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2021年12月開催の神レガシー/神ヴィンテージ参加レポ

1ターン目《沼》!

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《暗黒の儀式》!

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《納墓》!

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《死体発掘》!

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《グリセルブランド》!!!!!!

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は い 俺 の 勝 ち

 という訳で題記の通り神レガシーと神ヴィンテージが12月に開催されましたので、両大会とも参加して参りました。そして気づいたら2022年を迎えておりました。改めて今年も宜しくお願いします。本当はYoutubeで動画化しようと思っていましたが、想像の100倍手間がかかるというか僕自身への負荷が重くのしかかったので断念しました。代わりにこうして記事にすることとしました。
 ちなみに本記事を執筆しているのが2022/1/24。25日の深夜辺りに次の禁止改訂が待ち受けているとのことで、どのフォーマットが対象かまでは言及されておりませんが、巷ではレガシーやヴィンテージでの禁止・制限もまことしやかに囁かれております。という訳で2022年最初の禁止改訂前での環境・構築での記事という立ち位置になります。

神レガシー

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 2021/12/11に開催された本大会。カードプールとしてはイニストラード:真紅の契りまで。URラガバン、8 cast(またの名をエコー親和)、バントコントロール、《暗黒の儀式》有するコンボデッキとしてANTやDoomsday、赤単プリズン等々。下環境の話題の度に名前が挙がる《ラガバン》《ウルザの物語》を巡るメタゲームとなっているのは想像に難くないでしょう。

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 他のデッキ達もモダンホライゾン2を筆頭に新カードを取り入れ、令和のレガシーとして環境に喰らいついております。
 とここまで長い前振りでしたが、僕のデッキはというと

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 いつも使っている黒単グリセルストーム。メインボードは変わらず、サイドだけ弄りました。
 メインボードでの動きや勝ち筋について触れておくと、根幹はリアニメイトです。但し特殊なリアニ札として《浅すぎる墓穴》というそのターン限りのリアニ+速攻付与手段を用いており、これにより《グリセルブランド》をリアニメイトすることで戦闘で得たライフと併せて21枚ドローし、大量のマナ加速から《苦悶の触手》へと繋ぎます。メインボードの大半はこの方法で勝利しますが、《死体発掘》《掘葬の儀式》によって大型生物をそのまま盤面に維持して勝つこともあります。

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 今回は採用を見送りましたが、《残虐の執政官》も検討しました。非伝説のため《カラカス》が効かず、《死体発掘》等による素置きプランだと2ターン攻撃出来れば勝利出来る打点、《浅すぎる墓穴》で12点入れられるという点が評価ポイント。見送った理由としてはサイド後に素キャストする事も度々あるのですが、8マナは《グリセルブランド》同様出しづらいため6マナの《墓所のタイタン》3枚体制としました。今回は当たらなかったですが、もし《実物提示教育》相手であれば一応回答になり得るため今後は1枚こちらへ割くことも再検討しようと思っております。

 メインボードはそこまで語る事も多くないのですが、サイドボードは変えております。墓地利用するデッキはサイド後で数多の墓地対策を受けがちなため、それをどう掻い潜るかが古来より課題とされてきておりますが僕は基本的にサブプランを採ります。そして今回もサブプランとして試してみたいと思う新カードを早速携えてきました。

 という訳で新カード《シャドーグランジの魔神》です。

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 真紅の契り統率者限定カードということで、あまり見たことが無いという方も多いのではないでしょうか。CIPで《はじける破滅》形式の生贄を各対戦相手に要求し、更にその中で一番高いパワー分だけライフゲインが出来るというもの。1vs1だと一番パワーの高い生物を1体サクらせてそのパワー分ゲインです。回避能力こそないものの8/4という頭でっかちなサイズもゲームを速やかに決めてくれます。
 但しネックとなるのは7マナというコスト。これだけだったらもちろん採用する事など無いのですが、着目するべきはマッドネスコスト。3マナという軽量かつ現実的なコスト(と8点ペイ)でキャスト出来ます。

