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SDGsに対応した『エコヘルスな健診』を考えています

食事によるカーボンフットプリントと健康行動は密接な関係性にあります。これは、健康的な食事を心掛けることが環境に優しく、同時にカーボンフットプリントを減らす可能性があるからです。

具体的には以下のような要素があります。

【食事によるカーボンフットプリント】

■植物ベースの食事

牛肉や羊肉などの肉類は、生産に大量のエネルギーと水が必要で、また大量の温室効果ガスを排出します。これに対して、穀物、野菜、果物、豆類など植物ベースの食品の生産は、それらよりもはるかに少ないエネルギーを使用し、温室効果ガス排出も少ないです。そのため、植物ベースの食事を選ぶことでカーボンフットプリントを削減することができます。また、植物ベースの食事はダイエットや心臓病の予防など、健康にも多くの利点があります。

■ローカルフードの消費

食品は生産地から消費地へ運ばれる際に、大量の炭素排出を引き起こします。したがって、地元で生産された食品を選ぶことで、この輸送によるカーボンフットプリントを削減することができます。さらに、地元の食品は新鮮で、栄養価が高く、旬の食材を選ぶことで体に良い影響をもたらすと考えられています。

■食品廃棄物の削減

世界中で大量の食品が廃棄されています。食品の生産から廃棄までの全過程で排出される温室効果ガスは、地球温暖化の大きな原因となっています。そのため、必要以上に食べ物を買わない、残さずに食べるなど、食品廃棄物を減らす行動は地球環境の保護に貢献します。また、適量の食事は肥満の予防にもつながり、健康を保つ上でも重要です。

食生活を見直すことで、健康と環境の両方に対する影響を考えることができます。これらの行動は一見小さな変更に見えるかもしれませんが、積み重ねることで大きな影響をもたらします。持続可能で健康的な食生活は、私たち自身の健康だけでなく、地球の健康にも貢献します。

さらに、持続可能な食生活を選ぶという考え方は、個人の食事だけでなく、食品生産業界全体にも影響を与えます。消費者が持続可能な食品を選ぶことで、食品生産者にも環境に優しい生産方法を取るインセンティブを与えることができます。

健康的な食事は、環境にも人間の健康にも影響を及ぼします。したがって、食事によるカーボンフットプリントを考慮することは、私たち一人一人が環境保護に貢献する重要な方法の一つです。

以上のようなコンセプトに基づき、『エコヘルスな健診』を定義してみました。

【エコヘルスな健診】

「エコヘルスな健診」とは、個人の健康状態を評価するだけでなく、その人が持つ生活習慣や食事習慣が環境に及ぼす影響(カーボンフットプリントなど)も考慮に入れた健診。

具体的には以下のような要素を含む

(1)健康診断
心臓病、糖尿病、肥満などの健康リスクを評価するための一般的な健康診断。

(2)食事習慣の評価
個人の食事習慣を評価し、その食事が健康と環境にどのような影響を及ぼしているかを分析します。例えば、植物ベースの食事をどの程度摂取しているか、ローカルフードをどの程度消費しているか、食品廃棄物をどの程度出しているかなどを評価します。

(3)環境影響の評価
一人一人のカーボンフットプリントを計算し、その人の生活習慣が地球環境にどれぐらい影響を及ぼしているかを評価します。

(4)健康と環境保護のアドバイス
健康状態と環境への影響を考慮した上で、食事や生活習慣の改善方法をアドバイスします。

これらを通じて、「エコヘルスな健診」は、個々の健康だけでなく、その人が地球環境に与える影響までを総合的に考えることを目指します。

これは、「持続可能な開発目標(SDGs)」の考え方にも通じるもので、人間の健康と地球環境の保全を同時に追求する新たなアプローチになるのではないでしょうか。どなたか一緒に「エコヘルスな健診」を創りませんか。

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