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統率者神決定戦振り返り

 2022/3/5、執筆時点で昨日開催された統率者神決定戦。晴れる屋東京TCでは様々なフォーマットの神と呼ばれる大型イベントが開催されてきましたが、これまでのものは全て1対1のフォーマットによるもの。しかしこの度初めて統率者戦による神が開催されました。自分が紙で最もプレイする機会が多いのが統率者戦のため、腕試しも兼ねて参加してまいりました。当日使用したデッキについてや戦績等もご紹介したいと思います。

1.想定する環境について

 統率者神はいわゆるガチ、cEDH等と呼ばれる環境になります。
以下の図説や、デッキのレベルという言葉をご存知の方も多いかと思いますが、大会に参加される方々のデッキは基本的にレベル7以上が過半数です。
全てのデッキがそうではないですが、4ターン以内にゲームを決める力を持つものが大半です。

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更に今の環境におけるデッキ達を区分すると大きく3つに分類されます。

・マナ加速等のあらゆるリソースを駆使して2,3ターン目での勝利を目指す。
代表例:《愚者滅ぼし、テヴェシュ・ザット》+《ロフガフフの息子、ログラクフ》
→《むかつき》《深淵への覗き込み》等の大量ドロー手段によってマナ加速とコンボパーツをかき集めて勝利を目指す。「TurboNause」等とも呼ばれる。

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・ドロー等でコンボパーツや妨害札をため込み、安全に勝利出来るタイミングを見計らってコンボを仕掛けるミッドレンジ。
代表例:《織り手のティムナ》+《ルーデヴィックの名作、クラム》
→統率者の両方がドロー能力を有しており、《タッサの信託者》+《Demonic Consultation》《汚れた契約》コンボも有する。妨害札に《激情の後見》《偏向はたき》といった統率者ピッチと呼ばれる優秀な2種も採用可能。

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・コンボを阻害するための置物を並べて長期戦に持ち込み、身動きが取れない内に倒し切る。多くの置物は自分にも影響を及ぼすものばかりであるため、基本的には生物を並べて戦闘ダメージによる勝利を目指す。スタックスと呼ばれる事が多い。
代表例:《軍団のまとめ役、ウィノータ》
→《ウィノータ》誘発のために必要な非人間側および踏み倒せる人間側それぞれに《エメリアのアルコン》《ヴリンの翼馬》《スレイベンの守護者、サリア》《ドラニスの判事》等の妨害生物が多く、また展開速度も早いためスタックスとしてはキルターンが早く、制限時間のある大会に持ち込むにも適している。

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 大まかに区別するとこの3種類に分けられます。
実際に当日のメタゲームブレイクダウンでも上述した3つはしっかりと名を連ねております。元記事はこちら

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 環境のデッキ達をある程度分析したところで、次に自分が使うデッキがこれらに勝てるかどうかがまず課題となってきます。

2.使用する統率者

 これはもう自分の中では一択でした。《穢れた血、ラザケシュ》です。

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 いやちょっと待て、さっき名を挙げた連中は重くても5マナなのに更に重い8マナとは無謀すぎないか?と思われた方もいらっしゃるでしょう。更に黒単色のため採用出来るカードの幅も少ない。またこのカードは統率者に据えるよりデッキの中に忍ばせ、リアニメイト等で踏み倒す方が主流です。
しかし《ラザケシュ》を統率者に据える事で8マナと生物2体確保出来れば(妨害を考慮しなければ)確定で勝利出来るルートが採れるのが大きな利点となります。黒単色かつデーモン統率者に拘りたいという信念は貫きたい。その中で最強のデーモン統率者を色々模索した結果《ラザケシュ》が自分の中では最も勝てると判断した次第です。
神河:輝ける世界が出る前は以下のような手順を採っておりました。

