核とジャガイモの話だぜ。

核抑止力ってやつがあってな、戦争が減ったのは核兵器のおかげだって言う奴もいるが、ヒロシマの人たちにはそんなこと言えねえだろ。

それでさ、いろんなこと言われてもピンとこなかったけど、今回はピンときた気がするぜ。
核兵器は非人道的であればあるほど効果があるって事さ。

ヒロシマの人たちには悪いけど、核兵器を廃絶するのは、世界にとって得策とは限らねえんじゃねえか？

アメリカが原爆をヒロシマに落としたことについて、是非を討論する番組を見たことがある。あの論点ってのは、戦争を早く終わらせて、アメリカ兵の死傷者を減らしたとか、ナガサキに落とすのはやりすぎだったとかだった。

でもさ、俺にとって大事なのは、原爆の恐怖によって人類全体が戦争をやめようという気持ちになったことだろ。それが何よりも大事なんじゃねえか？

だから、この状況を維持するためには、核兵器をしっかりと残しつつ、ヒロシマが原爆の恐怖を発信し続ける必要があるってことだ。この2つがセットで初めて世界平和を維持できるんじゃねえか？

ヒロシマ市長が毎年、平和記念式典で核廃絶を訴えるのは、まあ仕方がねえと思うけどさ、原爆の恐怖を伝えることの方が世界平和に貢献する最大のカギだと俺は思うぜ。

色んな努力や訓練や通常兵器の開発をしても、核1発で全部消し飛んじまうって前提は人を白けさせる効果があるんだよ。

あと1番厄介なのは、都会で暮らしていた人が次の日には田舎で芋🥔を作り始めることができ、しかも核を持ってる国を相手することだぜ。