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一周だけバイキング体験記

先日、僕は3泊4日の沖縄の修学旅行に行ってきた。
1日目と2日目は、沖縄戦の戦地や資料館を巡った。
3日目は、美ら海水族館に行ってきた。
中でも僕が一番思い出になった場所は、
1日目の夕食の時間。

真っ暗な時間帯に早起き。
約5時間の飛行機移動。
沖縄の各地を巡る平和学習。
それらを経て19:00にホテルに着いた。
ベッドで横になって、1時間過ごした。

夕食の時間になり、
僕は友達と指定された会場に向かい
そこで出来ていた列に並んでいた。
待機中、僕は他の友達から夕食はバイキングだと聞いた。
列は前に進み入り口に近づいた。
僕は消毒をして、先生から片手ビニール手袋を受け取り、右手に装着した。

会場に入ると僕はある企画を思い出した。

『1周だけバイキング』だ。

それは、テレビ千鳥で行われた人気企画。
芸人が1周だけのバイキングを通して、その盛り付けから人柄を探る企画。
僕は、テレビで1周だけバイキングを観る度に僕のバイキング欲求が駆られていた。

そして、念願のバイキングが叶ったのだ。
並んでいた列は流れる様に進んでいった。
僕は、プレートを手に取り、上に大皿2枚(以下大皿A・大皿Bと呼ぶ)、橋を乗せた。
ここから俺の1周だけバイキングが始まるのだと昂揚感が高まっていた。
列は進み、僕は夢のバイキングゾーンに入った。

僕は、大皿Aに早速お出ましのカツを2枚を乗せた。そして、お隣の煮込みハンバーグを乗せた。
僕のプレートは、開始して即茶色の食べ物が乗っていた。
本家1周だけバイキングでも見た光景だ。
序盤で取りすぎて後半にインフラが発生して、限界な量になってしまうのだ。
その事を念に置いて僕は進んだ。
他の料理を無視して進むと、ゴーヤチャンプルに目が入った。
僕は取るべくか迷った。
「せっかく沖縄に来たのだから現地の郷土料理を現地で食べようか」
それとも
「ゴーヤ苦くて嫌いだから食べるのやめよう」の二択。
悩んだ挙げ句、僕はゴーヤチャンプルを彩り要因で大皿Aに盛った(苦いの嫌な為、少量だけ)。

次に、大皿Bに素のパスタを盛り付けた。
近くに味付けがあった様だが、
気づかずに僕は先を進んだ。
その後、大皿Bにフライドポテトを盛った。
そのタイミングで共に列を並んだ友達が
「あれ?パスタ何も掛けてないの?」
その時、ようやく僕の盛ったパスタに味が付いていない事に気がついた。
『ここで戻ったら1周バイキングだけにならない。僕の行動がこの企画を崩してしまう』
と、言う訳の分からないプライドが邪魔をして身動きが取れなくなった僕に友達が
「ポテトのケチャップ掛ければ良くない?」
と、案を出してくれた。
その瞬間、僕は痺れた。そんな手があったのか。
僕は友達に感謝を述べ、一杯一杯パスタにケチャップを掛けた。
パスタとポテトで黄色だらけだった大皿Bは、パスタにケチャップを掛けた事によって彩りが豊かにかった。
僕はその日のMVPを友達に捧げたい。

先を進むと炊飯器とカレーの入った鍋を見つけた。
カレーライス用の皿を見つけたが、僕のプレートには大皿2枚で埋まっていた。
そこには僅かなスペースしかなかった。
そこで僕はある妙案を思い付いた。
それは、茶碗に米を盛って、そこにカレーをかけるのだ。
僕は巧いことあまりスペースを使わない茶碗でミニカレー丼を作った。
炊飯器の隣には、スープの入った鍋があった。僕は小さなお椀にスープを注いだ。
そのお椀は、茶碗と同じくあまりスペースを使わなかった。
僕は、あまりスペースを使わない茶碗とお椀を扱っているホテルに泊まらせて頂いてるのだと勝手に解釈して、感謝した。

次にサラダバーがあった。
僕は大皿Bにキャベツを少し乗せた。
残るは飲み物。水とシークワーサーがあった。僕にとってシークワーサーは、未知の飲み物だった。安全な道を行こうと、コップに水を注ぎ、それをプレートを乗せた。

完成した。

僕のプレートは、全体的に彩りが良かった。
その写真を本文に載せたかったが、何かの不具合で写真を載せる事が出来なかった。
ヘッダーに掲載している。

念願だった1周だけバイキングを終えて、
僕は完成したプレートを友達に見せると好評で、とても嬉しかった。
苦手だったゴーヤチャンプルは、難なく食べることが出来た。美味しかった。
料理の味も満足する事が出来た。

僕のプレートは、正にゴールデンで行われた『一周だけバイキング』に挑戦した菅田将暉ばりに美しかったと思う。

あの時、俺は菅田将暉だった。


余談ですが、今回のエピソードは高校の卒業文集に載せます。テーマは、修学旅行。
最後の最後に黒歴史を刻んで卒業します。

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