2.1 神河前のルート

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 図説の字が小さくなってしまったためこちらの文章でも説明します。
・生贄1体を《ライオンの瞳のダイアモンド》(LED)へ。即座に砕いて黒×3生成。
もう1体を《ギックスの僧侶》(3マナ2/1、出た時黒×3生成)へ。
・《ギックスの僧侶》生贄に《発掘》(1マナで3マナ以下生物リアニ)、《ギックスの僧侶》を戻して黒×5生成。
・《ギックスの僧侶》生贄に《陰極器》(3マナ3/3、死亡時無×3生成)。
これも即座に生贄、浮きマナ黒×2+無×3。
・《Su-Chi》(4マナ4/4、死亡時無×4生成)、これもすぐ生贄。
浮きマナ黒×1+無×4。
・《胸躍るアンコール》(このターン死亡した全ての生物を自分コントロール下へリアニ)キャスト。2体分の生贄、《ギックスの僧侶》《陰極器》《Su-Chi》蘇生。

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・再度《ギックスの僧侶》から黒×3生成。《陰極器》生贄に無×3生成し、《不浄なる者、ミケウス》サーチ。ちょうどキャスト出来るマナが浮くため着地。

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・《ミケウス》着地後は非人間生物へ不死と+1/+1修正を与えるため、非人間(構築物のみ)である《Su-Chi》を不死させ2回生贄に無×8生成。《歩行バリスタ》《ファイレクシアの供犠台》をサーチ。
不死を得た《歩行バリスタ》を《ファイレクシアの供犠台》で生贄にすると+1/+1カウンターが載って戻るため、自身の能力で1点ダメージを対戦相手へ与える。これを繰り返すことで無限ダメージ(+無限マナ)となり勝利。
《ミケウス》《バリスタ》だけだと《バリスタ》に+1/+1修正がかかり無限ダメージにならないためこのように別途サクり台等が必要です。

 というルートでした。要するにマナを生む生物を次々と墓地へ送り、全リアニを挟む事で大量マナを手に入れて任意コンボへ繋げるというルートになります。但しこれには問題点があり、非生物スペルをそれなりの回数使用するため《耳の痛い静寂》が置かれるとどうやっても最後の無限ルートまで辿り着くことが出来ません。セットランド未の状態で《LED》でなく《Lake of the Dead》から入る事で最初のマナ確保は可能ですが、途中で5マナへジャンプするための《発掘》等のリアニ手段=非生物札を挟む都合上《胸躍るアンコール》が打てなくなってしまいます。
また《胸躍るアンコール》が実はインスタントなため《狼狽の嵐》はおろか《払拭》ですらカウンターされます。

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 《耳の痛い静寂》が如何せん1マナと軽く、これを設置される前に決めるというのは相手が引いていない以外には非常に困難です。生物だけでルートを構築出来ればこういった妨害札に強くなるが現状は無いため置かれないことを信じるしかない。

そう思っていました。そう、神河が出るまでは。

2.2 神河後のルート

神河の新規カードによって、その活路は見いだされる事になります。
まずはこちら。

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 神河の統率者セット限定カードの1枚(実際にはセットブースターかコレクターブースター限定ですが)である《無情な屍技術師》。登場時に他の生物を生贄にすることでパワーを参照してその分だけ宝物を生成。また黒含む3マナとアーティファクトを任意の数生贄にすることで生贄にしたアーティファクトと生物のパワーを参照してリアニします。ルート構築のために採用している《陰極器》《Su-Chi》を素引きしてもこれでサクる事で《ラザケシュ》へのジャンプアップにもなりますし、《ラザケシュ》を生贄にすると8マナ分宝物が入手できます。追加コストとかではないため、誘発スタックで《ラザケシュ》のコストにしてサーチし、改めてCIPを解決するという事も可能。
 このカードは他の色、特に赤が絡めば《波止場の恐喝者》等とのシナジーも評価されていますね。サクり台や《波乱の悪魔》といったカードがあれば無限コンボも可能。ちなみに黒単でも無限コンボが出来ます。

 そしてもう1枚。生物化した《胸躍るアンコール》が遂に登場しました。同じく統率者・・・とは名ばかりにセット・コレクターブースター限定カード、《酷叛明神》。

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 旧神河にも登場していた明神サイクルのリメイク版。
元の神河での黒い明神は《夜陰明神》。英雄譚等でこれを元にしたであろうものが見受けられますね。P/Tが同じ5/2なのは《夜陰明神》を意識しているかと思います。(他の明神も新旧同じP/Tです)