つまり・・・

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裏切り者の都を受けて

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全てを捨てて戦う男(8/4)

が《水連の花びら》もあれば最速1ターン目に最大2体爆誕します
(残ライフ4)

 まあ2体も出る事は稀ですが、1ターン目ハンデス+LED+《魔神》1体なら現実的に起こり得ます。ただLEDだけだと捨てる手段が乏しいため、マッドネスと同じマナコストを持ちつつディスカード手段と追加の打点を兼ねる《朽ちゆくレギサウルス》も採用しております。

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 《暗黒の儀式》や《沼》+《都》から着地させることも出来ます。そしてアップキープのディスカードで《魔神》キャストで15点分のクロックを形成するというシチュエーションもありました。

 で、大会を通してこのプランはどうだったかというと結局そんなに使いませんでした。活躍した試合もありましたが、《コジレックの審問》だけサイドインしてメインプラン続行する方が有効なマッチが多かったです。
 但しアグロロームとのマッチアップではこのプランが活きました。《グリセルブランド》着地まで漕ぎつけたものの、そのエンド時に《暗黒の深部》対象に《演劇の舞台》起動から《マリット・レイジ》降臨。

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 泣く泣く《グリセルブランド》でチャンプブロックしつつ能力を起動してドローしライフ9。相手の場には《耳の痛い静寂》も貼られており非生物呪文は1回までしか打てないため絶体絶命と思われた盤面。
 しかし場にはセット《都》含めて5マナあり、《集団的蛮行》《魔神》が手札に揃っている。これはいくしかない。

 「8点支払ってマッドネスでキャスト、マリットレイジを生贄にしてもらって20点回復します」

 これが言いたかったのでこの日の僕の中のノルマは1つ達成しました。ちなみにそのゲームは勝ったもののマッチはあえなく負けてしまいました。。
 総合成績も8戦3-5と振るわずでしたので、次回レガシーの大型イベントに参加できる時が来たらサイドプランは恐らく従来のマナ加速全振りに戻っていると思います。

神ヴィンテージ

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 神レガシーから1週間後の2021/12/18に神ヴィンテージが開催。
こちらもレガシー同様に《ラガバン》《ウルザの物語》は環境に居座っておりますが、もちろんそれらばかりではありません。
 ヴィンテージにはレガシーでは禁止されている強力な土地の1つ、《Bazaar of Baghdad》があります。マナを出せないもののタップすると2枚ドローして3枚ディスカード。これと相性の良い発掘やマッドネス能力を絡めた「ホロウヴァイン」「ドレッジ」といったアーキタイプを形成する1枚です。

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 これを用いてリアニ札を引き込みつつ大型生物をディスカードする動きが出来ると思い、ヴィンテージで同デッキを作成。但しレガシーと違って《水連の花びら》《LED》は制限カードのため、ストームを稼ぐためのマナ加速はP9であるMox達や《金属モックス》に頼る事になります。

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《花びら》《LED》制限の元凶

 また、仮に《グリセルブランド》が着地出来なかったとしても《墓所のタイタン》早期着地で概ね勝てるゲームが多かったレガシーとは異なり、ヴィンテージではそうもいかない相手が多いです。そのため、リアニしたターン中に勝つか、勝てないにせよ相手のリソースを削る手段を持つものが優先されることになります。ここで先ほどレガシーでも名前を挙げた《残虐の執政官》に白羽の矢が立ちます。《カラカス》がサイドで採られるデッキもレガシーと比べて多く、またレガシーからは迫害されてしまった《王冠泥棒、オーコ》も健在ですがCIPの布告能力で弾くことができます。
 《残虐の執政官》も強力な生物の1体ではありますが、出たターン中に勝つほどのスペックは流石にありません。《グリセルブランド》同様に1ターンの猶予も与えずに勝てるような生物が果たして他にいるでしょうか?

