思いつき』ともなると、ろくでもないものに限ってしぶとく、人を不幸にしたり、ギャフンと言わせたりしながら、いつまでも根強く残り続けているのです。  その学園は幼稚