物言えば唇寒し秋の風

画像1 表題は松尾芭蕉の句です。口を開くと秋風が唇に触れ寒々しい気持ちになる様を人の悪口を言うと自分に返ってくるという意味合いで謳った句です。如何にも日本的な句ですが、吉田兼好の徒然草にこんな謳があります。〝物言わぬは腹ふくるるわざなり〟気持ちを腹に溜めずに口に出すことを勧めている表題の句とは対局にある謳です。皆様はどちら派ですか?