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 さて《酷叛明神》へ話を戻しますと、能力は破壊不能カウンターを外す事で戦場以外の領域からでも墓地に置かれた全てのクリーチャーカードが自分のコントロール下へリアニされます。但し手札からキャストしないと破壊不能カウンターが載って出てこないため、真っ当に能力を使うには8マナかかるため、普通はお呼びがかかる事はそう多くないでしょう。(折角伝説なんだから統率領域から唱えてもOKにしてはダメだったのだろうか・・・)
 しかし先ほどご紹介した《無情な屍技術師》の項目で触れたとおり、《ラザケシュ》を生贄に宝物8個を得ることが出来るためちょうど《酷叛明神》の支払いに充てることが可能です。これによってほとんど生物で完結するルートが構築出来ました。先ほどご紹介したものと同様、セットランド済浮きマナ無しから生贄2体から無限へ入るルートをご紹介。

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 1体目を《LED》から入る前提でご説明しますとそこは同じですので割愛。
2体目を《ギックスの僧侶》にするのも同じですがここから先が異なります。
・4マナ目が必要となるため《再活性》《動く死体》《Dance of the Dead》のどれかをサーチ。この中で弾かれにくいのは2マナのエンチャントである2種ですので《動く死体》としておきます。
・《ギックスの僧侶》を蘇生して黒×4。また生贄に《陰極器》へ。
・《陰極器》生贄に《無情な屍技術師》へ。浮きマナ黒×1+無×3。
・《屍技術師》キャスト、CIP誘発スタックで《屍技術師》を《ラザケシュ》で生贄に《酷叛明神》サーチ。CIP解決で《ラザケシュ》生贄(墓地)で宝物8個生成。
・《酷叛明神》キャスト、破壊不能カウンターを外して墓地に置かれた全生物をリアニ。もし《LED》経由で手札から生物を捨てていた場合それも戻ります。

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・《ギックスの僧侶》から黒×3生成、《屍技術師》で《酷叛明神》生贄に宝物5個生成。

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・《ギックスの僧侶》か《屍技術師》を生贄に《ミケウス》サーチ&キャスト。黒×2浮き。

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・不死を得た《陰極器》を2回生贄に無×6生成。《朽ちゆくゴブリン》と《投石攻撃の副官》をサーチ。
不死と頑強を両方持った状態の《朽ちゆくゴブリン》となるため、《投石攻撃の副官》で無限に生贄に出来るため無限ドレイン。

 こちらは要するに《屍技術師》のための4マナを道中で確保するのですが、セットランド済・浮きマナ無しだと《耳の痛い静寂》で止まってしまうのは変わらずです。しかしセットランド未で《Lake of the Dead》から入れば《LED》《動く死体》は不要になりますし、《ラザケシュ》キャスト段階で1マナ余剰に浮きマナがあれば《動く死体》が不要のため《LED》だけ唱えられれば《耳の痛い静寂》は乗り越えられます。

3.最新デッキリスト

 という訳で上記ルートを組み込んだ2022/3/6現在最新のデッキリストをご紹介。
https://www.moxfield.com/decks/88G_sBUjNkeXzzFLiT-ivg
(リンク先はmoxfield)

https://mtg.deckup.cards/deck/2022224/
(リンク先はDeck-UP)

 やはり《ラザケシュ》の8マナという重いマナコストをあらゆるマナ加速手段を用いて賄うことに注力します。生物カウント優先のため、2マナ生物で1マナ出る《鉛のマイア》のようなものは全て採用。

 その他、実はモダンホライゾン2によって強化を受けております。

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《ウルザの物語》・・・は今更語らなくとも良いかもしれませんが、第3章誘発でマナを生みながら《宝石の睡蓮》《魔力の櫃》を持ってくる事で4マナ分担保できます。第2章のトークン生成も、非生物のマナ加速ばかり引いてしまった時は生贄の頭数補強になるため決して無駄ではありません。

