ポコタゼータフォーティフォー

障害への差別、偏見。まずは「知る」ことから。

Future is hope, maybe.デルロットです。

この記事を見ていること自体、その方は差別、偏見に関心がある、心優しい方だと思います。

僕は統合失調症者です。統合失調症のイメージはどんな感じでしょう?怖い、あまり関わりたくない、ひどい人は異常者とまでいうかもしれません。実際に統合失調症で犯罪を犯す人も悲しいことに、います。

統合失調症に限らず、障がいへの差別、偏見は、そのことについて「よく知らない」ということから来ているんじゃないかと思っています。今回は障がいについて、僕の場合は統合失調症について、少しでも差別、偏見が緩和されるのを希望して、書いていきます。

日本という国は、心優しい国で、障がいを持つ人にさまざまな援助を与えてくれます。テレビとかだと、政治など悪い報道ばかり目立つようにするけど、僕の印象だとやるべきことはやっている、弱者にやさしい国です。

でも、国が優しくても、国民すべてが優しいはずもなく、こころないことを言われることもあります。自分自身の体験による、統合失調症はどんな病気か、どう接すればいいか、などをなるべくわかりやすく書いていきます。ニコニコブロマガに体験談があるけど、クッソ長いのでここでまとめてみます。一応リンクを貼ります。超ヒマなときにでも見てみて下さい。

統合失調症-体験記一覧

おおくの人が理解できるようにかなりはしょって説明します。統合失調症には急性期、慢性期があります。ようは気持ちが高ぶる時期と、気持ちが沈み込む時期。プラスの時期とマイナスの時期があります。

事件などを起こす人は、統合失調症の急性期、気持ちが高ぶっている状態の人だと思います。(医者じゃないので推測ですが。)この急性期のときの異常な状態が、世間様のイメージなのかな?

誤解のないように言っておくと、急性期は、長い間つづくわけじゃありません。きちんと入院して、薬を飲んで治療すれば、じょじょにおちついていきます。って、その入院、治療がたまったもんじゃないんだけど…(-_-;)   (後述します)

急性期が終わって、慢性期、気持ちがしずみこむ時期に入ります。まわりの家族や身近な人にとっては、ああ、やっと落ち着いてくれた。これで一安心。とホッとするところかもしれませんが、本人にとってはかなりの地獄。

何もやる気が起きない。将来への不安。なんだかわからない暗い気持ち。そうだ、これが答えなんだ!と、喜びからそれがカン違いと気づき深く落ち込む。悪い時には自殺願望。

と、ここまで書いたけど、あくまで僕の場合です。統合失調症と言ってもさまざまな種類があるらしく、僕もドクターに自分の状態を聞いたけど、いろんな要素がまじりあってると、よくわからん回答でした(笑)。ちなみにいまだに妄想は多いけど、幻覚、幻聴などはさいわいありません。現在はかなり落ちついた状態だと思います。ちなみに、僕は健常者の方によく障がい者に見えない、と言われます。精神、心の障がいなので、当たり前っちゃ当たり前なのです。

僕の場合の最初の急性期はひどいもんでした。これもかなりはしょるけど、家で大声で(周りから見たら)わけのわからないことをわめき、救急車で運ばれる。精神病院でぶっとい注射器で刺され意識を失う。気づいたら真っ暗な部屋。薬漬けでさまざまな幻覚、幻聴。やっと明るい個室に行けたが、一ヶ月間、腰を拘束されてずっとムリヤリ寝たきり状態。簡潔に言えばこれくらいですがくわしくは体験記の序章に書きました。ここだけなら短いのでよかったらドゾー。

今まで僕が出会った統合失調症に限らず精神障がいを負った人にもいい人はいっぱいいました。今施設で仕事をしている仲間にも、気が弱いけど面白く、優しい人や、かなりのお年を召しているけど、仕事での道をほぼ全て覚えている人。気分の上げ下げが大きいけど基本優しい人。頭がよく、それでいてユーモアがあり、よく笑わせてくれる人などバラエティ豊かです(笑)。

統合失調症のマイナス面も多く書いていきましたが、何度も言うように「知らないこと」が差別、偏見を生むという主旨なのであえて書きました。たんなる危険分子ではないということが伝わればいいな、と思います。たしかに障がいを持つということは「ふつう」とは違います。でも好き好んでなったわけじゃないのです。

この記事を読んで、障がい、差別、偏見について関心を持つきっかけになれば、と期待しつつ、おわります<(_ _)>


一億円ください じょーく