いました。《血の取引者、ヴィリス》です。

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 自分がライフを失った分だけドローできる能力を兼ね備えた8マナ8/8のデーモン。自前でもライフペイと生物へのマイナス修正を持ちますが、この能力を起動する事はほぼありません。どうやってこの能力を誘発させるかというと《再活性》でリアニします。

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 《再活性》でリアニして8点受け、その時には既に《ヴィリス》が戦場にいるため8枚ドローできます。EDHでよく見られる光景ですが、それを流用したものです。
 また、それだけではありません。ヴィンテージではEDH同様に使用可能なサーチスペルが揃っており、中でも《吸血の教示者》《伝国の玉璽》は《ヴィリス》下に於いては1マナで1ドローのおまけつき《悪魔の教示者》へと変貌します。これもEDHでよく利用する手法なので、《ヴィリス》を構築段階で組み込むことはこの時点で決まりました。

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 《Bazaar》+《沼》での2ターン目がねらい目となるため1マナで仕掛けられるかどうかは非常に重要で、《精神的つまづき》も今や1枚制限のため《再活性》の通りも決して悪くないと判断し、このプランを採用。流石にコスト無制限で1マナのリアニ札は他に無いため《動く死体》《死体発掘》の2種を天秤にかけることになりますが後者を選択しました。《活性の力》がメインボードで採用される事もある今環境、エンチャントである《動く死体》は残念ながら《死体発掘》より劣ると言っても過言ではありません。

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 《動く死体》は着地誘発で割られると対象となった生物が盤面に出る事すらありません。また《Bazaar》有する墓地利用デッキは数あれど、《死体発掘》から出てきて困るような生物が採用される事は稀です。

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 ちなみに、《再活性》同様釣った後にマナコスト分ライフを失う《生+死》というリアニ札がありますが、《グリセルブランド》をリアニするなら当然ライフを失わない方が好ましいため《死体発掘》優先としました。

 という訳で実際に使用したリストがこちら。

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 《グリセルブランド》《ヴィリス》を墓地へ送り、リアニ札を経由して大量ドローからマナ加速+《苦悶の触手》で勝利というデッキの根幹はレガシーと同じですが、P9や《Bazaar》、サーチスペルといったサポートが充実しているお陰で安定性はこちらの方が上です。
 また、こっそり採用している《悲嘆》ですが、レガシーでは採用しておらず《暴露》のままです。これには明確な理由があります。

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 《悲嘆》は自分に向けれないからリアニなら《暴露》の方が・・・みたいな意見も見受けられますがそんなシチュエーションは稀です。それはさておきレガシーの方で採用を見送っている最大の理由は《浅すぎる墓穴》です。

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 このカード、リアニするのが「墓地の生物の中で一番上にある生物」のため《悲嘆》が一番上に来てしまうシチュエーションを回避するため《暴露》優先としております。一方ヴィンテージの方は《墓穴》を採用せず、墓地の順番も関係ないリアニ札しか採用しておらず、むしろそれらによって使いまわせるため《悲嘆》としております。

 サイドプランはまたしても《レギサウルス》ですが流石に《シャドーグランジの魔神》まで採用は出来ませんでした。《レギサウルス》自体はレガシーと比べても更に攻撃の通りが良く、3回の攻撃で詰め切る展開も決して少なくなかったです。

 大会の結果は7戦4-3と一応の勝ち越し程度でしたが、最後の試合にもし勝てていれば上位16位が見えていたため惜しいラインまでは漕ぎつけていました。対青でカウンターの壁が厚くリアニが通らないゲームがあったため4枚目の《思考囲い》をメインボードへ織り込むべきだったのが反省点です。あと万が一禁止改訂で《ウルザの物語》が逃れた場合はサイドの《古えの墳墓》枠をそちらに差し替えようと思います。

 という訳で当時の記憶を頼りに、大会参加レポというよりはデッキ紹介の側面が強い内容となってしまいました。
 また紙の大会が厳しくなる方向に情勢が傾きつつありますが、回復して気兼ねなく大会参加できるようになればまた両フォーマットとも挑戦したいと考えております。


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