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 続いて《巣のシャンブラー》。基本的には1マナで2回分の生贄カウント。
実は黒にはこれまでこういった1マナの生物はいませんでした。白・赤・緑には通常セットで収録されていたのに・・・
 しかしこの《巣のシャンブラー》は革命とも呼べる存在で、先ほどご紹介したルートに入る際、《ラザケシュ》着地時に生物2体必要と申し上げましたがこれがデッキにいるだけで生贄1体+1マナ浮きからでもルートに入れます。ちなみに無2マナ浮きの場合は《マイアの種父》から入れます。

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 《搭載歩行機械》でなくこちらなのは《Soldevi Adnate》《Priest of Yawgmoth》でサクってマナを出せる点、リアニしてもしっかり生贄になる点で優先しております。

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  モダホラ2に話を戻すと、先ほどの《巣のシャンブラー》も画期的な1枚でしたが更に貢献度の高いカードがあります。《悲嘆》です。

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 《ラザケシュ》下では生贄に出来るピッチ《思考囲い》です。つまり手札に黒いカードさえあれば、ルートに入る前にこれをサーチして前方確認しつつ想起誘発スタックで《LED》等へ繋げる事が可能です。またそれだけではなく、本体も4マナというコストを持つため先ほど挙げた《Soldevi Adnate》やその系譜のスペルである《Sacrifice》《弱者選別》の火種にする事で《ラザケシュ》へ繋げる役割もあります。

 また、チェインをした挙句に勝つルートが全て墓地利用のため《ダウスィーの虚空歩き》は処理しなければならないですし、《敵対工作員》も以ての外です。これらに対しては《致命的なはしゃぎ回り》《四肢切断》で対応します。《殺し》の亜種でピッチで黒い生物にも打てる除去が追加されると嬉しいなと思ってます。

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天敵生物達

 キープ基準としては兎に角マナが伸びるかどうかが第一です。4ターン目までに《ラザケシュ》着地の見通しが立つハンドをキープすることになりますが、+2マナ以上のマナ加速があるかどうかが判断基準の一つです。
 或いはリアニパッケージもキープ基準になり得ます。デッキから直接落とす手段は《納墓》だけですが、手札から捨てる事の出来る《沼の妖術師》《熱心すぎる弟子》+大型生物+リアニ手段も一考の余地あり。但し4ターン目に《血の取引者、ヴィリス》を《Dance of the Dead》しても遅いため《納墓》+《再活性》で《ヴィリス》をリアニするのがやはりベスト。《ヴィリス》で大量ドローから《Sacrifice》で8マナ捻出して《ラザケシュ》へ繋ぐ事も可能です。《ルーン傷の悪魔》も同様にリアニ出来れば《Sacrifice》をサーチして《ルーン傷の悪魔》をコストに充てると7マナ確保できるため《ラザケシュ》着地が見えてきます。

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 デッキの紹介は以上です。次の項目で大会での戦績等を振り返ってゆきたいと思います。

4.大会参加レポート

1回戦 《永遠衆、ネヘブ》→《ラザケシュ》(勝利)→《万物の姿、オルヴァール》→《帰還した探検者、セルヴァラ》

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 1ターン目《魔力の墓所》《沼》《Priest of Yawgmoth》→2ターン目《古えの墳墓》《スランの発電機》《マナキン人形》というロケットスタート。そのターン中に《ラザケシュ》着地も見えたが一旦マナの猶予を得るためにパスしたところ《神秘の教示者》で《マナ吸収》を構えられる。絶対《ラザケシュ》へのカウンターに使いたいだろうと思ったのだが、3ターン目セットランドした後の手札が《ルーン傷の悪魔》《弱者選別》《吸血の教示者》というもの。《スランの発電機》から3マナ+《Priest of Yawgmoth》で砕いて7マナ、《マナキン人形》から8マナで《ラザケシュ》→予定通り《マナ吸収》。《弱者選別》から《ルーン傷の悪魔》+《再活性》に繋げられる見通しはあっため 《弱者選別》(追加コストはマナキン)を唱えるも《精神的つまづき》で弾かれてしまう。
 《マナ吸収》によって8マナ得たオルヴァールからは《船砕きの怪物》が飛んでくるも、マリガンと《宝石の洞窟》で手札がすっからかんのため《宝石の睡蓮》で《セルヴァラ》をバウンスしてエンド。セルヴァラがリキャストするかを悩んだあげくリキャストして1マナだけ立ててエンド。《ネヘブ》は《ルビーの大メダル》《チャンドラの調圧器》でマナと手札を整え・・・捨てたカードがまさかの《ドラゴンの接近》。そういう構築のネヘブもあるとは。自分ターンを迎えたアップキープに《吸血の教示者》から《Su-Chi》サーチ&キャスト、《Priest of Yawgmoth》で砕いて黒と無4マナずつ生成。《ルーン傷の悪魔》から《再活性》で《ラザケシュ》蘇生。上述の《酷叛明神》ルートに入って勝利。

