見出し画像

コスモスと銀行の日。

コスモスフェスタが今週で終わってしまうというので慌てて出発。といってもクルマで10分ちょっと。今年は規模をだいぶ縮小しているので、ソフトクリームを食べる時間を加えても小一時間で見て終わる。それにしても暖かい。10月も下旬というのにこれから25度くらいまで上がるという予報。

休耕田対策もあって今やコスモス畑は全国で大流行だ。「ふるさと広場」と呼ばれるここは休耕田ではないが春チューリップ、夏ひまわり、秋はこのコスモスと忙しい。すっかり花の街は定着したようでシーズンの土日は相変わらずの大渋滞。毎日が日曜日のリタイア組は平日にしか動かない。そういえば和名の秋桜が定着したのはやっぱり「あの歌」からのようで、そんな小春日和にはだいぶ早い穏やかな日を歩きながら歌の功罪をぼんやりと考える。

その足で妻と銀行へ。どうしても窓口でないといけない用件があったのだ。来月に二駅先のショッピングモールに移転してしまうということもあって行内は大混雑。2時間待って用件は10分もかからず終わる。やれやれ。

暇つぶしに人間観察をする。やはりお年寄りが多い。自分などは洟タレ小僧だ。そのうち案内をしている男性が気になりだした。定年後の再就職とかの人が多いのだろうか。はじめは手際よくさばいているかなと思って聞いていると、どうもあからさまに「人を見て」態度を決めているようだ。何組か来た外国人の客には追い払うように「今は混んでいていて対応できないから明日またくるように」などと言っている。用事をすませてからまた来るという人がいても、戻ってくる前に呼ばれてもあとは知ったこっちゃないらしい。それじゃあ人はあふれるばかりだ。加えて腰の曲がった老人にも誰彼かまわず「インターネットにすればこういうことはない」とひとつ覚えのように繰り返す。そのうち14時にもならないうちに来店した人を、用件をろくに聞きもせず追い返しはじめた。詳らかには知らないが、近年銀行法の一部が改正されて、最低6時間という営業時間の地域の実情や顧客のニーズに合わせて柔軟に設定できるようになっているらしい。この日シャッターを閉めてはいないので表向き営業はしているというのだろうが、これでは実質の早じまいだ。時間を柔軟に設定できるということはもちろん時間の延長をしてもいいということで、店舗移転(閉鎖)という事業者都合による混雑であればこの対応は真逆じゃないのか。どうにかしてチョーダイ。帰って財津一郎さんの訃報を知る。

若い人は「てなもんや三度笠」なんか知らない。ヒッジョーにキビシー。合掌。

この日は風車もしっかり回っていた。
周囲にも花々が咲く。そこで身を乗り出している人、お願いだから花の中に倒れ込まないでくださいね。このあとギンコーに行く事を忘れないよーに。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?