リビングラボは、製品開発の新たな展開を示すものであり、健康・くらし・介護といった人々の日常に密着した領域に重点を置くことで、製品やサービスの実用性と付加価値を最大化します。

この手法は、実際の利用環境における試作製品やサービスの試用を促進します。このプロセスは、特に健康管理に貢献する製品、日常生活の快適性を高める製品、そして介護業界で直面する課題を解決するための製品開発において、極めて効果的な役割を果たすことができると考えています。

具体的なフィードバックを直接収集することで、製品のデザインや操作性、サービスの利便性といった要素を絶えず見直し、改善することができます。これにより、消費者が現実的に購入を考慮する製品・サービスへと昇華させることが可能となります。

また、リビングラボの一環としての訪問は、介護施設のスタッフや製品を活用する可能性がある一般の消費者との間に、深い人間関係を築く機会を提供します。これにより、継続的な対話を通じて、製品開発の過程において生じる可能性のある問題を迅速に特定し、対策を講じることも可能となります。

製品の起案・開発段階では、技術の検証や製品の評価を通じて、製品やサービスの開発や改良を行います。これは、最終的には、付加価値の高い製品やビジネスモデルの創出につながります。

この一連の過程においては、共同研究やデータ分析・解析を行い、その結果をエビデンスとして提供します。これにより、製品やサービスが実際の現場でどのように機能するのか、どのような価値を提供できるのかを明確にすることができます。

私たちは、このようなリビングラボの活動を通じて、生活者の真のニーズに応え、より良い製品・サービスを開発することを目指しています。