2回戦 《トリトンの英雄、トラシオス》+《激情の薬瓶砕き》→《首席議長ヴァニファール》(勝利)→《ラザケシュ》→《刃を咲かせる者、ナジーラ》

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 《ヴァニファール》が1ターン目からマナ加速大量展開、2ターン目《ヴァニファール》着地。除去キープしていなかったため3ターン目《ヴァニファール》ルート開始、《ニクス咲きの古きもの》+《パリンクロン》の体制まで辿り着くも微妙にパーツやマナが足らないようだったため《命運縫い》が蘇生されようとするが《忍耐》で蘇生を邪魔されてターンが回る。が、こちらも《ラザケシュ》着地まで辿り着けておらず除去も無し。生贄にした生物は全てライブラリーに戻っただけなので4ターン目を迎えて再度《ヴァニファール》が動き出して負け。《ナジーラ》が《剣を鋤に》を持っていたので《ヴァニファール》のターンに回る前に《ニクス咲きの古きもの》を処理していたらもう少しターンが回っていた可能性はあったかもしれないがどちらにせよ別ルート入るだけなので致し方なし。

3回戦 《ラグーンの神秘家、アーチェロス》→《ラザケシュ》→《鋭い目の航海士、マルコム》+《織り手のティムナ》→《親指なしのクラーク》+《千の顔の逆嶋》(勝利)

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 1ターン目《モックス・ダイアモンド》《沼》《マナキン人形》→2ターン目《壊死のウーズ》→3ターン目《Lake of the Dead》から《ラザケシュ》キャストスタック《稲妻》で《壊死のウーズ》除去という状況。手札に《金属モックス》《生き埋め》《この世界にあらず》だったため、他の全員もほとんどマナが立っていなかったので《金属モックス》で《生き埋め》刻印から《巣のシャンブラー》を探してルートに入れば良かったものを、万が一止められた時に次の火種が無い状態になってしまうことを嫌って1ターン回す。除去対応《この世界にあらず》で1枚弾くも2枚目が飛んできて仕方なく《Dance of the Dead》サーチして《生き埋め》温存してウーズコンボを狙うが沼を引けず。仕方なく《壊死のウーズ》リアニだけするもその頃には《クラーク》《逆嶋》の準備が万端となっており、《嵐窯の芸術家》が加わり無限マナ+無限ストーム状態が完成して《霊気貯蔵器》で負け。ここはオールインするしかなかったので3ターン目で走りきるしかなかったのが反省点。

4回戦 《秋の君主、レノール》→《不吉な狩猟のニース》→《豊潤の声、シャライ》→《ラザケシュ》(勝利)

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  青が全くおらず緑だらけ。2回戦目も3人緑だったけど。
《レノール》から1ターン目《太陽の指輪》《墓掘りの檻》で早くも死を覚悟したが《壊死のウーズ》ルートなら乗り越えられるためそちらを目指すことに。そうしたところで《耳の痛い静寂》が追加され、サブルートを持っておいて良かったと心底感じた。1番手で出だしが順調だったためか《レノール》に除去が被弾してくれたお陰で《ラザケシュ》着地から非生物をほとんど使わずに《屍技術師》→《壊死のウーズ》に《ラザケシュ》の能力を持たせて《Phyrexian Devourer》サーチ→生贄&《歩行バリスタ》サーチまで漕ぎつけてX=0キャスト、無事おにぎりウーズコンボ成立して勝利。

5回戦 《ラザケシュ》(勝利)→《儀式の大魔導師、イナーラ》→《シャライ》→《帰還した王、ケンリス》

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 《イナーラ》から1t《ダウスィーの虚空歩き》着地でルート入る時は余分に1体必要となる事を意識する。こちらも2t《ダウスィーの虚空歩き》で《イナーラ》の動きを牽制しつつ《ケンリス》がもしリアニ型だった場合の睨みも利かせておく。その後《マナキン人形》《黒玉の大メダル》《Soldevi Adnate》と並べたところで《ケンリス》が《エラダムリーの呼び声》から《祝福されたエミエル》サーチ。ここで《波止場の恐喝者》を持ってこないという事は・・・案の定既に持っていた。もし妨害が無ければ《エミエル》+《波止場の恐喝者》で無限マナ→《ケンリス》無限ドローで終わりだが《シャライ》が《即時換装》を持っていた。そこへ《白鳥の歌》を合わせてくるが、我々2体の《ダウスィーの虚空歩き》によって《即時換装》が《波止場の恐喝者》に付き、無限マナを阻止。《イナーラ》側に《Mystic Remora》があったため、《LED》キャストで1枚引かせてから《悲嘆》ピッチ。手札の妨害はアップキープコストが払えない《否定の契約》しかなかったが、万が一契約払えなくても残り2人頑張れよでカウンターされるのが嫌なので(雰囲気を察した感じ流石にやらないだろうが)落としつつ《Soldevi Adnate》で4マナ生成、《ラザケシュ》着地。相手の《ダウスィーの虚空歩き》もいなくなったため無事ルートに入って勝ち。

6回戦 《マルコム》+《薬瓶砕き》(勝利)→《ティムナ》+《クラム》→《ラザケシュ》→《トラシオス》+《テヴェシュ・ザット》

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 自分以外共闘且つ青黒絡み。どっからでも《タッサの信託者》が飛んできそう。
 《生ける屍》があったため3ターン目《生き埋め》をキャストしこれが通る。その間に《トラシオス》+《テヴェシュ》が《ネクロポーテンス》で15枚引き、7枚残してエンド。4ターン目《防御の光網》《弱者選別》《汚物の雨》《生ける屍》と仕掛けたが《マルコム》によってマナを潤沢に余らせていたためカウンターが飛んできて止まる。《ラザケシュ》が2マナ浮きで出せる目途があったためそちらだった場合は走りきれた可能性が少しだけあったかもしれないのが反省点。その後《花の絨毯》《選別の儀式》で16マナほど生成されて流石に終わったかと思ったが《汚れた契約》から《Demonic Consultation》が途中で捲れつつ《タッサの信託者》が見えてしまったためそこで引き込んでエンド。まさかターンが回るとは思わなかったが《選別の儀式》でマナ加速も流れてしまったため、それまでにリソースを保持していた《マルコム》+《薬瓶砕き》vs《ティムナ》+《クラム》の実質1:1が始まり、《直観》を引き当てた《ティムナ》+《クラム》に対して《敵対工作員》を《マルコム》+《薬瓶砕き》が合わせ、《Demonic Consultation》+《タッサの信託者》を探させて終了。

 結果は3勝3敗。16位までが2日目進出となるが、自分の順位を確認すると17位のため残念ながら進出ならず。突っ張れば成就していた可能性が非常に高い場面が1回あったため、そこで勇気をもってオールイン出来ていれば結果は変わっていたかもしれないため悔やまれる点ではありますがこうしたガチな場でも一定の成績を残すことが出来たのは誇りに思います。今後も引き続きこういった大会には積極的に参加してゆきたいです。直近では今月21日にコマンダーサミットが東京TCでも開催されるため、そちらへの参加を検討しているところです。

 以上、長文となってしまいましたが最後まで有難うございました。
今後も大会参加レポやデッキ考察などについて記事を上げてゆきたいと思います。


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